学校図書館の話」カテゴリーアーカイブ

ダイトケン兵庫支部ラーコモ見学会その1 関西学院大学神戸三田キャンパス・アカデミックコモンズ見学

@karatelibrarianさんの所属する大学図書館問題研究会兵庫支部、
通称ダイトケン兵庫支部のラーコモ見学に便乗させていただき、
関西学院大学神戸三田キャンパスのアカデミックコモンズ「クレセント」
兵庫教育大学附属図書館の「ラーニングコモンズPAO」を見学させていただきました。

まずは関西学院大学神戸三田キャンパスのアカデミックコモンズ「クレセント」から。

DSC_0003
建物外観。

DSC_0044
上からフロアを見下ろした図。

見ての通り、かなりの広さです。
2階までの吹き抜けで、約800㎡の広さ。
可動式のホワイトボードが多く設置されており、
これらはホワイトボードとしてはもちろんのこと、

DSC_0032

こういった実物投影機やプロジェクターを使って写真や映像を映し出すのにも使えます。
もちろん、こういった機器の貸出もされています。
また、一番右のHITACHIの機種は机上投影プロジェクター。
机の天板に映像を映し出すことができます。
机の天板もホワイトボードだったら、写真に書き込みをしながら
議論することもできそう。

DSC_0009

DSC_0010

DSC_0011

机の形もさまざま。人数や話し合う内容によって机の選択肢も変わってきそうです。

DSC_0030

フロアはカーペットと床板そのままのエリアに二分されており、
カーペットのエリアは飲食禁止、それ以外のエリアは飲食可能ゾーンとエリア分けされています。
2枚目の写真を見ていただければわかりますが、
椅子の色でもエリア分けされています。緑は飲食不可、オレンジは可。

DSC_0006

飲食可能エリアにはバーカウンターのようなものもあります。
(※キャンパス内は全て飲酒禁止なのでバーとしては使われません)
しかしまだここは使われていなくて、その反対側に…

DSC_0035

Cafe3101が入っています。
キャンパスの地元・三田で25年続く有名なカフェ、サント・アンの出店。
地元のカフェが出店しているというのは良いですね。
しかし残念ながらこの日はお休み…平日13:00〜17:00に開店しています。

DSC_0036

カフェの前にも多くの座席があります。
こちらはメインフロアよりも少し照明が押さえ気味。
しかしここは飲食専用スペースではなく、ここもアカデミックコモンズの学習スペース。
こちらにもソファ、2人掛け、4人掛けなど様々なタイプの座席が用意されています。

DSC_0038

なんと、カフェ横には和室もあります。
炉があり茶室として使え、流し台もあるので生花など
異文化交流・地域交流の場としても使えるとのこと。
掘りごたつもあるそうです。

DSC_0018

メインフロアに戻って、ここは「みんなで創る本棚」。
図書館で不要になった本をこのスペースに置いています。
本の中には、

DSC_0007

「感想リレー」というしおりが入っており、本のレビューを書いて、次に読む人に伝えることができます。

このアカデミックコモンズの取り組みは「プロジェクト型アクティビティ」と呼ばれており、
5つのプロジェクト(テーマ)に沿って様々なアクティビティ(イベント)が企画・実施されています。
その5つのテーマとは、

・「気づき・出会い」プロジェクト
・「グローバル人材育成プロジェクト」
・「KGファン創出」プロジェクト
・「PBL推進」プロジェクト
・「たて・よこ きずな強化」プロジェクト

いただいたパンフレットによると、この5つのプロジェクトに沿った企画に

「楽しく、気軽に参加しているうちに、人と人が出会い、自然と幅広い視野やコミュニケーしょう能力が見についてしまう」

というのがこのアカデミックコモンズの狙い。
上記の「みんなで創る本棚」は例えば「気づき・出会い」のアクティビティに当たります。
これ以外にも様々なアクティビティが実施されているわけですが、
このアクティビティのサポート運営を担うのが「クレセントサポーター」。
大学の教職員だけでなく、学生さんたち自身もこのアカデミックコモンズの運営に参加し、
アカデミックコモンズの場や使い方、活動を創りあげていくとのこと。

DSC_0034

また、「クレセントチューター」という大学院生たちが
学生さんたちのレポート作成などの相談・アドバイスをしてくれます。
この写真のように様々な専門の院生さんがおり、
時には相談が多く待ち時間が発生することも。
院生さんの専門ごとの時間割がちゃんとあるのも助かりますね。

これ以外にもアカデミックコモンズでは様々な部屋があります。

DSC_0021

DSC_0023

アクティブルーム。
壁一面が床から天井までホワイトボードです。

DSC_0025

DSC_0026

こちらもアクティブルームですが、2部屋が繋がってより大人数で会議ができます。
また注目すべきは椅子!

