おっきょちゃんがひとりでうらの川で遊んでいると、ガータロという河童がおっきょちゃんを川の祭りへと誘います。おっきょちゃんは浴衣を着て、お土産にきゅうりを持ってお祭りへとでかけました。河童たちはきゅうりに大喜びし、おっきょちゃんを歓迎してまつりのもちをふるまいました。そのもちを一口食べるとお父さんのことを忘れ、二口食べるとお母さんのことを忘れ、三口食べると、とうとうおっきょちゃんは水の外のことは全て忘れてしまいました…。
夏と言えば怪談話や妖怪話が盛り上がってきますが、日本古来の妖怪「河童」だけはなぜか人間と親しみやすい存在ですよね。この絵本もよくよく読んでみると怪談話なのですが、河童の陽気さやおっきょちゃんの素直な性格が相まって、怪談というよりは少し幻想的な河童の物語になっています。また、物語の展開も面白いものがあり、読み聞かせにもなかなか◎です♪
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