タイトルだけ見ると「ん?何がへろへろなんだろ?」といろいろ想像力を掻き立てられますが、数ページ読んでいくと「あぁ、そのへろへろね〜」というのがわかります。
しかし佐々木マキさんの絵本はそこで終わりません。「えぇぇぇぇ!」というような出来事がおじさんに次々起こり、そして最後には…ここから先は読んでのお楽しみ!
笑えて、それでいてほっこりする絵本です。
「(わ)笑える絵本」カテゴリーアーカイブ
ばけばけばけばけばけたくん たんじょうびの巻
「ばけばけばけばけばけたくん」シリーズ、今回はなんと誕生日!さすが誕生日なだけあって、今回は食べ物も飲み物も豪華、変身するばけたくんもいつもよりド派手な変身です。また、今回はばけたくんの家族や友だちも出てきます。誕生日の読み聞かせすると、とっても楽しそうです。
おいしいぼうし
おじいさんとおばあさんの家の前の木に引っかかっていた、茶色くて平べったくて丸いもの。なんだろう?においをかいでみると、良いにおい。なめてみると…甘い!食べてみると…!美味しい!あんまり美味しいのでおじいさんとおばあさんはそのへんなものをほとんど食べてしまいました。その夜、部屋をノックする音が…
まさか「アレ」だったとはとびっくりさせられる絵本。果たしておじいさんとおばあさんが食べたものはなんだったのか…途中まで読んで一度ページを閉じ、「さて、これはいったいなんでしょう?」と聞いてみるのも面白いです。その際「口に出して答えは言わず頭のなかで考えること」に注意するように言って、最初からページを振り返りながら子どもたちに考えるように言うと、子どもたちはヒントをもとにうんうん唸りながら考えます。たまにはこういった読み聞かせも良いかも?
おばけこわくないぞ!
ぼくはツヨシ、ひとりでおるすばん中。もしこんな時おばけが出てきたら…
ひとりの留守番って不安なものですよね。しかしこのツヨシ君はびっくりするような発想で空想のおばけたちをなんとかしちゃいます。そのアイデアが大人では思いつかないようなアイデアで、お話を作った石津さんの想像力あっぱれ!と思わされます。読み聞かせで盛り上がりそうな絵本です。幼児〜低学年向けかな?中学年もぎりぎり読めそうかな?
こんたのおつかい
こんたはお母さんから「おあげ」のおつかいを頼まれました。「おあげ、おあげ…」と忘れないように口ずさみながらおつかいに行きます。途中の分かれ道、お母さんには通ってはいけないという「もりのみち」を通りたくなってしまうと、天狗におどかされ、こんたはあわてて逃げていきます。「てんぐ、てんぐ…」と口ずさみながら…
こんたを驚かすものたちがド迫力でどーん!と出てきて、そして驚きのあまりおあげを忘れてどんどん違うものを口ずさんでしまうこんたが面白くもかわいくて、最後のオチも「あーなるほど!」とぷっと笑ってしまいます。低学年の子には大ウケしそうな絵本。
いま、なんさい?
今日はゆきちゃんの5歳の誕生日。ゆきんちゃんは幼稚園の園長先生や他の先生に「わたしはいまなんさいでしょうか?」と聞いてまわります。しかし先生たちの答えは…
先生たちのユーモラス(?)な答えと、そのユーモラスさをさらにアップする絵が、もう爆笑ものです!ただし、終わったあと「せんせーなんさい?」と聞かれるので、絵本に出てくる先生たちのような答えを用意しておきましょう(笑)
ぶたラッパ
ラッパを吹いてる子どもたち。けど、最後のひとりがちょっとおかしい。ラッパの先がぶたっ鼻。吹く音も「ぶい!」「ぶべぶべぼ!」すると他のラッパも…
谷川さんの文がとてもリズミカルでダイナミックで、絵もその音の自由さをとてもよく表現しています。小学校低学年でも楽しめるかな?読むのはとても難しそうですが、読み手も恥を捨ててノリノリで読みたい絵本。
もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう
もっちゃうもっちゃう!トイレに行きたい!というヒデくん。でも、どうも様子が変です。デパートのトイレはキリンさん専用で高すぎたり、コウモリさん専用で逆さまだったり…そうして紆余曲折を経て辿りついたトイレは…!?
これ、読んだら思わず「あぁぁ…」となる絵本です(笑)子どもの時にこういう経験した人、いるんじゃないでしょうか?土屋富士夫さんはこういう子どもの体験をすごく絵本にするのが上手い方です。大人が読んでもこれだけ共感できるのですから、子どもたちは大人以上に実感を持ってこの「あぁぁ…」を楽しめると思います。それにしても、あぁぁ…
もっとおおきな たいほうを
王様は、先祖代々つ伝わる大砲を大事にしています。そして、その大砲をうちたくてしょうがありません。ある日、王様の大好きな魚を勝手にとっていたキツネに、大砲をうちました。見事キツネを追っ払った王様。しかし、今度はキツネがもっと大きな大砲を持ってきて…
王様とキツネの大砲合戦!ですが、打ち合いではなく、「おおきさ」の戦い!相手が大きなのを持ってきたら、もっと大きなのを持ってきて、大きさ合戦はどんどんエスカレートして…「ここまで大きくなるの!?」というくらいの大きさ、絵にも迫力があります。けど、どこか和むストーリー(笑)オチもちゃんと笑わせてくれます。個人的には、王様の一挙手一投足、特に最後の失意のシーンがかわいくてしょうがありません♪
ふうせんクジラ
みなとにやってきたクジラの親子。クジラのボンは、初めて見る風船を思わずパクリ!もひとつパクリ!しかし、あんまり食べ過ぎて、なんと、空に浮かんでしまいます!ふわふわと空に浮かぶくじら…実際には有り得ない話なんですが、それをいざ絵にすると、面白いのはもちろんなのですが、空を飛んでるボンはとっても楽しそう。クジラが空を飛ぶと、飛行船に似てる気がするのは私だけでしょうか?「クジラが空を飛ぶ」という、とても夢のあるおはなしです♪