くんちゃんのはじめてのがっこう

「きょうからぼくがっこうにいくんだ。」くんちゃんは今日から1年生。おかあさんといっしょに学校に行きます。道々出会ったみつばちやこうもりやビーバーにも、「ぼくがっこうへいくんだよ。」と話しかけます。そうして学校について、お勉強が始まりましたが…

「くんちゃん、とっても学校へ行くのが楽しみなんだなぁ~」というのが伝わってきて読んでいて思わず微笑んでしまいます♪けど、学校で難しい勉強が始まり、小さくなってしまうくんちゃん。そうだよね、それはさぞかし不安になるよね~と読者の共感と心配を徐々に高めていきます。そうしてくんちゃんがいよいよ前に呼ばれた時には、くんちゃんの緊張感も、読み手の緊張感も最高潮に…しかし!ここで先生があわてず、落ち着いて、くんちゃんをまた教室に戻します。けど、何をどうこうするわけじゃないんですよね。先生は授業を続けるだけ。くんちゃんをしかりもしないし、追いかけもしない。これがとっても良い。くんちゃんの持つ学校生活への楽しみを決して損なわない。入学絵本だけど、いろんなものが詰まっている絵本です。


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