IMG_4752

書き物ができるサイドテーブル部分は角度が自在に変えられ、
また荷物は椅子の下に置くことができます。
これ学校の会議室にも欲しい…

IMG_4754

こんなふうに2脚をくっつけて使うことも。
欲しい…

DSC_0041

シアタールーム。
ご覧のとおり、プロジェクターが壁2面にぶら下がっています。
講演的な使い方以外にも、様々な使い道がありそう。

IMG_4787

個別の部屋だけでなく、フロアにもこんなふうにところどころ
話し合えるスペースが作られています。これは2階。
奥にはソファーもあります。

IMG_4789

グループ学習だけでなく、個別学習にもきちんと対応できるよう、
こんなふうに個別学習のスペースもちゃんとあります。

とにもかくにも設備の素晴らしさが伝わってきますが、
変幻自在にレイアウトや配置を変えられるようになってたり、
無線LANがあったりプロジェクタも様々なものがあったりと、
学生さんの様々な学び・活動を支えられるように作られている印象です。
また、このアカデミックコモンズは学生さんから広くサポーターを募集しています。
教職員だけでなく、学生さんも巻き込んで
アカデミックコモンズを創り上げています。
施設を作っただけで終わりではないのはもちろんのこと、
学生さんの目から見た新たな使い道・広がりも見えてきそうです。
以上、ダイトケン兵庫支部ラーコモ見学会、午前の部でした。
午後の部に続きます!


2013年 学校図書館問題研究会 第29回全国大会 島根大会に参加しました

2013年 学校図書館問題研究会 第29回全国大会 島根大会に参加しました。
正確にはまた大会は開催中で、会場ホテルのロビーで
この記事を更新しているので、現在進行形で参加しています。

初日は13時から開会行事・総会から始まり、
14時から現島根県知事の溝口善兵衛知事と
慶応義塾大学法学部教授の片山善博氏
(元鳥取県知事・総務大臣)の対談、
その後夕食を挟んでテーマごとに分かれて
勉強会などを行うナイター。

二日目は午前中は松江市立揖屋小学校と
埼玉県立新座高校の実践報告。
昼食挟んで午後はテーマごとの分科会に別れて
ワークショップなどが開かれました。
夕食は全参加者が集まって交流会が開かれ、
そのあとさらに各都道府県支部の企画発表タイム。

そして三日目は都合により欠席しますが、
学図研の全体会・総会が開かれます。

…という風に、ご覧の通り三日間学校図書館漬けです。
食事時間と寝る時間以外はほぼ学校図書館に関わる
ワークショップや講演などが行われます。
また、ナイター・分科会は明日にでもすぐ使えそう、
できそうな実践的な内容のものが多く、
学校図書館関係者にとってはとても勉強になる大会です。
詳しくはTwitterのハッシュタグ #学図研2013や、
大会終了後発行される学図研の1年間の活動内容や
全国大会の内容をまとめた冊子「がくと」、
バックナンバーも販売されています)、
毎月学図研のから発行されている「学図研ニュース
などをご参考いただければその内容や雰囲気が
伝わるかと思います。

また、この大会は日本全国各地から学校図書館関係者が集結します。
小学校・中学校・高校など様々な校種の学校司書さんが参加されますし、
それだけでなく司書教諭の方々や公共図書館の司書さん、
大学で学校図書館を研究されている先生方も参加されます。
そういった方々と分科会やナイターや交流会だけでなく、
食事の時間や各客室などで(夜な夜な)色々な話をできるのも
この大会の大変ありがたいところのように思います。
学校図書館で働いていると雇用条件などの関係で
なかなか横の繋がりを広げるのが難しいので、
この大会は他の学校図書館関係者と交流できる貴重な場でもあります。
学校図書館関係者、特に学校司書のみなさんは
雇用条件などを考えるとなかなか参加し難いでしょうが、
お近くで大会が開かれた際にはぜひ参加して、
学校司書としての専門性を高めつつ
様々な方々と交流を深められることをお勧めします
(というのは終わってからじゃなくて大会の募集が始まった時点で書くべきでした…反省)。

今回、Twitterやサイトをご覧いただいている
たくさんの方々と直接お会いすることができ、
またそれ以外にも色んな方とお話することができ、
勉強になるとともに良い刺激を受けました。
また、初日夜に行った学図研ミッドナイト
なんと62名もの方にご覧いただき、
会場に参加していない方々とも交流できるとともに
質問を通して自分の仕事を振り返ることができました
(学図研ミッドナイトの録画放送はこちら)。
お声をかけていただいた皆様、ありがとうございました!
もうちょっとサイトの更新頻度が上がるよう努力します…

来年、2014年の学図研全国大会開催地は熊本県。
皆様、来年また熊本でお会いしましょう!


