ジャンル別読み聞かせ絵本リスト」カテゴリーアーカイブ

もみのき山のお正月

クリスマスも終わり、もみの木山にすむ山ねこたちはお正月飾りを作っています。町の広場で売るためです。飾りが売れた山ねこ一家はお正月の買い物をし、おせちを作ってお正月の準備をします。しかし、さぁいよいよ寝よう、という時になって大変な忘れ物を思い出しました…

お正月の準備をおはなしに盛り込みつつ説明はシンプルで冗長にならず、そしていよいよお正月というところで話が急展開するとともに、結果的には素敵なお正月になります。お正月の読み聞かせにぴったりな絵本。


1つぶのおこめ―さんすうのむかしばなし

王様は民からお米をいざというときにたんと集めていましたが、いざ飢饉でお米が取れなくなると、自分のためにひとりじめ。そこでかしこい少女ラーニは考えました。王様からご褒美をもらうのに、1日目はお米ひとつぶ、二日目はお米ふたつぶ、三日目は4つぶといただくことに…

インドの昔話。かけ算をならいたての2年生に読んでも良いし、高学年でも楽しめそうな絵本です。実際に米粒を用意して、読み終わってから数えたりしても面白そう。絵もインドの細密画風でとても綺麗です。


九九をとなえる王子さま

数字の国のかける王子は、王子なのに算数が大きらい。魔法使いの杖を使って九九を数字の国からなくしてしまいました。すると、国中が九九ができなくて困ったことになり、王子は九九を取り戻すため旅に…

「2年生で九九の勉強をする時以外に使い途がなさそう」な絵本ですが、九九の勉強に合わせて読むのにはぴったりな絵本。図書の時間に読んでも良いし、クラスで担任の先生が読むのにも良さそうです。


月のみはりばん

まあるくなったり細くなったりするおつきさま。実はそのおつきさまにはみはりばんがいて、おつきさまが丸くなるために体重やウエスト(?)をはかったり、丸くなるためにたっぷりごはんを食べさせたり…その様子がなかなか面白い絵本です。絵本サイズが少し小さめです。


おつきさまはまあるくなくっちゃ

おばあさんが夜空を見上げると、月が細い!おつきさまはまあるくなくっちゃ!おばあさんはおつきさまのために料理を作り初めます。おつきさまはそれをいただいてだんだんまあるくなり…

美味しそうな料理でどんどん丸くなるおつきさま、そして最後は…だいたいオチが想像つきますね(笑)


おじいちゃんちでおとまり

お父さんもお母さんも出張で、初めておじいちゃんの家に1人でお泊まりすることになったぼく。でもぼくはおじいちゃんのことをよく知らない。そこで、おじいちゃんは僕をお風呂に連れていき、そうしておじいちゃんの冒険話をしてくれた…

お風呂屋さんで話しているおじいちゃんの冒険?譚の世界へと、絵が移り変わって行きます。お風呂でサメが追いかけてきて、そこからどこかの小さな島に辿り着き…。場面場面は現実の世界とおじいちゃんのお話の世界とが重なりあっていて、「おはなしを聞いている」という現実に在りつつも子どもがおじいちゃんの話に入りこんでいるのが伝わってきます。この絵がともかく面白く、おじいちゃんの冒険譚がより楽しく伝わってきます。こんなおじいちゃんがいると良いなぁ。絵が小さいので少人数 or おひざにだっこの読み聞かせ向き。


おじいちゃんのまち

おじいちゃんはひとりで暮らしている。僕たちの家族はおじいちゃんが心配で、「一緒に暮らそう」と言っても、おじいちゃんはそうしない。どうしてだろうとおじいちゃんに聞いても、はっきりと答えてくれない。ある日、僕はおじいちゃんとお風呂屋さんに行った。そしたら…

この絵本に出てくるおじいちゃんの境遇は、今の子どもたちには実感し難いかもしれません。こういう地域はもちろんまだ残っているかもしれませんが、読み聞かせをしてもわかりにくいかも。しかし、こういう絵本を読んで解説をしてあげると、逆に町の暮らしの本来の姿を知る良い機会になるかもしれません。また、高齢者の方に読み聞かせをするのにも良いように思います。


いのちの木

森に年老いたキツネがいしました。キツネはひとりで出かけると、お気に入りの場所に体をそっと横たえ、まぶたを閉じるともう二度とそのまぶたを開きませんでした。しばらくして、森の動物たちがキツネの周りに集まり、キツネとの思い出を語りました。すると、キツネの眠っていた場所から芽が出てきて…

「わすれられないおくりもの」とかなり内容が重なっていますが、こちらの方が文章が平易で、低学年にもわかりやすそうです。そっとフクロウがキツネの体に寄り添う場面や、動物たちが集まってくる場面からは、死者を弔う想いが伝わってきます。


どんぐりどらや

秋の森を散歩していたアキオは、お地蔵さまにかかってた葉っぱを払い落としました。そうすると良いことがあるとおばあちゃんから聞いたからです。すると、森の奥から何やら歌声が…

この絵本は読み聞かせの得手不得手があるかもしれません。途中まで、歌ではなしが進むからです。しかし途中で出てくるお菓子作りの美味しそうなこと!上手く歌えたなら、子どもたちは「美味しそう~」とよだれをたらしそうな声で言うことでしょう。また、美味しそうなだけでなく、おはなしも一工夫、ふた工夫されていて面白いです。


おちばきょうそう

たっくんはおじいちゃんから庭のおちばのおそうじを頼まれました。けど、うまくほうきで落ち葉を集められません。それを見ていたたぬきは笑ってしっぽで落ち葉を集めてみせました。そこでふたりで落ち葉あつめきょうそうのはじまり!

小学校低学年~もっと下の幼い子向けかな?絵が大きめで見やすく登場人物の表情豊かで読み聞かせ向き。落ち葉を集めたあとは…お決まりですね♪