つばさをもらったライオン

ねこの国をおさめるレオ王は、北に住むオットー王の宮殿の壁にずらりとならんでいるという不思議な宝物が気になっていた。そんなある日、レオ王に生まれながらに翼をもった王子が生まれる。けれど、飛び方を知らない王子は風にどんどん流されてしまい、陸を越え海を越えとある森の木にぶつかって落っこちる。王子が落っこちたのは偶然にも北のオットー王の国。オットー王に助けられた王子は、オットー王が持つ宝と出会った…

ちょっと「図書館」とは趣旨がズレるのですが、「本を読む」ということについての絵本なのでここに入れてみました。本との最初の出会いとしての読み聞かせ、せがまれればせがまれただけ読んであげる、飛び方も本でもって学ぶ、などなど、本との出会い、本の楽しみ、本の役割が詰まったストーリー。子どもにはオットー王のような存在がいて初めて本との出会いが生まれる。そういった意味で、大人にもぜひ読んで欲しい絵本。細部までこだわりぬいて描かれた絵もとても楽しめます。ただ、絵が細かく文量も多く、ストーリー的にもじっくり一人で読んで楽しむタイプなので、ブックトーク向きかな?大人向け図書だよりでの紹介にもぜひどうぞ♪


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