「紙資料修復ワークショップ」に参加しました

エル・ライブラリー主催・工房レストアさんによる
「紙資料修復ワークショップ」に参加しました。
エル・ライブラリーとは大阪にある大阪産業労働資料館(サイトはこちら)。
労働組合や企業・市民団体などの貴重な歴史資料を収集・保存している資料館です。
このエル・ライブラリーで保存されている資料を
工房レストアさん(サイトはこちら)が修復されており、
その御縁でこの「紙資料修復ワークショップ」が開催される運びになったとのこと。
学校図書館では毎日資料の修理に追われているので、
これも良い経験になるのでは…と参加させていただきました。

このワークショップで体験させていただいたのは
「漉きはめ」と「裏打ち」と「和綴じ」。

「漉きはめ」と「裏打ち」は1枚ものの資料の破れや虫食いを修復する方法。
「漉きはめ」は紙漉きのように資料の穴に紙の原料液を漉いて修復する方法です。
一方、「裏打ち」は資料の裏に紙を1枚貼り付けて修復する方法。
「和綴じ」は学校図書館でもよく行う、本の背を糸で止める修復方法です。
「漉きはめ」については工房レストアさんのサイトに説明があるので、
そちらをご覧いただければわかりやすいかと思います。

IMG_4895

IMG_4896

IMG_4897

「漉きはめ」で使用する紙原料液の原材料。
上から「楮」「雁皮」と「楮」を漂白したもの。
修復する資料によって使い分けるそうです。
また、液に使う水は水道水を業務用のろ過器を使ってろ過しています。
水道水の塩素などの成分が資料を劣化させてしまうからです。

IMG_4899

「漉きはめ」に使う紙原料液。
紙漉きで使う原料液よりも薄く作られています。

IMG_4910

これは「裏打ち」で使う、修復資料の裏に貼り付ける和紙。

IMG_4909

この糊を使って貼り付けます。

「漉きはめ」も「裏打ち」もまずは「レーヨン紙」というものに
修復資料を水で固定する作業を行います。
文章で書いてもなかなかわかりづらいので、動画でご覧ください。

この作業のあと、「漉きはめ」はさらにレーヨン紙を1枚重ねて、
レーヨン紙で修復資料をサンドイッチします。
「裏打ち」は修復資料の上にさきほどの写真の和紙を貼り付けます。

「漉きはめ」の作業は動画を撮っているのでご覧ください。

レーヨン紙でサンドイッチするのは、修復資料を濡らして
刷毛で皺や折り目を伸ばすためです。
レーヨン紙はかなり頑丈で、多少のことでは破れず
修復資料を刷毛から保護します。

皺や折り目を伸ばしたらレーヨン紙を1枚剥がします。
これで、レーヨン紙の上に修復資料が載った状態に。
これを手で持って巻き簾の上に布を載せたものに載せます。
この時、今度は巻き簾の布に修復資料が載るように、裏返して載せます。
再度刷毛でレーヨン紙の上から皺を伸ばしたら、
レーヨン紙を剥がして、これで「漉きはめ」の準備完了。

「漉きはめ」の作業です。
紙漉きのように修復資料に紙原料液をかけて、
穴を原料液で埋めていきます。
余分な原料液はバキュームで下から吸い取ります。
さらに別の機械で水分を吸い取ったあと、
乾燥台に乗せて乾燥させます。
通常なら一晩自然乾燥させるのですが、
この日は修復した資料を持ち帰らせてくださるために、
機械で乾燥してくださいました。

IMG_4943

「漉きはめ」で修復した資料。
遠目に見るとどこを修復したのか一見わかりません。

IMG_4944

近づいて見ると、虫食いのあとにうっすら新たに紙が埋まっています。

IMG_4945

こちらは「裏打ち」で修復した資料。
「漉きはめ」と見た目では違いがわかりませんが、
触ると「裏打ち」の方が分厚くなっているのがわかります。

IMG_4917

和綴じ体験もさせていただきました。
「漉きはめ」も「裏打ち」もそうでしたが、
工房レストアの社員さんお二人の説明がすごくわかりやすく、
どれも上手く修復することができました。
このワークショップ、小学生の体験学習でしていただいたら
子どもたちは楽しんでしそうだなぁ、と感じました。
大人がやってもかなり楽しかったです
(個人的にこういう作業が好きというのもありますが)。

今回このように修復作業を体験させていただいたことは
もちろんとても良い経験になったのですが、
工房レストアさんの資料修復への想いを
聞かせていただいたのが何より貴重な経験となりました。
文化財などの貴重な資料に限らず、
市井の人々の「個人的に想いのある資料」も
「貴重な資料」として別け隔てなく修復する、
「紙文化資料の町医者」としての仕事への矜持が何より心に残りました。
ウチにある個人的に大変思い入れのある
B’zの「The 7th Blues」の新聞広告も
工房レストアさんで修復していただこうと思います。

