月別読み聞かせ絵本リスト」カテゴリーアーカイブ

イボイボガエルヒキガエル

「ヒキガエルってなんか気持ち悪い~」「さわったらイボできるんやろ?」というあんまり良い印象がないヒキガエル。けど実はみんなヒキガエルのこと、あまり詳しく知らないのでは?そんなヒキガエルにスポットをあてたのがこの絵本!これを読むと「ヒキガエルって意外とかっこいいがな…今までバカにしてすまんかった!」という気持ちにちょっとなります(笑) けど、ただ単に豆知識的な本で終わらずに、表情豊かなヒキガエルの絵と関西弁で熱弁している文章によって、とても魅力的な絵本になっていますよ!春、カエルが目覚めるころにどうぞ♪


ランドセルがやってきた

おじいちゃんから届いた大きな箱。宛名は僕あて。あけてみると…青いランドセル!おじいちゃん、僕の好きな色のにしてくれたんだ♪せおってみると…とっても大きい!6年生まで使うんだもんね。何か入れてみよう!

タイトル通り、1年生の男の子におじいちゃんからランドセルが送られるおはなし。子どもってランドセルもらえるのがすっごく嬉しいんだなぁ、という微笑ましい気持ちがとっても伝わってきます。あのランドセルの箱を開けるワクワク、新しいランドセルの匂い。絵は和やかですがとても臨場感のある絵本です。ふたが開いちゃって中身が全部出ちゃうシーンが個人的にツボです(笑)


みんなのすきな学校

ティリーが通う学校のキーン校長は、自分の学校が大好き。けれど、あんまり大好きすぎるので、なんと土曜日も学校に来ることにしてしまった!その次の月には日曜日にも、そしてさらにその次の月には祭日にも学校に来るようにしてしまう。みんな、本当は休みの日に学校なんて来たくないのにな…

簡単にあらすじだけ紹介すると、「何と横暴でむちゃくちゃな校長!」と思われるかもしれませんが、この校長先生、悪い人ではないのです。自分の学校が好きすぎて、もっと子どもたちに学校にいて欲しくて休みの日も来るようにしちゃう。悪気があってしているわけではないので子どもたちも面と向かって「嫌だ!」とは言わないんですね。顔はうんざりって感じですが…。さて、この本を読み聞かせしたら子どもたちの反応はどうでしょう?ま、大方予想はつきますが(笑)


ぼくは一ねんせいだぞ!

けんちゃんはこの春からいよいよ1年生。おばあちゃんからランドセルがいよいよ明日届きます。けんちゃんは去年1個上のとおるちゃんのランドセル姿を見て以来、1年生になるのが待ち遠しくて仕方がありませんでした。そうしてようやく待ちに待ったピカピカのランドセルが届きました!けんちゃんは嬉しくて嬉しくて、あまりの嬉しさにランドセルを背負って散歩にでかけました。ところがそのランドセルを木の枝にかけていたら…

自分は長男だったのであまりそんなことはなかったのですが、弟妹の人や近所にお兄さんお姉さんがいた人は、このやんちゃ坊主のけんちゃんの気持はよ~くわかるかもしれません。何よりこのけんちゃんのランドセルへの並々ならぬ情熱は読んでいて微笑ましい気分になります。しかしこのやんちゃ坊主、とある事件で大泣きするんですねぇ。それがまたかわいらしい(笑)1年生に読むのにぴったりの絵本です♪


ビリーはもうすぐ1ねんせい

ビリーはいよいよ明日から1年生。けど、新しい学校のことがちょっぴり(もしかしたらビリーにとってはすごく)不安でした。そんなビリーが好きなのは鳥たち。庭に鳥の餌台があって、ビリーは鳥たちに餌をあげていました。鳥たちもビリーになついていました。そんな鳥たちのなかに、やせてボロボロの小すずめがいました。初めてビリーのところに来たその小すずめをビリーは連れて帰ることにしました…

子どもにとって小学校入学は、人生初の一大イベントかもしれません。新しい場所で待つ、見知らぬ生活、見知らぬ人との出会い。それらに対して期待を膨らませる子どもたちもいれば、大きな不安を抱く子どもたちもいるでしょう。ビリーは後者です。そのビリーの成長物語が、鳥の巣立ちになぞらえてとても上手く描かれており、物語性が非常に高いです。

また、この絵本は絵も素晴らしいです。温かみのある絵を基本としつつ、朝早く目覚めたシーンや小すずめが飛び立つシーンがビリーの心象風景としてその心をよく伝えています。特にラストのビリーの夢のシーンは素晴らしいです。

物語・絵ともに名作と言える絵本。ただし、新1年生には内容が難しいかも…2~6年生に入学を思い出す作品として読み聞かせするのに良いかもしれません。じっくり一人で読むのにも良い絵本です。


デイビッドがっこうへいく

『だめよ、デイビッド!』の続作で、あのデイビッドが今度は学校に行ってやんちゃをするおはなしです。担任の先生大変だろうなぁ…と思うんですが、けどデイビッドの表情がすごく活き活きしていて思わず笑っちゃう♪ そして、学校の先生や司書さんが読んだら「あぁ~、あるある(笑)」と思わずつぶやいてしまうツボをおさえていて、すごく共感すると思います。その点はたぶん子どもたちも一緒。読み聞かせしてみんなで「あぁ~、あるある(笑)」とつぶやきましょう!


