毎年節分の豆まきで子どもたちに負けてしまう鬼たち。今年こそは子どもたちに勝つぞ!と「ロボットおに」を作りました。果たして勝負の行方は?
節分で実際に鬼たちと子どもたちが対決している、という面白さもさることながら、怪力自慢である鬼たちが勝つためにロボットに頼る、という鬼なのになんだか弱々しい設定が普通の鬼が出てくる絵本とは異なって面白いですね。さぁ、鬼たちはロボットを駆使して勝つのでしょうか?それは読んでのお楽しみ!
毎年節分の豆まきで子どもたちに負けてしまう鬼たち。今年こそは子どもたちに勝つぞ!と「ロボットおに」を作りました。果たして勝負の行方は?
節分で実際に鬼たちと子どもたちが対決している、という面白さもさることながら、怪力自慢である鬼たちが勝つためにロボットに頼る、という鬼なのになんだか弱々しい設定が普通の鬼が出てくる絵本とは異なって面白いですね。さぁ、鬼たちはロボットを駆使して勝つのでしょうか?それは読んでのお楽しみ!
根室半島を走るとしょかんバス、あすなろ号。きょうもクマおじさんとみっちゃんは図書館から離れた場所に済む人たちに本を届けます。みさきの手前の小学校に住む子どもたち。漁師町の目がよく見えないおばあさんには絵本の読み聞かせを。昆布干しで忙しそうな浜の人たちにはソーラン節の生唄も!?
としょかんバスにまつわるあったかいエピソード満載の本。特に炭焼き小屋の夫婦の話が良くてねぇ…心がほっこりとあったまります。ラストのみっちゃんの台詞も素晴らしい!「本だけじゃないわね。いろんな人と、であって、まなぶことがいっぱいあるし、ますます、すてき!」
毎年アイオワの農場で働く両親とともに1000kmも離れたテキサスから旅をするトマス。トマスはおじいさんがしてくれるスペイン語のお話が大好きだけど、おじいさんはもう全てのお話をトマスにしてしまっていました。そこで、おじいさんはトマスに図書館に行くように言いました。初めて図書館に来たトマス…その図書館は見上げるほど大きく、中に入るのをためらっていると背の高いお姉さんがトマスの肩をたたき、中に入るようにうながしました。お姉さんは、トマスに水を一杯飲ませると、席に案内し、トマスの読みたい本を用意してくれました。その日から、トマスの図書館通いの日々が始まりました…このひと夏の間だけの…
本を読みたい子どもを図書館に導く大人が、今の日本にどれほどいるでしょうか?こんな風景が当たり前のように根付いたら…そう思わせる絵本。本の世界に入り込むトマスの楽しさ、その楽しさのキーとなるのが「図書館」。トマスのようにおそらく貧しいであろう子どもにも開かれ、誰しも読書を楽しめる、という背景も伝わってきます。また、トマスが図書館のお姉さんにスペイン語を教えたり、トマスが家族に本を読んだり、といった風景もとても良い。こんな図書館、あなたの町にありますか?
もしライオンが図書館に来たら?おっきな声でほえたり、大暴れしそう…でもこの絵本の図書館は図書館も本も読み聞かせも大好きなので、ちゃーんと図書館のきまりを守るし、なんとお手伝いまでします!けれど、館長のメリウェザーさんが踏み台から落ちてケガをした時、ライオンはきまりをやぶって大声でほえてしまいました…きまりをやぶって図書館に来られなくなったライオン。本当に図書館でほえちゃダメなの?