ワークショップが終わったあとは、
工房レストアさんならびにエル・ライブラリーのお二人と
参加者の皆様とで懇親会が開かれました。

IMG_4923

IMG_4925

大正区といえば沖縄料理!
大阪でこんなに美味しい沖縄料理が食べられて良いのだろうか…
というくらいどの料理もとても美味しかったです。
また、懇親会では工房レストアさん、
そしてエル・ライブラリーの谷合館長の熱いお話も聞かせていただき、
大変勉強になりました。
「千年後を考えて仕事をする」という谷合館長のお言葉は
学校図書館に勤務している身としてはなかなか思い至らないところで、
自分も千年ごとは言わずとも、子どもたちの未来を考えて
日々大切に仕事をせねば…と自分の身を振り返りました。

ワークショップ・懇親会ともにとても濃密な半日を過ごすことができました。
ワークショップを主催してくださったエル・ライブラリーの皆様と
お休みにワークショップで貴重な体験をさせてくださった
工房レストアの皆様、ありがとうございました!


学図研ミッドナイト!

学校図書館問題研究会・2013年度第29回全国大会(8月4日~6日)にて、
初日のナイター終了後に
「学図研ミッドナイト!」と題してUstreamによる生放送を行います!

<中継アドレス>
http://t.co/na86QHgqtr

<イベント名>
学図研ミッドナイト!

<イベント概要>
Twitterを賑わす学校図書館関係者5人(予定)が学図研ナイター終了後、
旅館の一室に集まって盃を交わしつつする学校図書館のよもやま話をUstreamで生放送!
(※学図研全国大会公式イベントではありません)

<イベント内容>
出演者の皆さんの日頃の実践や研究の紹介はもちろんのこと、
出演者が参加した学図研ナイターの簡単な報告、
そしてプレゼント企画連動の質問コーナーも行います!

<質問コーナー&プレゼント企画詳細>
出演者の方々への質問をTwitterにて募集します!
つぶやきに

 #学図研ミッドナイト 
前後に半角スペースをつけてください)

をつけてつぶやいてください!
つぶやいてくださった方の中から
抽選で2名様に学図研会場で販売されているグッズをプレゼント!
締切は2013年8月3日午前9時です!
なお、時間の都合上、質問がたくさんあった場合
すべての質問にはお答えできないと思いますので、
その場合はその場のノリで質問を選んでお答えします。

<実施時間>
2013年8月4日(日)学図研初日のナイター終了後
22:00〜23:00ごろを予定

<配信方法>
Ustreamにて生中継で配信します(アーカイブは未定)。
中継は固定カメラで、出演者の顔は映りません。
また、現地の電波状況により、音声配信のみとなる場合もあります。

<出演者>
yansenmu @yansenmu さん

和歌山大学で「大学図書館の司書教諭」をされている先生。
「あれ?司書教諭って大学にもいるの?」と思われるかもしれませんが、
果たしてどういったことをされているのかは、当日ご本人から語っていただきます!

librarius_I @librarius_I さん

言わずと知れた図書館情報学研究者であり、
大学で図書館教育の教鞭を取られている先生。
専門は学校図書館史であり、CiNiiでもいくつかの論文を拝読することができます。

tsubasac @tsubasac さん

公立高校にて学校司書をされているつばささん。
図書委員会活動での読書会や、授業支援、
様々な学校活動に合わせた本の展示など、
幅広い学校図書館活動を日頃から行われており、
ブログ「図書館日誌」やTwitterで情報発信されています。

hashio_m @hashio_m さん

皆さんご存知、嵐を呼ぶ公立高校図書館司書のはしおさん!
先日図書館を見学させていただきその模様をTwitterでつぶやきましたが、
細かいところまで気遣いの行き届いた魅力的な図書館づくりをされています!
また、図問研全国大会の実行委員として鹿児島県図書館マップを作成されたりと、
最近はWebコンテンツ作成にも手を広げられています。

