サブタイトルに「としをとるおはなし」と書いてあります。「歳を取るってのはねぇ…」となんだか真面目そうにおじいちゃん・おばあちゃんが人生を語るありがたいお話…と思ってたら、度肝を抜かれます。なんという波乱万丈でワイルドな人生!きっと子どもたちはこのお話を聞いたらびっくりすることでしょう。けど、そこには人生の楽しさがたくさん詰まっています。歳を取るって、楽しそう!と思える絵本。
おじいさんのいえ
この本は、子どもたちにはもちろん、ご高齢の方に読み聞かせをする、あるいはご自分で読むのも良いように思います。家を持たず、犬を連れて放浪するおじいさん。その放浪の理由、家を失った理由がわかった時、おじいさんにとって、と言うより、人にとって家とはどんな存在なのかが伝わってきます。ただ、家を失ってしまった人、取り戻せない人にとっては、辛い物語かもしれません。
おじいちゃんちでおとまり
お父さんもお母さんも出張で、初めておじいちゃんの家に1人でお泊まりすることになったぼく。でもぼくはおじいちゃんのことをよく知らない。そこで、おじいちゃんは僕をお風呂に連れていき、そうしておじいちゃんの冒険話をしてくれた…
お風呂屋さんで話しているおじいちゃんの冒険?譚の世界へと、絵が移り変わって行きます。お風呂でサメが追いかけてきて、そこからどこかの小さな島に辿り着き…。場面場面は現実の世界とおじいちゃんのお話の世界とが重なりあっていて、「おはなしを聞いている」という現実に在りつつも子どもがおじいちゃんの話に入りこんでいるのが伝わってきます。この絵がともかく面白く、おじいちゃんの冒険譚がより楽しく伝わってきます。こんなおじいちゃんがいると良いなぁ。
同志社大学ラーニング・コモンズ見学
2013年8月日・9日に行われたSLA京都地区大会での、
同志社大学ラーニング・コモンズの見学ツアーに参加してきました。
同志社大学のラーニング・コモンズのコンセプトや様子については
同志社大学ラーニング・コモンズ
http://www.doshisha.ac.jp/research/lc/lc.html
同志社大学ラーニング・コモンズ利用ガイド
http://www.doshisha.ac.jp/attach/page/OFFICIAL-PAGE-JA-1756/18415/file/GUIDEBOOK.pdf
(※PDFファイル、4.6MB)
などをご覧いただければわかりやすいかと思いますが、
当日見学ツアーは写真撮影可でしたので、
写真と当日見学しながらiPhoneで取ったメモをもとに
その様子をお伝えしたいと思います。
ただ、写真はあまり多くは撮影できていません。
というのも、夏休みの金曜日夕方だというのに多くの学生さんたちが利用していて、
写真を撮ろうとしたら学生さんが写り込んでしまうので撮れない、
という状態が色んなコーナーであったからです。
それだけ学生さんたちが活発に利用されていることが伺えます。
これが学期中だと一日の利用者が4千人を超えることもあるらしいです。
もっと良い写真が撮れれば良かったのですが…2階入り口に入ってすぐのスペース、
「プレゼンテーションコート」です。
広大なスペースにこのように机と椅子が並んでいますが、
自由に移動してプレゼンなども行えるスペースです。
大型のプロジェクタが天井から吊り下げられています。
映像が明るく映し出されるもので、フロアのライトをつけたままでも
映像がしっかり見られているとのこと。
発表用のひな壇も用意されています。
これも移動可能で、その気になればセンターステージにしてプレゼンも行えます。
設備も凄いですが、何より入り口入ってすぐにこのようなスペースがあるので、
イベントが行われていればすぐに目に入り、
興味の無かった学生も見入ってしまいそうです。
良い例えかどうかわかりませんが、
大型ショッピングモールのイベントスペースのようです。
わかりにくいですが、これは先ほどのプレゼンテーションコートと
他のエリアの間仕切りに使われているカーテンです。
すだれ状になっていて、うっすら向こう側が透けて見えます。
これはもちろん意図してこのようなカーテンを使われていて、
エリア分けをしつつも学生さんの視界を遮らず、
視界を良くして視線を引くように考えて構造されているとのこと。
このようにともかく細部にまで「学生さんの利用」という視点で配慮されています。
この椅子も、先ほどのプレゼンテーションコートにある椅子ですが、
持ってみると驚くほどの軽さ。
これもプレゼンでの移動や学生さんがグループで座る時に
椅子を動かしたりするのに配慮されています。
これは見学に行った日リアルタイムで工事されていたのですが、
このようにポスターセッションもできるようなスペースにも。
このプレゼンテーションコートのある2階のコンセプトは「学びと交流と相互啓発」。
そのコンセプトでさらに3つのエリアに分かれています
(分かれている、と言っても間仕切りがほとんど無い
かなりオープンなスペースです)。
入り口の右側にある「グローバル・ビレッジ」。
多文化交流の場です。入り口には留学相談スペースがあり、
留学のアドバイザーが常駐して学生さんの相談に乗ります。
PCも置いているのですが、なんとキーボードが多言語対応です。
中国語、ハングルなどの多言語のキーボードが用意されています。
他言語のキーボードって初めて見た…
先ほどの留学相談スペースの奥にはさらにカフェスペースがあり、
大型テレビが置かれています。そのテレビに映っているのは、世界170局のテレビ番組。
そしてここでは”Don’t speak Japanese”、日本語禁止です。
うーん…凄い。日本人学生の利用度はどうなんだろう?
