つららから落ちるしずく、流れだす水、芽吹く木々…
春の訪れを感じさせるほんの小さな、
けど確かな春の兆候たちが、
美しい写真でその一瞬を切り取られています。
文章もそれほど変に色付けされておらず、
自然と読める文章になっています。
冬の終わりの頃に読みたい絵本です。
月別アーカイブ: 2014年4月
ツバメのたび―5000キロのかなたから―
だれかが僕を呼んでいる。行かなければ。
海を渡り、嵐を越え、彼方へ…
春になって日本にやってくるツバメ。
その壮大な旅をダイナミックなアングルで描いています。
文章がとてもシンプルで科学的な読み物というよりは物語的な絵本。
ちょっと退屈かな…?
ツバメの科学的な本と一緒に紹介すると良いかもしれません。
だってだってのおばああさん
おばあさんは98歳、おばあさんだから、
釣りに行ったりしません。
おばあさんらしく暮らしています。
ある日、おばあさんは99歳の誕生日を迎えました。
けど、誕生日ケーキのろうそくを猫に頼んだら、
5本しか用意できなくて、
おばあさんは5歳になりました(ここがすごい)。
すると、5歳になったおばあさんは…
年をとったら年寄りらしくせよという格言がありますが、
こういう歳をとったって元気で、
何事にも好奇心を持つのも良いじゃないか!と
心から思わせてくれる絵本です。
すてきなあまやどり
ぶたくんが雨の中を走って帰ってきました。
ヤギさんに雨宿りの話をしています。
あれ?雨宿りしてるのに、どうしてぶたくんは濡れてるの?
思わぬ楽しい雨宿りのお話もさることながら、
ラストのぶたくんが濡れて帰ってきた理由に
思わずほっこりしてしまうお話です♪
おじさんのかさ
おじさんは傘を持ち歩いてお散歩、
けれど、雨が降っても傘をさしません。
傘が大事だから濡らしたくないのです。
そんなおじさんが、公園で雨がふりだした時、
子どもたちが歌っている歌を聞いて…
雨の日はどうしても憂鬱になってしまいがちですが、
思わぬ雨の日の楽しみをおはなしにした絵本。
ちなみに、大型絵本もあるのでそちらでの読み聞かせも
きっと子どもたちは大いに楽しむでしょう。
あめふり
雨続きにうんざりのばばばあちゃん。
いつまで経っても雨は止みません。
どうやら、かみなりこぞうたちがいたずらに雨を降らせている模様。
ばばばあちゃん、とうとう我慢の限界!
雨はどんどん降ってきて洪水にまでなりますが、
ばばばあちゃんは構わず台所で何か作っている模様…
いったい今度はどんなものを創りだしちゃうんでしょう?
相変わらずのばばばあちゃんの手腕に笑ってしまう1冊、
雨の憂鬱な気分も吹き飛ばしてくれます。
あめふりのおおさわぎ
雨が降るとご機嫌斜めになる人も多いですね。
この絵本では雨の街で、ひとつのことがきっかけに
どんどんどんどん他の人が巻き添えになり、
街中大変な大騒ぎに…。
大騒ぎになっている様子が迫力ある絵から伝わってきます。
けどラストは…読んでのお楽しみ。
もくもくやかん
やかんに急須、ポットが集まってきました。
一体何をすることやら…えっ!?とびっくりすることうけあい。
雨と何が関係あるの?と読んだことがない人は思うかもしれませんが、
これが大いに関係あるのです!
段々と引いた絵になっていったり
真上からのアングルがあったりと、構図も面白い絵本です。
昨年度11月〜3月に購入して良かった本 9類・絵本
昨年度11月〜3月に購入して良かった9類と絵本です。
0〜8類はこちら、4月〜10月はこちら。
小説は順不同です(多分作家順だとは思いますが)。
文学作品などの「名文」を紹介する本。同じく
があり、レイアウトが読みやすくデザインも良いです。
高学年向けですが、大人でも読んでいておっと思います。
最近この手の短篇集が児童書ではよく出版されているような。
「迷宮ヶ丘」も五丁目で終わりかとおもいきや、
0丁目が出てさらに九丁目まで出ました。
本をよく読む子に人気ですが、意外と男子にも人気です。
男子の心をつかむ貴重な物語本。
「迷宮ヶ丘」もSF的要素がありましたが、
こちらのシリーズは完全にSF小説集です。
そしてこちらも男子に人気です。
久々に新刊が出ました!面白い、けど外伝的で物足りない…
相変わらず料理が美味しそうです。
「読書がたのしくなるニッポンの文学」さらに出ました。
文字が大きくレイアウトも余白が大きいからか、
読みやすくコンスタントに動きます。
キレやすい自分自身を「ラ・プッツン・エル」と名付け、
ラプンツェルの主人公に重ね合わせる中学生の女の子と、
強迫神経症の男の子の恋愛と歪な家族の話。
子どもの未熟さを読み手の子どもたちがどう捉えるかが気になる作品。
一般書として出ていた同作の、子どもが主人公の2編を収めた青い鳥文庫版。
良い意味で「青い鳥文庫らしくない」作品です。
何事にも冷めた主人公が映画作りに没頭しつつ、
周囲の友人や家族と次第に打ち解けていく物語。
主人公の最初と最後での豹変っぷりが気になりますが
清々しい作品です。
「上巻で読むのをやめないで!」という紹介が必要です…
下巻の最後まで読むと本当に素晴らしい作品。
物語を読みながら暗号を自分で解く楽しみのある物語。
章タイトルも暗号で書かれたりしていて小ワザが効いています。
子どもたちにはかなり人気。
9類は以上です!