hontomo @typhoon516

このサイトの管理人。通称「ほんとも」。公立の小学校図書館で学校司書をしています。当日は司会進行をします。

<現在寄せられている質問>
・司書の司書教諭への片思い、司書教諭の司書への片思い、解消の手立てはないのでしょうか?
・皆さんが学校図書館で(の)仕事をする上で大事にしていることは何ですか?
・夢はありますか?(仕事,プライベートどちらでも結構です)
・どうして学校図書館という場所を自分のフィールドにしようと思ったのか,というきっかけ話もなかなか改まって聞く機会がないので伺ってみたいですね。
・学校図書館に地域の公共図書館からの支援があるとしたら、学校図書館のみなさんはどんなことを望んでいるかが知りたいです。質問がずれていたらごめんなさい。
・中高生へのB・Tはしたことありますか?それは①先生からの依頼②自分の提案③その他。B・Tの時間は?①~③それぞれの場合でお答えください。
・書店からのサービスで、学校図書館さんに対する面白いサービスはありましたか? 逆に「装備がへた!」など、サービスが悪かった話でもいいです!
・すべての教員養成の現場に「学校図書館活用」単元が導入されるようになるには、どんな動きが効果的なのでしょうか?ずーっと前からマイクエッションです。
・学校司書の仕事内容と、その意味を、教育委員会の方たちに分かりやすく説明するには、どうしたらいいでしょうか。
 (フルタイムで週5日働くほど仕事があるのか、と聞かれた…) というか私自身、何をどうしたら「学校教育に寄与する」ことになるのか悩みます。
・校内で関心の薄かった教員を味方につけた経験のあるかた、どうやって味方につけたのか教えて欲しいです。ただし、飲み会参加以外で。
・不読者へのアプローチの仕方や先生方への対応の持ちかけ方
・学校図書館に対する先生方の認識状況、活用状況など
・公共図書館と連携した場合、民間委託有り無しの違いはあるのか?
・相互貸借の有無(学校間、公共)とその方法
・学校図書館周辺の研究者の対外的な活動を知りたいです。この場合の「外」とは例えば学校司書や研究者同士の集まりではなく、
 ある種の権限を持っている人、また事情通でない人たちを指します。そういう場から声がかかることはありますか


卒業研究振り返り(2)「テーマを決める」

卒業研究のスタートはまず「テーマを決める」ことから始めました。
「テーマを決める」は1時間で完結で、手順は下記の通り。

  1. テーマは自由、全く制限無し。
  2. テキストとワークシートがセットになった「調べ方の道案内」で卒業研究の趣旨を説明
  3. ワークシートに自分の興味のあることをひたすら単語で書く
  4. 書いた単語からひとつ、卒業研究のテーマを決める

 
まず、テキストとワークシートがセットになった
「調べ方の道案内 テーマを決める」で
卒業研究の趣旨を説明した後、ワークシートに
自分の興味のある単語や絵を自由に書いていく作業をしました。
単語のジャンルには全く制限は無し、自由です。
なお、参考資料として

・「図書館の分類から考えるヒントを見つけよう」
・「テーマ決定の参考になる 2011年1月〜12月の出来事一覧」

の二つを作成して配布しました。
「図書館の分類から〜」はウチのサイトにも置いている
小学校図書館十進分類表」を元に、
特に子どもたちが興味を持ちそう・調べられそうな分類を一覧にしたものです。
「テーマ決定の参考になる〜」はタイトル通り、
2011年に起こった時事的な出来事を月別で日本と世界に分けて一覧にしたものです。
これらをあらかじめ作成しておいた理由は、
「もしかしたらあまり自分が興味のあることを書けない子がいるかもしれない…」
と言う不安があったからです。
そういった子たちのため、考える材料として配布しました。
また、自分の興味のあることを考える際には、
自由に移動して友達と「私ってどんなことに興味ある?」と話し合っても良い、としました。
「案外自分より他人の方が(客観的に見てくれるので)自分自身をよく知っていることもある」
という観点からこのように行いました。

さて、実際に子どもたちがワークシートを書いている様子を見ると、
個性豊かにどんどん自分の興味のあることを書いている子もいれば、
配布した参考資料から興味のあることをどんどん
ピックアップして写し取っている子もいました。
時事的なテーマを書く児童はあまりいなかったように思います。
また、習い事関連のことを書いている子も多く見受けられました。
しかし、一方で興味のあることをほとんど書けない子や、
他の子の書いていることを参考にして書いており
「自分の興味」に基づいて書けない様子の子もいました。
そういった子には「自分の毎日の生活を思い出してみたら?」とか、
「去年勉強したことや体験したことで心に残ってることはない?」など、
適宜アドバイスをしました。

ここで「自分の興味」に基づいて書きだしておかないと、
後々「テーマの基本を調べる」「問いを作る」作業で大変苦労します。
この「自分の興味のあること」から最終的にひとつテーマを決めるのでうsが
自分が「本当に興味のある」ものからテーマを決めていないと、
後が続かないのです。
興味のあるテーマならばある程度基礎知識があったり、
想像が膨らみやすかったりして、
「テーマの基本を調べる」作業で関連するキーワードをピックアップしやすく、
問いを作る作業も発想が膨らみやすいのですが、
興味のあまりないテーマではそれらが難しく、
また取り組むモチベーションも保てないように思います。

それにしても、「興味のあること」を書くのが難しいのは何故か?