けど、こういうスペースがあることで逆に「よっしゃいっちょやったろう」と
チャレンジする学生さんが出てきそうです。
そういった学生さんたちが交流しやすいようにと、
机はバーカウンターのようなものも置かれていたり。
どこまでも配慮が行き届いています。
2階真ん中にはグループワークエリアがあります。
大型液晶に加え移動式のホワイトボードもあり、
また壁面はガラスになっていてここも学生さんの視界を
遮らないように作られています。
2階にはもうひとつ「インフォダイナー」というエリアもあります。
ここは飲食しながらグループワークができるスペース。
このコーナーの横に置いているドリップコーヒーの豆はかなり「良いもの」を
使ってるとのこと。海外の大学の先生方は豆にこだわるから、らしい(笑)
そしてこのインフォダイナーの机の壁面、ホワイトボードになっていますが、
ここにはプロジェクタでPC画面などを映し出すこともできます。
机の下にプロジェクターが仕込まれていて、
コードは机の真ん中の蓋をあけると接続コードが出てくる。凄い…
ちなみに、写真が撮れなかったのですが2階には畳型の台座もあり、
和室のようなスペースも作れます(先ほどのPDF参照)。
外国人留学生さんが盛り上がるそうです(笑)
2階はこのように学生同士の学びの交流の場であるのに対し、
3階は「アカデミックスキルの育成空間」。
専門的なサポートスタッフが常駐し、
学生さんが実践的なスキルを学ぶ空間というコンセプトです。
このエリアも学生さんが多く写真があまり撮れなかったので
詳しくは先ほどのPDFファイルをご覧いただければわかるのですが、
簡易スタジオとして使えるワークショップルーム、
緑一色のスクリーンがあって合成映像を作成できたり、
このように講演のできるエリアもあります。
ここではアカデミックスキルの講習会なども開かれるとのこと。
グループワークのスペースもあります。
また、写真が撮れなかったのですが(学生さんがたくさん利用していた)、
「アカデミックサポートエリア」というエリアがあり、
論文作成やプレゼン、資料探索などをサポートする先生やチューターが常駐し、
学生さんの学びの相談を受けるとともにスキルを教えたり、
「マルチメディアラウンジ」では「赤ジャン」「青ジャン」と通称されている
赤いジャンパーと青いジャンパーを着たスタッフがいて、
赤ジャンスタッフを着ている人はWordやExcelなどの使用方法、
青ジャンスタッフは画像や動画編集などのグラフィック系のサポートをしている、とのこと。
設備を作って終わり、ではなく専門スタッフがサポートするということも大切にされていました。
なお、3階にはなんと「プリントステーション」もあり大判のポスター印刷や
何かグループで活動するさいのTシャツ作りなどもできて、
そこには印刷会社の職員さんが常駐されています。
ともかく、この記事で全部は伝えきれないくらい、
熟慮に熟慮を重ねた学びのスペースを作り上げ、
さらに学生が有機的に学んで行けるように専門の先生・スタッフが
全力を上げてサポートする体制を作っている、という印象を強く受けました。
また、大学の学びが座学中心ではなく、
「学んだことをアウトプットする」学び(ガイドをしてくださった先生談)に
変質しているその姿を目の当たりにしたように感じました。
このような拙い紹介では到底伝えきれないほどのものでしたので、
見学ツアーなどが開かれたらぜひ参加されることをおすすめします。
ダイトケン兵庫支部ラーコモ見学会その2 兵庫教育大学附属図書館ラーニングコモンズPAO
@karatelibrarianさんの所属する大学図書館問題研究会兵庫支部、
通称ダイトケン兵庫支部のラーコモ見学後編は、
兵庫教育大学附属図書館ラーニングコモンズPAOの見学でした。