4月最初のオリエンテーションにぴったり!としょかんのきまりについてもわかるし、何よりストーリーが変に堅苦しくなくて面白い。サイズが大きくて絵も見やすい(ただしちょっと重い…)。そしてこのライオンがまた表情豊かでかわいいんですよねぇ…お手伝いもしてくれるし。ウチの図書館にも来ないかなぁ。
ねこの国をおさめるレオ王は、北に住むオットー王の宮殿の壁にずらりとならんでいるという不思議な宝物が気になっていた。そんなある日、レオ王に生まれながらに翼をもった王子が生まれる。けれど、飛び方を知らない王子は風にどんどん流されてしまい、陸を越え海を越えとある森の木にぶつかって落っこちる。王子が落っこちたのは偶然にも北のオットー王の国。オットー王に助けられた王子は、オットー王が持つ宝と出会った…
ちょっと「図書館」とは趣旨がズレるのですが、「本を読む」ということについての絵本なのでここに入れてみました。本との最初の出会いとしての読み聞かせ、せがまれればせがまれただけ読んであげる、飛び方も本でもって学ぶ、などなど、本との出会い、本の楽しみ、本の役割が詰まったストーリー。子どもにはオットー王のような存在がいて初めて本との出会いが生まれる。そういった意味で、大人にもぜひ読んで欲しい絵本。細部までこだわりぬいて描かれた絵もとても楽しめます。ただ、絵が細かく文量も多く、ストーリー的にもじっくり一人で読んで楽しむタイプなので、ブックトーク向きかな?大人向け図書だよりでの紹介にもぜひどうぞ♪
ポカポカいい天気、草原で遊ぼうとひとり歩いていたぼくの横に止まったのは、おおきなバス。乗ってみると、中は本が山ほどのってる!このバスは図書館にこられない人にほんととどけるバス。バスにのってたおっちゃんに言われて、ぼくはお手伝いをすることに。牧場、保育所、一人暮らしのおじいさん、なんと牧場の牛やお祭りのひとたちにも本を届けるおっちゃん。おっちゃんのようにいっぱい本をよんだら、清く正しくなれる!?
移動図書館、自動車文庫、ブックモービル…呼び名は色々ですが、遠方など図書館に来るのが困難な人々の読書を支えるサービスとしてとても大切なもの。移動図書館が来る学校にはもちろんのこと、来ない学校にもわかりやすく、そして楽しい絵本です。オチも良いですよ~♪ 『みさきめぐりのとしょかんバス』と同じシリーズです。
図書館でかりた絵本をなくしてしまったステラ。ハンモックに置いていたと思ったら弟が郵便受けに置いて、郵便受けに置かれていたと思ったら郵便屋さんがおとなりの女の子に渡しちゃって、どんどんみんなで絵本を探すことに…ステラの絵本はちゃんと見つかるかな?
本をなくしちゃったりポンポンと違うひとに渡したりあげちゃったりするのは、司書としては「う~ん…」となるんですが、最後にはちゃんと反省するし、繰り返し絵本のようにどんどんどんどん同じ展開が続くので、子どもは「またかいな!」「まだ見つからへんのかいな!」と楽しめそうかな?
マサフミとイッチャンとケンチャンの町の図書館にやってきた、日本で始めての車イス司書、カワハラさん。本など読まないやんちゃな3人坊主たち、最初は興味本位でおんちゃん(カワハラさん)を見に来ていただけ。けれど、おんちゃんの頑張る姿を見たり、自分たちも手伝いをする内にだんだんと「なんか、自分で自分がすきに」なっていく3人。夏休み、おんちゃん企画の星を見る会が開催され、3人も参加することになった…
図書館がただ本を読めるだけの場所ではない、様々な「可能性」を感じさせてくれる作品。子どもたちの心を癒す場、大人と子どもの交流が生まれる場、誰しもが本を楽しむことのできる場…そんな場の全ての中心には「人」がいる。それがカワハラさんでもあり、子どもたちを含め図書館の「神さま」である利用者さんたちでもある。「図書館ってこんな素敵な場所なんだよ~」というのが伝わってくる絵本です。
読書好きを公言するひとは多々いますが、この絵本のエリザベスほどの読書好きはまずめったにお目にかかれないでしょう。まさに生活の全てが読書!この絵本、エリザベスが本を手にしていないページは数えるほどしかありません。晩御飯のおかずを買うのは忘れても、本を読むのは忘れない。服より恋人より本。そうしてどんどんどんどん家に本が増えていき、とうとう入りきらなくなった時にエリザベスが手にしたのは…。自分もエリザベスを見習って、もっと本を読まなくちゃなぁ…