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6年生総合 平和・戦争の調べ学習

6年生が修学旅行に合わせ平和・戦争に関する調べ学習をすることになり、
学図研島根大会で揖屋小学校の実践にあった
「平和・戦争に関する読み物を1冊読んで調べ学習をする」というのを参考にし、

(1)平和・戦争に関する読み物を1冊読みながら気になったページ番号のみをメモする
(2)メモしたページを書き写し・要約する
(3)(2)からいくつか選んで問いを作る
(4)問いの予想解答と調査方法を考える
(5)問いの調査結果と、調査結果を元にした本の感想を冊子にまとめる

という内容で行うことになりました。

そこで、平和・戦争に関する読み物(ノンフィクション・文学)を
おおよそ150冊ほど準備する必要になり
これは自分の知っている範囲ではカバーしきれないと思い
まずは平和・戦争に関するブックリストを探し、
そこから6年生の読書力と調べ学習の内容に沿う本を
リストアップすることにしました。

というわけでブックリスト探し、
まずパッと思いついたのが

平和・戦争のブックリストの定番です。
収録されている資料は対象学年も書かれており、
低学年〜中学生以上までをカバー。
ここから、中学年〜中学生くらいまでの資料をピックアップしました。
ただし、テーマがかなり限定的で、情報探しが難しそうなものが多く、
ここからたくさんリストアップすることはできませんでした。
なお、

2003年以前のものも参考にしました。

教文館出版のこの資料も参考にしました。
ただ、あまり多くは紹介されておらず、
また平和・戦争の本がわかりやすく分類されて載っているわけではないので、
この中から関連本を探すのに苦労しました。

このシリーズは残念ながら2009年で出版が止まっています。
ですのでそれ以前の本しか探すことができないのですが、
平和・戦争の本が紹介されています。
手元に無い(返却してしまった)ためどう紹介されていたか忘れてしまった…
果たしてジャンル別で「平和・戦争」があったかどうか。

加えて、雑誌では

「子どもと読書」(親子読書地域文庫全国連絡会発刊)
http://oyatiren.net/magazine.html

で平和・戦争に関する特集が定期的に組まれています。
バックナンバーの

2012年11・12月「特集 子どもの命を守ってこその平和」
http://oyatiren.net/magazine2012.html
2011年11・12月号 「特集 いま、あらためて「平和」を考える 社会・人権・平和」
http://oyatiren.net/magazine2011.html
2010年7・8月号 「特集 こどもの本と平和」
http://oyatiren.net/kiji-2010.html

これら各号が参考になりました。
また、この「子どもと読書」は毎年3・4月号で前年度の新刊振り返りもあるので、それも参考にしました。
同様に

「子どもの本棚」(日本子どもの本研究会発刊)
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/

も毎年5月号で前年度新刊特集があります
(今回は時間がなく参考にできず)。
そしてバックナンバーを見てみると

・2013年7月号「特集 『原爆と原発』を見据える」
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/hondana_mokuzi13.html#mokuji1307
・2012年9月号「特集 沖縄復帰40年 ー沖縄からの発信ー」
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/hondana_mokuzi12.html#mokuji1209
・2010年8月号「特集 いま沖縄を考える」
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/hondana_mokuzi10.html#mokuzi1008
・2008年8月号「特集 子どもに伝える戦争 ー次世代につなげるためにー」
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/hondana_mokuzi08.html#mokuzi0808
・2007年8月号「特集 いま 歴史を伝える」
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/hondana_mokuzi07.html#mokuzi0708
・2004年6月号「特集 わたしたちは平和をどう築くか」
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/hondana_mokuzi04.html#mokuzi0406
・2003年8月号「特集 戦争を描いた子どもの本 パート1」
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/hondana_mokuzi03.html#mokuzi0308
・2003年9月号「特集 戦争を描いた子どもの本 パート2」
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/hondana_mokuzi03.html#mokuzi0309

これだけ特集があるようです。

新刊特集は他にも

・「日本児童文学」毎年5・6月号(日本児童文学協会発刊)
http://www.jibunkyo.or.jp/books.html

で詳しく紹介されています。こちらも参考にしました。

以上のようなブックリストを元に、
平和・戦争の読み物を市立図書館や他校から借りて準備しました。
ただ、全てに目は通せず、こういった資料準備はいきなり取り組むより、
毎年積み重ねて資料収集をしておくのが良いように思います。


かみさまのめがね

10月は神無月と呼ばれていますが、出雲地方だけは「神在月」と呼ばれます。それは、神様たちはこの月に出雲に集まって相談事をするから。そこに現れたのは、なんと、神様のメガネ屋さん!神様たちの困り事を、色んなメガネで解決します!

出てくる神様がオリジナルなものだったりしますが、日本には八百万の神々がいらっしゃるのだから、こんな神様も中にはいるかな?話の本筋に関わる神様以外にも、絵の中にところ狭しと色んな神様が描かれています。そして最後のオチ、このオチのところの絵が面白い!どんなオチかは読んでのお楽しみ♪


カミさま全員集合!

もうすぐ神無月。オオクニヌシノミコトは日本中に響き渡る声で、神様集合の合図を出した!稲の神、かまどの神、七福神、天神さん…日本中の神様が出雲の国に大集結!

八百万の神々が集まり、縁結びの話し合いをする10月の神無月。子どもたちが知らなさそうな神様も出てきます。絵にも集合するスピード感と迫力があります。もうちょっと大きいサイズの絵本だとより迫力があったような?10月第1週に読むのにぴったりな絵本!


つるつるしわしわ

サブタイトルに「としをとるおはなし」と書いてあります。「歳を取るってのはねぇ…」となんだか真面目そうにおじいちゃん・おばあちゃんが人生を語るありがたいお話…と思ってたら、度肝を抜かれます。なんという波乱万丈でワイルドな人生!きっと子どもたちはこのお話を聞いたらびっくりすることでしょう。けど、そこには人生の楽しさがたくさん詰まっています。歳を取るって、楽しそう!と思える絵本。


おじいさんのいえ

この本は、子どもたちにはもちろん、ご高齢の方に読み聞かせをする、あるいはご自分で読むのも良いように思います。家を持たず、犬を連れて放浪するおじいさん。その放浪の理由、家を失った理由がわかった時、おじいさんにとって、と言うより、人にとって家とはどんな存在なのかが伝わってきます。ただ、家を失ってしまった人、取り戻せない人にとっては、辛い物語かもしれません。


おじいちゃんちでおとまり

お父さんもお母さんも出張で、初めておじいちゃんの家に1人でお泊まりすることになったぼく。でもぼくはおじいちゃんのことをよく知らない。そこで、おじいちゃんは僕をお風呂に連れていき、そうしておじいちゃんの冒険話をしてくれた…

お風呂屋さんで話しているおじいちゃんの冒険?譚の世界へと、絵が移り変わって行きます。お風呂でサメが追いかけてきて、そこからどこかの小さな島に辿り着き…。場面場面は現実の世界とおじいちゃんのお話の世界とが重なりあっていて、「おはなしを聞いている」という現実に在りつつも子どもがおじいちゃんの話に入りこんでいるのが伝わってきます。この絵がともかく面白く、おじいちゃんの冒険譚がより楽しく伝わってきます。こんなおじいちゃんがいると良いなぁ。