第一印象は「シックなデザインで物静かなスペース」。
ともかくデザインへのこだわりが感じ取られます。
黒い木製の高い書架が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
全体的に、照明も少し暗めに設定されています。
なお、このラーコモスペースのデザインは全て「自前」。
兵庫教育大学の先生がデザインされたとのこと。
照明は全てLED。省エネだけれど交換に相当なお金がかかるとのこと。
けれど、それでもコストパフォーマンスは良いそうです。
椅子にもこだわりが見られます。
学生さんが座られてたので全体像を写せませんでしたが、
この閲覧机は150cm×400cm四方の大型閲覧テーブル。
天板の板にかなりこだわったとのこと。
椅子はこのように蓋をあけると中に荷物が入れられます。
時計にもこだわりが。本当、細部までデザインに凝っておられます。
丸い時計の上にあるのは無線LAN。
鳩時計は見学中に鳴っていました。なかなかかわいい鳴り方でした(笑)
Facebookもされているのですが、そのアピールも上手い。
パンフレットだけでなくアイコンをこんなふうに置いているのは、
見た目の良さはもちろんとても目を引きます。
とかく全体的に落ち着いたシックなデザインで
どちらかというと自学自習スペースのように見えがちですが
(実際、見学の日は土曜日ということもあってとても静かでした)、
ちゃんと学生同士が共学できるスペースもあります。
ラーコモスペース内にあるプレゼンコーナー。
画面に映像を写しつつ、マーカーで液晶に書き込みもできます。
一番目を引く場所にあるので、自習している学生さんたちも
何かイベントをしていると目を止めそう。
中庭にはテラス席があるのですが(ちょっと夏は暑そう…)、
このテラス席でもイベントが開かれます。
音楽科の先生が演奏会を開かれたそうで、
多くの学生が観覧されたとのこと。
上からテラス席を見下ろすこともできます。
上から見ると、結構広いスペースなことがわかります。
以上が1階部分で、地下にはグループ学習の部屋もあります(写真撮り忘れた)。
壁一面がホワイトボードの部屋や、小グループ活動ができる小部屋もありました。
ただ、地下だと窓が無く少し閉鎖的で、
1階とは完全に隔たれているので
学生さん同士の学びの交流が生まれにくいような印象を受けました。
なお、兵庫教育大学は名前の通り教育大なので、
図書館に教材文化資料館が併設されています。
この日は音楽に関する教材資料が展示されていました。
昔の古い足踏みオルガンが置かれていて実際に演奏することもできます
(写真撮り忘れた…)。
図書館部分には古今東西様々な教科書が所蔵されていて、
仕事柄大変興味深かったです。
というわけで、2校ののラーコモ見学を終えて。
実はウチの学校の調べ学習室をなんとか使いやすくして
「小学校版ラーコモ」のようにしたいなぁ、
と考えていてそれもあって見学に参加させていただいたのですが、
両校のラーコモに共通していたのは
「自分の大学にあったコンセプト」を元にラーコモを創りあげていること。
関西学院大学には関西学院大学にあったラーコモを、
兵庫教育大学は兵庫教育大学にあったラーコモを、
各大学の実態に合わせて創りあげておられた印象でした。
ウチにもし「小学校版ラーコモ」を作るとしたら、
大学の良いところを真似しつつも、
あくまでウチの児童の実態に合わせて創らねば、と実感しました。
最後になりましたが(そして大変遅くなりましたが)
関西学院大学・兵庫教育大学に案内をしてくださった職員の皆様、
並びに畑違いながら見学を歓迎してくださったダイトケン兵庫支部のみなさま、
お世話になりありがとうございました!
