さかさのこもりくん

いつも逆さまでぶら下がってるこうもりのコモリくん。そのせいか、話す言葉も全てさかさま言葉。「あつい」は「さむい」、「おいしい」は「まずい」、「だいすき」は「だいきらい」に。こんなこもりくんだから、普通に話をするだけで面白いことになっちゃいます。例えば、朝に会うのにいきなりあいさつは「こんばんわ!」そのあと、快晴なのに「きょうはひどいてんき!」。こもりくんのことを知らなかったら「えぇっ!?」となっちゃいますね。案の定、なかなか友だちと遊べないこもりくん…そんなところに、こもりくんの言葉を理解する友だち、くまくん登場!ちゃんとこもりくんにもできる遊びを考えてくれます。良かったねぇこもりくん、と笑えるながらも心が和む絵本です♪

ちなみに、続編がただいまさらに4冊出ています。どれも面白いですよ♪


こしぬけウィリー

虫もころせない、みんなからはこしぬけと呼ばれているウィリー。なんとかこの現状を打破するために、ウィリーはとある方法で大変身!もうどこからどう見たってこしぬけには見えなくなりました。見違えるように変わった自分に胸をはって歩くウィリー。ところが…

アンソニー・ブラウンさんは細かいところまで描き込まれた絵のリアルさが良いのですが、そのリアルさがまさかこんな方向に力を発揮するとは…。このウィリー君、自分のひ弱さが嫌になってなんとか強くなろう!と一念発起します。しかし、それで取った行動がシュール(笑)そしてシュールなのにそれで見事に変身してしまうウィリー君。その変身の絵が…リアル、あまりにリアル。あまりにリアルすぎてちょっと気持ち悪い、けど面白い。そして、あのオチがまた、ウィリー君のダメっぷりが出てて、ウィリー君には申し訳ないけど笑えてしまう。笑いどころ満載の絵本です!


きょだいな きょだいな

広い野っ原にででーんと出てくる「きょだいな」もの!それだけだとただ単にインパクトがあるだけなんですが、そこにちっちゃな子どもたちがわらわらと群がって、そのきょだいなものをめいっぱい楽しんで遊びます。きょだいなピアノの鍵盤で飛び跳ねたり、きょだいな電話でとんでもないところに電話しちゃったり…とってもなごやかで面白いストーリー♪

ちなみにこの本はビッグブックがあります。

ビッグブックを見えないとろこに隠しておいてまずは小さい方を出し、「あ、やっぱりやーめた、こっちにしよ♪」と言ってビッグブックを引っ張り出してくるとさらにインパクト大です!(友人の司書さんに教えていただきました)


きばのあるヒツジ

草原で草を食べながら暮らすヒツジたち。彼らの唯一の悩みはオオカミ。夜中、仲間のヒツジがオオカミに食べられてしまうことでした。そこで、ある年老いたオオカミが取った奇策は…

タイトル通り、普通のヒツジとはちょっと違ったヒツジたちが出てくる絵本。このミスマッチなアイデアを上手にストーリーに組み込み、面白い展開にしています。否、「面白い」なんて生やさしいものではありません、予想外の展開を見せ、そして最後のオチ…(笑)最後の最後まで聞いてる子どもたちの予想を裏切る展開です。


かぜがふいたら

ぼくの名前はジョシュ。ぼくは色々なことができるんだ。一番得意なのは、怖い顔。毎日練習して、すっごく怖い顔ができるようになったんだ。そしたら、それを見てパパが言った。「怖い顔をしてる時に風が吹くと、顔がかたまるぞ」って…

タイトルと表紙で「詩的なおはなしかな?」と思わせといて、中身はとんでもない絵本。この表紙の男の子、「怖い顔」が得意なんですが、それが想像を絶する顔…見たらびっくりします。そんなジョシュにパパは警告するんですが、ねぇ…え?オチはもうわかったって?甘い!予想外のオチが待ってますよ♪


ウシバス

乗客たちがバス停でバスを待って…ん?やってきたのは…ウシバス!?

「ウシバス!」読むと思わずこう叫びたくなる絵本!文章は全くなく、人物たちが「ウシバス!」「ウバシス!」「シスバウ!」とセリフを言っています。意味不明…と思うなかれ。そのセリフが、奇妙に絵にマッチしているんです。絵はスズキコージさんらしいタッチなのですが、今作はその絵「だけ」で物語を語っています。読み聞かせすると、子どもたちは絵からちゃんとストーリーを読み取ります。そのストーリーがまた笑えるんですよ(笑)スズキコージワールド全開の絵本!


うえきばちです

この表紙は、川端誠さん絶対狙ってますよね(笑)表紙に騙されてはいけません、とんでもないものが育ちます!一応、「め」がでたり、「はな」が咲いたりするんですけどね…うえきばちなので。けど…おっと、ネタばれはいけません。何が出てくるかぜひご覧アレ!ちなみに、読む方も聞く方もダジャレのセンスを要求されます。


あしにょきにょき

ともかく美味しい物が大好きなおじさん。ある日、家にやってきたセールスマンから特大のそらまめを買って食べたら…

どうなるか、はもう説明しなくてもわかりますね(笑)しかしいざ読んでみたら、その展開は予想以上!というのも、その展開を描く絵がすごいんです。家をつきやぶり、車をなぎ倒し…どんどんどんどんどんどんにょきにょきにょきにょきにょきにょき。こんな形容がオーバーではない、それだけのインパクトのある絵なので、例え展開がわかっても子どもたちは大いに大笑いします!


もりのてがみ

さむいさむい冬。ひろこさんは、ともだちにてがみを書きました。みどりの目をしたりす、しっぽのとれたとかげ、うたのすきなことりたち…みんなもみの木の下で出会ったともだちです。「すみれがさいたらまた会おうね」という約束を書き、てがみはもみの木にさげました。春になったら、みんなに会えるかな?

ひろこさんの手紙を書く場面が、とっても良い!手紙自体もともだちとの想い出がつまってて良いんだけど、その手紙の周りにある小物…はさみ、ペン、バンドエイド、切手、のり、などなどの小物類にすごく味があって、この手紙のシーンを一層ほんわかしたものにしてるんです♪そして、物語もまたほんわかしているので、この手紙のほんわかと相まって読んでいてとっても幸せな春の気分になります!このほんわかは、おひざに抱っこの読み聞かせで一緒にあじわってください~


ぼんさいじいさま

ぼんさいじいさまのたくさんのぼんさいのなかでも、一番大切で一番見事なのが、しだれ桜のぼんさい。そのしだれ桜が今朝は満開で、ぼんさいじいさまがうっとりながめていると、しだれ桜からじいさまを呼ぶ小さな声。しだれ桜をのぞいてみると…

この絵本の何がすごいって、じいさまの達観しているところがすごい!読み手は途中でじいさんの死に薄々気づくんですよね。けど、全然悲しみがない。むしろ、「あぁ、こういう死に方だったら良いなぁ」と思わせるくらい。それくらい、じいさんが死を恐れず、死をすんなりと受け入れているんです。だって、途中あきらかに死の宣告をされているのに、このぼんさいじいさん、「おお、そうだったのかい」の一言で済ませるんでよ!そして、本当に幸せそうに自分の庭を訪れた動物たちとの想い出を振り返り、楽しそうにスキップしながら逝くんです。桜吹雪の中を。桜の散り際に、桜の儚い和歌などのブックトークにおりまぜて読んでみてはいかがでしょうか?