まほうの夏

夏休み、僕と弟は毎日学校のプールに行くか、家でゲームするか、ポテトチップス食べるかして過ごしてた。お父さんお母さんは仕事。あ~あ、夏休みなんてつまんない…。そんな時に届いた、田舎のおじさんからの手紙!「ケイもユイも元気か。あそびに来んのか。あそびに来ら、また海につれてっ行ってやるけん。さようなら。」やったー!僕たちはねだりにねだって、すぐにお母さんの田舎に行くことになった。さらば東京、僕たちの夏休みのはじまりだ!

都会の子どもたちにこそぜひ読んで欲しい、夏休みの絵本。真っ青な汚れていない空、清涼とした川、美しい砂浜、魚がたくさん釣れる海、そしてそんな大自然で真っ黒に日焼けして遊びまくる子どもたち。こんな遊びのできない都会の子どもたちにとっては、むしろ残酷な絵本かもしれません。君たちの住む世界にはもうこんな遊びは無い、と告げるようなものかもしれません。それでも、ぜひこの絵本を読んで、こんな遊びを伝えて欲しい。こんな風に、自然の中でおもいっきり遊ぶ楽しさを伝えて欲しい。自然体験は子どもたちの好奇心を育みます。せめて絵本の中で、自然体験を。


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