ダイトケン兵庫支部ラーコモ見学会その1 関西学院大学神戸三田キャンパス・アカデミックコモンズ見学
@karatelibrarianさんの所属する大学図書館問題研究会兵庫支部、
通称ダイトケン兵庫支部のラーコモ見学に便乗させていただき、
関西学院大学神戸三田キャンパスのアカデミックコモンズ「クレセント」と
兵庫教育大学附属図書館の「ラーニングコモンズPAO」を見学させていただきました。
まずは関西学院大学神戸三田キャンパスのアカデミックコモンズ「クレセント」から。
見ての通り、かなりの広さです。
2階までの吹き抜けで、約800㎡の広さ。
可動式のホワイトボードが多く設置されており、
これらはホワイトボードとしてはもちろんのこと、
こういった実物投影機やプロジェクターを使って写真や映像を映し出すのにも使えます。
もちろん、こういった機器の貸出もされています。
また、一番右のHITACHIの機種は机上投影プロジェクター。
机の天板に映像を映し出すことができます。
机の天板もホワイトボードだったら、写真に書き込みをしながら
議論することもできそう。
机の形もさまざま。人数や話し合う内容によって机の選択肢も変わってきそうです。
フロアはカーペットと床板そのままのエリアに二分されており、
カーペットのエリアは飲食禁止、それ以外のエリアは飲食可能ゾーンとエリア分けされています。
2枚目の写真を見ていただければわかりますが、
椅子の色でもエリア分けされています。緑は飲食不可、オレンジは可。
飲食可能エリアにはバーカウンターのようなものもあります。
(※キャンパス内は全て飲酒禁止なのでバーとしては使われません)
しかしまだここは使われていなくて、その反対側に…
Cafe3101が入っています。
キャンパスの地元・三田で25年続く有名なカフェ、サント・アンの出店。
地元のカフェが出店しているというのは良いですね。
しかし残念ながらこの日はお休み…平日13:00〜17:00に開店しています。
カフェの前にも多くの座席があります。
こちらはメインフロアよりも少し照明が押さえ気味。
しかしここは飲食専用スペースではなく、ここもアカデミックコモンズの学習スペース。
こちらにもソファ、2人掛け、4人掛けなど様々なタイプの座席が用意されています。
なんと、カフェ横には和室もあります。
炉があり茶室として使え、流し台もあるので生花など
異文化交流・地域交流の場としても使えるとのこと。
掘りごたつもあるそうです。
メインフロアに戻って、ここは「みんなで創る本棚」。
図書館で不要になった本をこのスペースに置いています。
本の中には、
「感想リレー」というしおりが入っており、本のレビューを書いて、次に読む人に伝えることができます。
このアカデミックコモンズの取り組みは「プロジェクト型アクティビティ」と呼ばれており、
5つのプロジェクト(テーマ)に沿って様々なアクティビティ(イベント)が企画・実施されています。
その5つのテーマとは、
・「気づき・出会い」プロジェクト
・「グローバル人材育成プロジェクト」
・「KGファン創出」プロジェクト
・「PBL推進」プロジェクト
・「たて・よこ きずな強化」プロジェクト
いただいたパンフレットによると、この5つのプロジェクトに沿った企画に
「楽しく、気軽に参加しているうちに、人と人が出会い、自然と幅広い視野やコミュニケーしょう能力が見についてしまう」
というのがこのアカデミックコモンズの狙い。
上記の「みんなで創る本棚」は例えば「気づき・出会い」のアクティビティに当たります。
これ以外にも様々なアクティビティが実施されているわけですが、
このアクティビティのサポート運営を担うのが「クレセントサポーター」。
大学の教職員だけでなく、学生さんたち自身もこのアカデミックコモンズの運営に参加し、
アカデミックコモンズの場や使い方、活動を創りあげていくとのこと。
また、「クレセントチューター」という大学院生たちが
学生さんたちのレポート作成などの相談・アドバイスをしてくれます。
この写真のように様々な専門の院生さんがおり、
時には相談が多く待ち時間が発生することも。
院生さんの専門ごとの時間割がちゃんとあるのも助かりますね。
これ以外にもアカデミックコモンズでは様々な部屋があります。
アクティブルーム。
壁一面が床から天井までホワイトボードです。
こちらもアクティブルームですが、2部屋が繋がってより大人数で会議ができます。
また注目すべきは椅子!