シリーズものが多いなぁ…
<絵本>
「しゃしょうさん」は以前出ていましたが、今度は「うんてんし」。
こちらも一番電車の以外なところが見えて面白い。
ちょっとマンネリ化していましたが、
この「どうぶつ」編はなかなかおもしろかったです。
いまいあやのさんの絵は良いなぁ。
クリスマスにちっちゃなプレゼントしかもらえなかった男の子が
「もっと大きいのが欲しい!」と願うと、
どんどんプレゼントが大きくなって…
小泉るみ子さんは「しっぱいにかんぱい」シリーズの挿絵が印象深いのですが、
この絵本では厳しい雪国の寒さを力強く、
そして待ち遠しい春の喜びを描いています。
土山優さんの文章も素晴らしい。
野村たかあきさんの版画が昔話にとても良く合っています。
以前読み聞かせしたことがあったのですが、
やはり改めて読んで見ると面白い!
入れるとやはりよく動きます。
クエンティン・ブレイクさんの可笑しな絵と
ポケットからなんでも出てくる面白さが本当楽しい絵本。
ハロウィンに合わせて読み聞かせしたのですが、
読んだのに入れたあともよく動いています。
2014年の課題図書にもなりましたね。
ノスタルジックな絵と物語が素晴らしい。
不思議な雪の日の物語です。
もうしっちゃかめっちゃか!
と言った感じの絵がじっくり眺めていると
細かいところまで書き込まれていて楽しいです。
以上!2014年に買って良かった本たちでした。
昨年度11月〜3月に購入して良かった本 0〜8類
新年度が始まり、そろそろ選書にとりかからなければ…というところでしょうか。
昨年10月末に「2013年4月〜10月に購入して良かった本」という記事を
書きましたが、その後に購入した本で良かったものリストです。
選書のご参考にどうぞ(ただし購入後だいぶ経っているので内容うろ覚え)。
まずは0〜8類。
<0類>
仕事調べのための購入しました。
本屋さんの仕事が細部まで紹介されています。
セット本で
他に3冊もありますが、予算に余裕が無ければ上記1冊でも。
しかし本屋さんが潰れ続けていることとか、
本屋さんを開くには保証金がいるとか、
委託販売のこととか書かれているのだろうか…
<1類>
コンスタントに借りられています。
読みやすいレイアウト。
<2類>
高学年向けかな?と主ましたが4年生くらいの子も借りていきます。
学校図書館向けの出版が薄いジャンルなので重宝。
歴史関係は本当、セット本ばかりで調べにも読むのにも使えるのが少ない…
ということで同じく歴史の読み物。
情報量も多く解説も読みやすい。そして何より安い!
この「もしも?」シリーズは結構良い本が多いです、が、
中には読みにくいものもあるので事前確認が必要そうです。
良いと思うんですがあまり借りて行かれないです…
ただ、偉人調べの時に使えるかなと入れています。
<3類>
これは大人が読んでも面白いです。
ただ単に「お金はよく考えて使おう」というんではなく、
物欲というものを客観的に捉えて書かれているのが良かった。
昔の暮らし調べにも使えるし、読んでいるだけでも面白い。
日本ってこんなにたくさんの道具があるんだなぁ、と関心します。
<4類>
算数の本ってなんとなく「子どもを子ども扱いした」
語り口の本が多いのですが、
こちらは読み物としてしっかり書かれていて、
算数本ではかなり良い本だと思います。
コンスタントに借りて行かれ人気。
「絵本」とタイトルにありますが分厚い本、
けど文章量は少なく読みやすい。
何より学校図書館向けの物理の本が少ないのでありがたい本。
こちらもよく借りていかれます。
地球誕生からの歴史をよくある24時間で説明する内容ですが、
絵がダイナミックで文章もわかりやすく、
大判で読みやすい絵本なので低学年でも読めます。
パイ・インターナショナルさんは児童書も良いのを出されていますね。
タイトル通り写真が素晴らしい!
さすがパイ・インターナショナルさん、という子ども向けの生き物の本。
少々お値段高いですが、まず内容が普通の図鑑より充実していて、
流行りのスマホで動画も見られるのも良いです。
普通の図鑑買うよりも良いかも。
犬と猫、飼育の本は多いですが
体の構造に触れている本はあまり無いので。
ただ、ちょっとお高い。
<5類>
これは紹介が必要です、けど紹介するとすごく動く。
タイトルがもうちょっと良かったら…
1年生で乗り物の調べ学習に購入、どれも安い!
けどちゃんと目次も索引もあり(あったはず…)、
文章も1年生でも読みやすいです。
乗り物の本って児童書専門出版社が出しているのは、
全然書かれている文章が低学年向けでなく、
誰に向けて書いてるんだろう?というくらい専門用語使われてたり。
こういった本を多く買う方が調べ学習に使いやすいです。
けど高学年の乗り物好きには当然物足りないので、
こういったものも入れています。
大事な本だと思うんですがあまり借りて行かれない…
図書だよりで紹介して保護者に読んでもらうかな?
<6類>
絵がかわいく盆栽についてもわかりやすいです。
しかしあまり借りていかれない…
<7類>
大判で解説も詳しくわかりやすい、そしてこのお値段。
調べのセット本買うよりよほど良いです。
偉人調べ用に購入。
ウォルト・ディズニーの本って少ないので。
児童書ではなかなか無かったので。
基本的に偉人調べは1冊で1人について書かれている本を収集しています。
0〜8類は以上です。