ちびうさがっこうへ!

ちびうさにとって今日は特別な日。今日から学校に行くのです。支度を終えたら、チャーリー・ホースと一緒に学校に行きました。けど、チャーリー・ホースはなかなかじっとしていてくれません。先生が絵本を読んでくれている時に飛び回ったり、ケーキ作りをしているときにボウルに飛び込んだり…。お弁当の後の散歩では、途中でチャーリー・ホースが見つけた花を摘んでいたら、みんなとはぐれてしまいました。ちびうさは森から出られるでしょうか…

なんともマイペースなチャーリー・ホース(苦笑)ですが、もちろんチャリー・ホースは本物の馬ではなく、おもちゃの馬。このチャーリーのわがままっぷりはもちろん…ここから先は書かなくてもわかりますね。けどそのわがままっぷりがチャーリー・ホースの行動として描かれることで、微笑ましいものになっています。これがそうでなかったら恐ろしい話になるところですが…。そしてラストにはちゃ~んと、チャーリー・ホースのマイペースっぷりも解決されます。けどこのシニカルっぽさは1年生には難しい気もしますが…


先生はシマンチュ一年生

おじいちゃん、おきなわの島にあたらしい「かんさいべん」の先生がやってきてん。この島のことが好きで、シマンチュにしてもらおうと思って来た「シマンチュ一年生」やって。けど、島のことを色々知ってるねん。「すきになって、そのあいてのことをしらんというのは、しつれいや。」って。それから、おじいちゃんの弟子にもしてほしいって。泳ぎは苦手やけど、きっと泳げるようになるでな?

すいません、ちょっとわかりにくいあらすじで(汗 沖縄・慶良間列島のひとつ、渡嘉敷島が舞台の絵本。主人公のケンちゃんの新しい担任の先生は、神戸からやってきた26歳の若い男性教師。島が好きで「シマンチュ」になりたくてやってきたその先生と子どもたちの、おそらく初めての授業を絵本にしています。けど、堅苦しい授業じゃありません。先生が島に来た理由から、島の話、魚の話など、授業というよりは会話に近い。けど、この先生が良い先生なんですよ。子どもの心をつかむのが上手いのも素晴らしいんですが、何より「子どもが好き」ということをしっかりと言葉で表せる先生。こんな先生、なかなかいないんじゃないでしょうか。ちょっと「入学」とはジャンル違いのようにも思えますが、こんな先生と子どもが出会えたら…と思い、ここに入れています。


しんぱいしんぱいウェンベリー

それはもうとってもとっても心配性な性格のウェンベリー。夜中、パパとママが大丈夫か心配になったり、庭の木が家に倒れてこないか心配になったり、ともかく何かにつけて心配になります。そんなウェンベリーの今一番心配なことは…幼稚園!名前をからかわれたら?トイレがみつけられなかったら?もう、幼稚園に良く前から心配で心配で仕方ありません。そんな幼稚園でウェンベリーが出会ったのは…

ともかくウェンベリーの心配性がすごくて、大人だと「えぇ~、そんなことまで??」と思うようなものも。けど、大人にとってはどうでも良くても、子ともにとっては大変な心配事、っていうことはウェンベリーに限らなくてもよくありますよね。そんな時に助け舟になってくれるのは…あとは、絵本を実際にご覧あれ♪


くんちゃんのはじめてのがっこう

「きょうからぼくがっこうにいくんだ。」くんちゃんは今日から1年生。おかあさんといっしょに学校に行きます。道々出会ったみつばちやこうもりやビーバーにも、「ぼくがっこうへいくんだよ。」と話しかけます。そうして学校について、お勉強が始まりましたが…

「くんちゃん、とっても学校へ行くのが楽しみなんだなぁ~」というのが伝わってきて読んでいて思わず微笑んでしまいます♪けど、学校で難しい勉強が始まり、小さくなってしまうくんちゃん。そうだよね、それはさぞかし不安になるよね~と読者の共感と心配を徐々に高めていきます。そうしてくんちゃんがいよいよ前に呼ばれた時には、くんちゃんの緊張感も、読み手の緊張感も最高潮に…しかし!ここで先生があわてず、落ち着いて、くんちゃんをまた教室に戻します。けど、何をどうこうするわけじゃないんですよね。先生は授業を続けるだけ。くんちゃんをしかりもしないし、追いかけもしない。これがとっても良い。くんちゃんの持つ学校生活への楽しみを決して損なわない。入学絵本だけど、いろんなものが詰まっている絵本です。