書き物ができるサイドテーブル部分は角度が自在に変えられ、
また荷物は椅子の下に置くことができます。
これ学校の会議室にも欲しい…
こんなふうに2脚をくっつけて使うことも。
欲しい…
シアタールーム。
ご覧のとおり、プロジェクターが壁2面にぶら下がっています。
講演的な使い方以外にも、様々な使い道がありそう。
個別の部屋だけでなく、フロアにもこんなふうにところどころ
話し合えるスペースが作られています。これは2階。
奥にはソファーもあります。
グループ学習だけでなく、個別学習にもきちんと対応できるよう、
こんなふうに個別学習のスペースもちゃんとあります。
とにもかくにも設備の素晴らしさが伝わってきますが、
変幻自在にレイアウトや配置を変えられるようになってたり、
無線LANがあったりプロジェクタも様々なものがあったりと、
学生さんの様々な学び・活動を支えられるように作られている印象です。
また、このアカデミックコモンズは学生さんから広くサポーターを募集しています。
教職員だけでなく、学生さんも巻き込んで
アカデミックコモンズを創り上げています。
施設を作っただけで終わりではないのはもちろんのこと、
学生さんの目から見た新たな使い道・広がりも見えてきそうです。
以上、ダイトケン兵庫支部ラーコモ見学会、午前の部でした。
午後の部に続きます!
達人のブッカーのかけ方
昨日ブッカーのかけ方動画をアップしましたが、
ブッカーかけの達人さんが動画をアップしてくださりました。
速い!一連の手の動きがスムーズです。無駄がありません。
また、四角は貼ってから切り取られています。
たくさんする場合はやはりこの方が効率良さそう…
それと、背の天・地の部分は途中で折り込んでいます。
やはり人によって手順が違うんですね。
また、見返しの天・地も片側を途中で折り込んでいます。
この方がもう片面かける時に安定するかも。
ソフトカバー版。基本的な手順は同じでしょうか?
(速すぎて違いがよく比較できない)
ともかく作業がスムーズです。
そして昨日の記事に書いた「台紙の真ん中を切る」バージョンです!
驚きました、こんな方法だったのか…
ちなみに、この動画ではハサミで台紙を切っていて
少し引っ掛かりがあって切りにくいようですが、
最近は1枚だけ紙を切れるカッターがあるそうで、
それを使うとこの方法でも切りやすいとのことです。
ただ、真ん中を先にカットする方法は
背をまっすぐに貼るのがちょっと難しそう。
以上、達人のブッカーのかけ方でした。
このレベルに達するには果たしてあと何度装備をしないといけないか…
ブッカーのかけ方
この夏、寄贈本を80冊ほど受け入れました。
寄贈本と言えば装備。
請求記号シールをつけ、バーコードシールを付け、
ブッカーと呼ばれる透明のカバーをつけ、
そして最後に図書館の本の印である蔵書印(図書館名の入った判子)と
寄贈印を押すまでの一連の作業を図書館では
「装備」と呼びます。
実は、この装備作業の中のブッカーかけが苦手だったのですが、
さすがに80冊もの寄贈本を装備して
少しそのブッカーの腕前もマシになってきたようなので、
動画をアップしてみました。
この動画を他の司書さんに見せたところ、
「やり方が自分と全然違う!」と言われました。
自分はまずブッカーを本のサイズに切り、
それから片方の見返しを折り込んでかける方法なのですが、
他には
「ブッカーの真中部分の台紙だけを切って、背から貼り付ける」
という方法もあるそうです。
また、四角は自分はあらかじめ切っておくのですが、
ブッカーかけちゃってから切るというパターンも。
皆さんはどんなかけ方をしていますか?
