(お)おばけ」カテゴリーアーカイブ

おばけに関する読み聞かせ絵本リストです。ハロウィンに重複して登録しています。

いるの いないの

おばあちゃんの家は古い。家の中なのに、とても暗い暗がりがある。そんな暗がりから何かが見ているような気がする。いるのかな…いないのかな…

お化けはそもそもいるのか?そしてお化けというものが存在するのはどうしてなのか?心理的な要素も交えつつ、ラストにおっそろしいものが…本当にラストは怖いので、この学年に読んで良いのか?よくよく考えて読む必要がありそうです。ふふふ…


おんなのしろいあし

ともだちはみんなお化けを怖がる。けど僕は全然怖くない。学校の使ってない倉庫でお化けを見たけれど、全然怖くなくて、もっと怖くなれよって言ってやった。そしたら帰り道…

前半は怖いというよりむしろ笑えてしまうのですが、それが一転して中盤からがらっと怖くなっていきます。ただし、途中も絵がどうにもポイントがズレてしまっていて、読み手が相当怖い雰囲気を出して盛り上げていかないと、子どもたちに怖さが伝わりません。そういった「絵本の世界を雰囲気を読み手が演技で作り出す」のを良しとするのかどうか、個々の判断が必要です。ラストも絵をよく見ればさらに怖さが増すのですが、それを聴き手の子どもたちが一瞬で判断できるかどうかが難しいところです。けど読み手と聴き手で場の雰囲気を一緒に作れると、本当に怖いです…


おばけこわくないぞ!

ぼくはツヨシ、ひとりでおるすばん中。もしこんな時おばけが出てきたら…

ひとりの留守番って不安なものですよね。しかしこのツヨシ君はびっくりするような発想で空想のおばけたちをなんとかしちゃいます。そのアイデアが大人では思いつかないようなアイデアで、お話を作った石津さんの想像力あっぱれ!と思わされます。読み聞かせで盛り上がりそうな絵本です。幼児〜低学年向けかな?中学年もぎりぎり読めそうかな?


こんたのおつかい

こんたはお母さんから「おあげ」のおつかいを頼まれました。「おあげ、おあげ…」と忘れないように口ずさみながらおつかいに行きます。途中の分かれ道、お母さんには通ってはいけないという「もりのみち」を通りたくなってしまうと、天狗におどかされ、こんたはあわてて逃げていきます。「てんぐ、てんぐ…」と口ずさみながら…

こんたを驚かすものたちがド迫力でどーん!と出てきて、そして驚きのあまりおあげを忘れてどんどん違うものを口ずさんでしまうこんたが面白くもかわいくて、最後のオチも「あーなるほど!」とぷっと笑ってしまいます。低学年の子には大ウケしそうな絵本。


しりっぽおばけ

深い森の奥に住んでいるじっさま。三匹の犬とともに狩りをしながら暮らしていました。ある晩、その小屋に忍び込んできた奇妙な生き物を見つけ、じっさまはその美味しそうなふさふさのしっぽを切り落として食べてしまいした。その奇妙な生き物は小屋から逃げましたが、その夜、小屋のかべをひっかく鈍い音ともに、外の暗闇から声が…「おれのしりっぽ…」

アメリカ・テネシー州に伝わる昔話です。アメリカの昔話絵本は珍しいですね。このシチュエーションにもし自分が陥ったら…と想像すると寒気がしてくるお話です。夏の夜にも、ハロウィンにも合う絵本。


ニコラス・グリーブのゆうれい

ある年の暮れ、農家の主人ニコラス・グリーブが亡くなった。家族はニコラスを土に埋めたがら墓が浅かったため犬が骨を1本掘り出してしまった。その夜から農家には骨を探し求めるニコラスの幽霊が現れ…

このお話は幽霊の怖さよりも、掘り出された骨の奇妙な旅の方が面白いのですが、そこを子どもたちが楽しめるかどうかが難しいところ。お話も長く、読み聞かせに向くかどうか難しいところです。ハロウィンの日に部屋を暗くして雰囲気たっぷりにして読むと良いかも…。絵は暗闇で読むと雰囲気が出そうなので、夜のお話会に読むと盛り上がりそうです。


ぴーかーぶー!

おばけだけが住む村、ぴーかーぶー村。おばけは人を怖がらせるのが大好きなので、もう、500年も村を訪れる人はいません。そこに男の子がやってきて、なんと住み付き始めます。当然おばけたちは男の子をおどかそうとしますが…

おはわけたちの絵はそれほど怖すぎず、しかし大きく描かれていて迫力があります!そしてストーリーも上手い!おばけを全然怖がらない男の子に「すげ~!」と子どもたちは驚きますが、そのオチは…読んでのお楽しみ♪