まず考えられるのは、そういった練習を今までしてこなかったこと。
この学年は今まで調べ学習を計画的に指導してこなかったので、
もし低学年のころから自分で考えてテーマを決める練習を
繰り返し積み重ねていれば、違う結果になったかもしれません。

また、最初に卒業研究の完成品(冊子体で作成したもの)を見せて
卒業研究全体の流れを見せておけば、
「これからこういう作業をするんだな」というのが形としてわかり、
それに合わせて何か良いテーマを考え出すことができたかもしれません。
ただ、最初に完成物を見せるとそれに囚われてしまい、
発想力を発揮しなくなってしまうこともあるかもしれず、
完成品を見せるのが良いかどうか判断に迷うところです。

そして、「好奇心の摩耗・広い知識と経験の不足」ということも
原因のひとつとして挙げられるかもしれません。
小さい頃からスポーツを楽しんだり、博物館や美術館に行ったり、
芸術的な体験をしたり、豊かな読書体験を積み重ねたりしていれば、
好奇心が育ち様々な知識と経験が積み重なり、
今回の「自由に考えて決める」という場面でフリーズせずに
積極的に発想するように思います。

この学年を低学年の頃から見ていたわけではないので
上記のような原因が当てはまるかどうかは結局のところ「よくわからない」
というのが正直な所なのですが、
しかし少なくとも上記のような学習・経験を積み重ねることは、
探究型学習を行なう際に様々な場面で必要になってくる
「発想力」あるいは「思考の瞬発力」を鍛えのるに良いように思います。

以上のような「自分が興味のあること」のピックアップ作業をした上で、
最終的にそのピックアップしたものの中からひとつを
卒業研究のテーマとして選びました。
ここまでの作業をやって、最後にこれら「調べ方の道案内」含め
配布した資料やワークシートはちゃんと保管して取っておくこと
(最後のほうで振り返りたくなるから)、
加えて「情報メモ」を配布して本などを参考にした場合は
ちゃんとメモしておかないと後悔することになる、
という説明を最後の5分ほどでして、
ちょうどほぼ1限(45分)で終了でした。

さて、最後の子どもたちが選んだテーマの一覧です。
と言っても全てを公開することはできないので、
特に「3人以上テーマが重複した」ものを上位から挙げていきます。

・野球
・お菓子
・宇宙(星座含む)
・サッカー
・音楽
・絵画
・地震
・ファッション
・世界遺産
・バスケット

「ファッション」「絵画」「世界遺産」が重複したのは意外でした。
この3つは上記の「図書館の分類から〜」にも「出来事一覧」にも載せていません。
スポーツは男子に、お菓子は女子に人気がありました。
お菓子を選んだ男子はひとりもいなかったはず。
また、「音楽」もそうですが習い事の影響もテーマ選びに大きな影響を与えています。
「地震」が多かったのは、やはり東日本大震災が子どもたちの心にも残っているからだと思います。
他の時事的なテーマはあまり選ばれませんでした。
「宇宙」「星」「星座」も人気です。
このようにテーマが重複した子がおおよそ80人ほど、
他の50人ほどはテーマがバラバラで、
中にはかなり個性的なテーマもありました。

なお、興味のある単語をワークシートに縦横無尽に書く子はほとんどおらず、
ちゃんとジャンルごとに分けて書いている子が大半でした。
このへんは教えていないのに自然と行なうあたり、さすが6年生です。

というわけで、卒業研究振り返り(2)「テーマを決める」は以上です。
まだ1つめでこの長さ…先が思いやられます。

なお、この「テーマを決める」を含めテキストやワークシート類の作成には、

を参考にさせていただきました。
この本が無かったら多分卒業研究は成り立たなかった、
というくらいお世話になりました。
高校生向けの資料ですが、小学校でも十分参考になります。
同じく特に参考になったのは

片岡先生ご自身の、卒論指導の実践内容や重要な指導ポイントなどが
詳しく書かれていて、こちらも大変参考になりました。
どちらも探究型学習をする上でテーマ問わず大変参考になるので、
よろしければご一読ください。


新米学校司書さんに送るツイートまとめ

いよいよ明日から新年度。
明日、学校司書としての最初の一歩を踏み出す方も多いかと思います。
そんな方のために、昨年「新米学校司書さんに送るツイート」をTwitterで連続してつぶやきました。
そのまとめがこちら。

・新米学校司書さんに送るツイートまとめ
http://togetter.com/li/281892

新米の方も、まだ経験の浅い方も、また学校司書のみならず司書教諭の方にもご一読いただければと思います。


卒業研究振り返り(1)卒業研究の概要

2012年度に1年間をかけて、6年生で卒業研究を行いました。
その内容を何回かに分けて振り返りたいと思います。
その前に、まずは卒業研究の概要について。

本校では学校図書館教育を研究する部会があります。
その部会及び学校全体で、調べ学習を次の6つのステップに分けて捉えています。

1.テーマを決める
2.テーマの基本を調べる
3.テーマの中で調べることを決める
4.情報を探す
5.情報を整理し、研究する
6.研究したことを発表する

卒業研究では、この6つのステップを元に授業を組みました。
ただし、ステップの数は6つでも、
実際に行った授業の内容や指導内容は、
6つという数の中には収まりません。
6年生はこれまで調べ学習のスキルをほとんど
指導されていなかったので、一から全てを教えねばならず、
その指導内容は多岐にわたりました。
以下は、実際に指導した内容です。