2013年 学校図書館問題研究会 第29回全国大会 島根大会に参加しました
2013年 学校図書館問題研究会 第29回全国大会 島根大会に参加しました。
正確にはまた大会は開催中で、会場ホテルのロビーで
この記事を更新しているので、現在進行形で参加しています。
初日は13時から開会行事・総会から始まり、
14時から現島根県知事の溝口善兵衛知事と
慶応義塾大学法学部教授の片山善博氏
(元鳥取県知事・総務大臣)の対談、
その後夕食を挟んでテーマごとに分かれて
勉強会などを行うナイター。
二日目は午前中は松江市立揖屋小学校と
埼玉県立新座高校の実践報告。
昼食挟んで午後はテーマごとの分科会に別れて
ワークショップなどが開かれました。
夕食は全参加者が集まって交流会が開かれ、
そのあとさらに各都道府県支部の企画発表タイム。
そして三日目は都合により欠席しますが、
学図研の全体会・総会が開かれます。
…という風に、ご覧の通り三日間学校図書館漬けです。
食事時間と寝る時間以外はほぼ学校図書館に関わる
ワークショップや講演などが行われます。
また、ナイター・分科会は明日にでもすぐ使えそう、
できそうな実践的な内容のものが多く、
学校図書館関係者にとってはとても勉強になる大会です。
詳しくはTwitterのハッシュタグ #学図研2013や、
大会終了後発行される学図研の1年間の活動内容や
全国大会の内容をまとめた冊子「がくと」、
(バックナンバーも販売されています)、
毎月学図研のから発行されている「学図研ニュース」
などをご参考いただければその内容や雰囲気が
伝わるかと思います。
また、この大会は日本全国各地から学校図書館関係者が集結します。
小学校・中学校・高校など様々な校種の学校司書さんが参加されますし、
それだけでなく司書教諭の方々や公共図書館の司書さん、
大学で学校図書館を研究されている先生方も参加されます。
そういった方々と分科会やナイターや交流会だけでなく、
食事の時間や各客室などで(夜な夜な)色々な話をできるのも
この大会の大変ありがたいところのように思います。
学校図書館で働いていると雇用条件などの関係で
なかなか横の繋がりを広げるのが難しいので、
この大会は他の学校図書館関係者と交流できる貴重な場でもあります。
学校図書館関係者、特に学校司書のみなさんは
雇用条件などを考えるとなかなか参加し難いでしょうが、
お近くで大会が開かれた際にはぜひ参加して、
学校司書としての専門性を高めつつ
様々な方々と交流を深められることをお勧めします
(というのは終わってからじゃなくて大会の募集が始まった時点で書くべきでした…反省)。
今回、Twitterやサイトをご覧いただいている
たくさんの方々と直接お会いすることができ、
またそれ以外にも色んな方とお話することができ、
勉強になるとともに良い刺激を受けました。
また、初日夜に行った学図研ミッドナイトは
なんと62名もの方にご覧いただき、
会場に参加していない方々とも交流できるとともに
質問を通して自分の仕事を振り返ることができました
(学図研ミッドナイトの録画放送はこちら)。
お声をかけていただいた皆様、ありがとうございました!
もうちょっとサイトの更新頻度が上がるよう努力します…
来年、2014年の学図研全国大会開催地は熊本県。
皆様、来年また熊本でお会いしましょう!
「紙資料修復ワークショップ」に参加しました
エル・ライブラリー主催・工房レストアさんによる
「紙資料修復ワークショップ」に参加しました。
エル・ライブラリーとは大阪にある大阪産業労働資料館(サイトはこちら)。
労働組合や企業・市民団体などの貴重な歴史資料を収集・保存している資料館です。
このエル・ライブラリーで保存されている資料を
工房レストアさん(サイトはこちら)が修復されており、
その御縁でこの「紙資料修復ワークショップ」が開催される運びになったとのこと。
学校図書館では毎日資料の修理に追われているので、
これも良い経験になるのでは…と参加させていただきました。
このワークショップで体験させていただいたのは
「漉きはめ」と「裏打ち」と「和綴じ」。
「漉きはめ」と「裏打ち」は1枚ものの資料の破れや虫食いを修復する方法。
「漉きはめ」は紙漉きのように資料の穴に紙の原料液を漉いて修復する方法です。
一方、「裏打ち」は資料の裏に紙を1枚貼り付けて修復する方法。
「和綴じ」は学校図書館でもよく行う、本の背を糸で止める修復方法です。
「漉きはめ」については工房レストアさんのサイトに説明があるので、
