ウエズレーの国

他の子とはちょっと違うウエズレー。どうも自分は周りの子とはちょっと違うんだなぁ、と自分でも感じている。だから友だちにいじめられたりもする。自分だけの隠れ家があったらなぁ、とウエズレーは思う。そうして、夏休みがいよいよ始まるという時、ウエズレーは自由研究の宿題にぴったりなものを思いついた!それは、じぶんだけの作物を育てて、自分だけの文明を作ること!ウエズレーのすごい自由研究がはじまります。

他人とは違うこと、自分と違う人間がいることに、人は時に恐れを抱いたり力でねじ伏せようとしてしまう。けれど、この絵本は違います。ウエズレーという存在を「異質なもの」として描くのではなく、ウエズレーという一人の人間として、ウエズレー自身が持つ魅力、才能としてウエズレーが人とは違うことを讃えています。それが本当にストーリーと絵からよく伝わってくるのです。違うことは良いことなんだな、と思わせてくれる素晴らしい絵本!


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