1.テーマを決める(ステップ1)
2.テーマの基本を調べる・百科事典編(ステップ1)
3.テーマの基本を調べる・新書マップとリサーチ・ナビ編(ステップ1)
4.問い作り、問い作りの練習(ステップ2)
5.問いを評価する(ステップ2)
7.問いの調査内容を考える(ステップ3)
8.キーワードとNDCを考える(ステップ3)
9.情報を探す(ステップ4)
10.研究レポートの作成方法(ステップ5・6)

おおまかに分けると、このような10段階になりました。
しかし、振り返ってみると10段階でもまだ不足していたように思います。

卒業研究の授業は隔週で図書の時間に行いました。
図書の時間は他学年では読み聞かせなどを行っているのですが、
6年生はほぼ全て卒業研究にあて、通常の図書の時間は行いませんでした。
授業は主に専用のプリントを作成し、担任の先生とTTで行いました。

卒業研究のテーマは自由。特にジャンルの制限などもかけませんでした。
重複したテーマも多くありましたが、
児童それぞれが個別に自分のテーマを考えて決めました。

以上が卒業研究の概要です。。
次回からは1~10の指導内容をおおまかに振り返ります。


今年の学校図書館関連研修・全国大会

今年開催される大規模な研修・全国大会の案内が
続々とネット上にアップされはじめています。

・図書館問題研究会 第60回全国大会 鹿児島・指宿
http://tmk-taikai2013.jimdo.com/
開催日:2013年6月16日(日)~18日(火)
場所:メディポリス指宿天珠の館
(2013年4月「Ibusuki Bay Terras Hotel&Spa 」に名称が変わります)
〒891-0403 鹿児島県指宿市東方5000番地
TEL:0993‐23‐2552  Fax:0993‐23‐5571
例年、7月中旬に開催しますが、
鹿児島地方は梅雨の時期にあたり大雨の被害(交通網の断絶、土砂崩れ等)が懸念されるため、開催時期を早めました。

温泉地指宿で開催、学校図書館の分科会は赤木かん子さんの講演。
2日目の夜は砂蒸し温泉や地酒を楽しむ会も開かれます。
行きたい…が平日はやはり厳しい…
ちなみにサイトは先日来阪された@hashio_mさんが作られています。
圧巻は鹿児島県図書館マップ
離島も含む鹿児島県全域の、それも図書館のみならず
公民館図書館等まで網羅された圧巻の図書館マップです。
作成はさぞかし大変だったことでしょう。
え?大阪版?誰が作るの?

・学校図書館問題研究会(学図研)2013年 第29回全国大会(島根大会)
~未来につなげよう~ 子どもと共に育つ学校図書館

http://gakutoken.net/meeting/
2012年8月4日(日)~6日(火)
島根県松江市 玉造温泉 玉造グランドホテル長生閣
全体会:対談「学校図書館と子どもたちの未来」
溝口善兵衛 島根県知事 × 片山善博 慶応義塾大学教授

学図研全国大会、今年度はここ数年学校図書館界で
大いに話題になっている島根県で開催されます。
これは自分も参加する予定です。

・全国学校図書館協議会(SLA) セミナー・研究会
2013年度 年間スケジュール

http://www.j-sla.or.jp/seminar/index.htmlページ真ん中あたり
関東地区大会・・・栃木県宇都宮市 8月1日(木)~2日(金)
九州地区大会・・・沖縄県那覇市 8月1日(木)~2日(金)
学校図書館夏期セミナー・・・函館市 8月5日(月)~6日(火)
東海地区大会・・・愛知県豊橋市 8月7日(水)~8日(木)
近畿地区大会・・・京都府京都市 8月8日(木)~9日(金)
北海道地区大会・・・北海道小樽市 9月20日(金)~21日(土)
北信越地区大会・・・富山県富山市 10月31日(木)~11月1日(金)
学校図書館セミナー・・・横浜市 11月
東北地区大会・・・青森県八戸市 11月7日(木)~8日(金)
中国地区大会・・・島根県浜田市 11月7日(木)~8日(金)

SLAは今年度は地域大会開催の年
(SLAは全国大会と地域大会が隔年で開催されます)。
夏〜秋にかけて全国各地で地域大会が開かれます。
時期がずれているものがいくつかあるので、
2〜3つぐらい参加することも可能?
自分は京都大会に参加する予定です。

・第37回全国高等学校文化祭
2013 長崎しおかぜ総文祭

http://www.nagasaki-shiokaze.jp/
7月31日(水)〜8月4日(日) 長崎県内各地で開催
開催日程・会場の詳細はこちら

こちらは文化活動に取り組む高校生たちの「全国文化祭」。
「文化部版のインターハイ」とも言われているそうです。
その中に「図書」の部門があります
図書館活動・読書啓発活動に取り組む「高校生たち」のための研修・活動発表の場です。
「図書館広報誌・図書館PR造形物のコンクール、分科会、ワークショップ等」が
実施されるとのことで、上述の全国大会にも負けない
充実した内容になっています。
全国の高校で活躍する図書部・図書委員会、
その他読書活動に関わる高校生たち、ぜひ参加を!