そちらをご覧いただければわかりやすいかと思います。
「漉きはめ」で使用する紙原料液の原材料。
上から「楮」「雁皮」と「楮」を漂白したもの。
修復する資料によって使い分けるそうです。
また、液に使う水は水道水を業務用のろ過器を使ってろ過しています。
水道水の塩素などの成分が資料を劣化させてしまうからです。
「漉きはめ」に使う紙原料液。
紙漉きで使う原料液よりも薄く作られています。
これは「裏打ち」で使う、修復資料の裏に貼り付ける和紙。
この糊を使って貼り付けます。
「漉きはめ」も「裏打ち」もまずは「レーヨン紙」というものに
修復資料を水で固定する作業を行います。
文章で書いてもなかなかわかりづらいので、動画でご覧ください。
この作業のあと、「漉きはめ」はさらにレーヨン紙を1枚重ねて、
レーヨン紙で修復資料をサンドイッチします。
「裏打ち」は修復資料の上にさきほどの写真の和紙を貼り付けます。
「漉きはめ」の作業は動画を撮っているのでご覧ください。
レーヨン紙でサンドイッチするのは、修復資料を濡らして
刷毛で皺や折り目を伸ばすためです。
レーヨン紙はかなり頑丈で、多少のことでは破れず
修復資料を刷毛から保護します。
皺や折り目を伸ばしたらレーヨン紙を1枚剥がします。
これで、レーヨン紙の上に修復資料が載った状態に。
これを手で持って巻き簾の上に布を載せたものに載せます。
この時、今度は巻き簾の布に修復資料が載るように、裏返して載せます。
再度刷毛でレーヨン紙の上から皺を伸ばしたら、
レーヨン紙を剥がして、これで「漉きはめ」の準備完了。
「漉きはめ」の作業です。
紙漉きのように修復資料に紙原料液をかけて、
穴を原料液で埋めていきます。
余分な原料液はバキュームで下から吸い取ります。
さらに別の機械で水分を吸い取ったあと、
乾燥台に乗せて乾燥させます。
通常なら一晩自然乾燥させるのですが、
この日は修復した資料を持ち帰らせてくださるために、
機械で乾燥してくださいました。
「漉きはめ」で修復した資料。
遠目に見るとどこを修復したのか一見わかりません。
近づいて見ると、虫食いのあとにうっすら新たに紙が埋まっています。
こちらは「裏打ち」で修復した資料。
「漉きはめ」と見た目では違いがわかりませんが、
触ると「裏打ち」の方が分厚くなっているのがわかります。
和綴じ体験もさせていただきました。
「漉きはめ」も「裏打ち」もそうでしたが、
工房レストアの社員さんお二人の説明がすごくわかりやすく、
どれも上手く修復することができました。
このワークショップ、小学生の体験学習でしていただいたら
子どもたちは楽しんでしそうだなぁ、と感じました。
大人がやってもかなり楽しかったです
(個人的にこういう作業が好きというのもありますが)。
今回このように修復作業を体験させていただいたことは
もちろんとても良い経験になったのですが、
工房レストアさんの資料修復への想いを
聞かせていただいたのが何より貴重な経験となりました。
文化財などの貴重な資料に限らず、
市井の人々の「個人的に想いのある資料」も
「貴重な資料」として別け隔てなく修復する、
「紙文化資料の町医者」としての仕事への矜持が何より心に残りました。
ウチにある個人的に大変思い入れのある
B’zの「The 7th Blues」の新聞広告も
工房レストアさんで修復していただこうと思います。
ワークショップが終わったあとは、
工房レストアさんならびにエル・ライブラリーのお二人と
参加者の皆様とで懇親会が開かれました。
大正区といえば沖縄料理!
大阪でこんなに美味しい沖縄料理が食べられて良いのだろうか…
というくらいどの料理もとても美味しかったです。
また、懇親会では工房レストアさん、
そしてエル・ライブラリーの谷合館長の熱いお話も聞かせていただき、
大変勉強になりました。
「千年後を考えて仕事をする」という谷合館長のお言葉は
学校図書館に勤務している身としてはなかなか思い至らないところで、
自分も千年ごとは言わずとも、子どもたちの未来を考えて
日々大切に仕事をせねば…と自分の身を振り返りました。
ワークショップ・懇親会ともにとても濃密な半日を過ごすことができました。
ワークショップを主催してくださったエル・ライブラリーの皆様と
お休みにワークショップで貴重な体験をさせてくださった
工房レストアの皆様、ありがとうございました!


































































