5月」カテゴリーアーカイブ

おにのくび

母親と子どもと鉄砲打ちのおとうが、親子三人で仲良く暮らしていた。ある日、そのおとうが鉄砲打ちから帰って来ると、なんと炉端に鬼が座っていた。母親も子どももどこにもおらず、怒ったおとうは山刀で鬼の首を切り落とした。しかし、鬼は首だけでおとうの肩に噛み付いて…

のっけからなかなか壮絶な展開ですが、途中には鬼の首との面白いやり取りもあったりと、昔話の怖い面と面白い面の両方が垣間見える絵本。ラストの鬼の首に追いかけられるシーンは絵にも迫力があり、結構怖いです。ラストに鬼と菖蒲の話が出てくるので、端午の節句に合わせて読み聞かせに良いですね。


まめうしのおかあさん

ご存知まめうしくんシリーズ。ちっこいまめうしくんに対し、そのおかあさんの大きいこと!まめうしくんは大きなおかあさんの体で色んな遊びをします。とても楽しそうな遊びばかり♪まめうしくんは「このままずっとおまめでいられたらいいなあ」と思います。けど、その晩まめうしくんは夢を見ました…

ちっちゃなまめうしくんと大きなお母さんの対比が面白いのですが、それだけで終わる絵本ではありません。「息子の成長」というもうひとつのキーワードを交えてきて、結構ストーリーに深みがあるんです。まめうしくん、なかなかあなどれません!


だっこのおにぎり

おかあさんにだっこをせがむ女の子。けど、ただのだっこではありません。だっこのおにぎり!「だっこだっこ かあさんだっこ だっこのおにぎり してちょうだい♪おにぎり ぎゅっ♪」という節に合わせて、女の子はおにぎりになり、うめぼしを入れられたり、のりをまかれたり…このおにぎりになった女の子の絵がとってもかわいい♪幼稚園や保育所なら実際にこの「だっこのおにぎり」をやってあげたらとっても喜ぶでしょう!

作者の長野ヒデ子さんのお母さんは、即興でなんでも歌にしては楽しく口ずさんでくれたそうです。良いお母さんだなぁ。


だいすき、ママ!

ある朝の農場で、こぶたはママとはぐれてしまいました。ロバや犬やひつじたちがこぶたを遊びに誘ってくれますが、こぶたは「わたしママがいいの」と言って遊びません。なかなかママが見つからないこぶた。しかし、とうとうママと会うことができました。そうしてこぶたとママは…

色んな動物が出てきてはその度に断るこぶたくん。そのあたりはちょっと印象が悪いんですが…最後に「あぁ、そうだよね~断るよね~」と思わせるラストになります♪その絵がとっても楽しそうなんです。やっぱりママが一番!と思ってしまう絵本です♪


かあちゃんのせんたくキック

うちのかあちゃんは、どんなおんぼろでも気合一発で直す!動かなくなった洗濯機にはキック!映らなくなったテレビにはキック!あ、父ちゃんがグーグーいびきかいて寝ているぞ。まさかかあちゃん…

そう、昔はテレビが映りにくかったりしたら、バシバシ叩いてましたよね。けど、ここまで豪快にはやってなかった(笑)井上洋介さんの自由な画風が、かあちゃんのパワフルさをさらにアップさせてます♪ラストもなかなか良い終わり方なんですよ~。それは読んでからのお楽しみで…


うちのママってすてきなの

この表紙がまず良いですよね♪にっこり微笑みながらこのポーズ。すでにただのママじゃなさそうな雰囲気を醸しています。そして中身もやっぱりすごい!すんごいコックさんで、妖精のように楽しくて、チョウチョみたいに美しいかと思えば、サイのように頑丈。そしてママはマリリン・モンローにも、宇宙飛行士にもなれちゃう!そのそれぞれの絵がまたとっても楽しい!ママの楽しさ・優しさがいっぱい詰まった絵本です♪