自分が把握している範囲では今のところこれだけなのですが、
きっと他にも様々な研修が開かれるはず。
耳寄りな研修情報がありましたらぜひお寄せください。


コンピュータルームのお気に入り

(この記事は前サイトからの移行記事です)

PCルームで子どもたちに情報探しを教える際に、
いちいちGoogleに飛んでキーワードで検索させて…
というのがかなり手間と時間の無駄のように感じたので、
下記のサイトをICT支援員さんにお願いして
お気に入り登録していただきました。
【 】はフォルダ名です。
[ ]はサブフォルダ。

【検索サイト】

Google
http://www.google.co.jp/
Yahoo!きっず
http://kids.yahoo.co.jp/
キッズgoo
http://kids.goo.ne.jp/
学研キッズネット
http://kids.gakken.co.jp/
新書マップ
http://shinshomap.info/
リサーチ・ナビ
http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/

【図書館】

大阪府立図書館
http://www.library.pref.osaka.jp/
大阪府立図書館 本の検索ページ
http://p-opac.library.pref.osaka.jp/osp_search.html
大阪府立図書館 こどものぺーじ
http://www.library.pref.osaka.jp/kodomo/index.html
大阪府立図書館 ヤングアダルトのページ(YA!YA!YA!べんりやん図書館)
http://www.library.pref.osaka.jp/cgi-bin/benriyan/display_top.cgi
国際児童文学館
http://www.library.pref.osaka.jp/central/jibunkan/index.html
国際児童文学館 本の検索ページ
http://p-opac.library.pref.osaka.jp/josp_search.html
大阪府内の図書館 横断検索
http://copac.library.pref.osaka.jp/cgi-bin/book.cgi
国立国会図書館 本の検索ページ
https://ndlopac.ndl.go.jp/
国立国会図書館 キッズページ
http://www.kodomo.go.jp/kids/index.html
サイニーアーティクルズ(論文検索)
http://ci.nii.ac.jp/
サイニーブックス(全大学図書館の本の検索)
http://ci.nii.ac.jp/books/
ウェブキャットプラス(ウェブキャットプラス)
http://webcatplus.nii.ac.jp/

※市立図書館のサイトも登録しています
(身元がバレるので載せられない)

【文化施設(博物館・美術館など)】

日本博物館協会
http://www.j-muse.or.jp/
ART ACCESS
http://www.gei-shin.co.jp/art-access/index.html

[大阪府の博物館・科学館](サブフォルダ)

大阪大谷大学博物館
http://www.osaka-ohtani.ac.jp/facilities/museum/
泉大津市立織編館
http://www.osaka-info.jp/jp/mono/detail/sightseeing_1663.html
大阪音楽大学音楽博物館
http://www.daion.ac.jp/museum/
大阪科学技術館
http://www.ostec.or.jp/pop/html/op_1.html
大阪芸術大学博物館
http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/museum/
大阪市立科学館
http://www.sci-museum.jp/
大阪市立自然史博物館
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/
大阪人権博物館
http://www.liberty.or.jp/
大阪市立住まいのミュージアム
http://konjyakukan.com/
大阪府立狭山池博物館
http://www.sayamaikehaku.osakasayama.osaka.jp/
きしわだ自然資料館
http://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/shizenshi/
交通科学博物館
http://www.mtm.or.jp/
国立民族学博物館
http://www.minpaku.ac.jp/
堺市博物館
http://www.city.sakai.lg.jp/hakubutu/index.html
吹田市博物館
http://www.suita.ed.jp/hak/
造幣博物館
http://www.mint.go.jp/plant/museum.html
なにわの海の時空館
http://www.jikukan-ogbc.jp/index.html
日本工芸館
http://www.nihon-kogeikan.or.jp/
日本民家集落博物館
http://www.occh.or.jp/minka/
東大阪市立郷土博物館
http://www.bunkazaishisetsu.or.jp/k_hakubutsukan/index.html
ベルギーフランダースセンター
http://www.flanders.jp/
大阪日本民芸館
http://www.mingeikan-osaka.or.jp/

[大阪府の美術館](サブフォルダ)

和泉市久保惣記念美術館
http://www.ikm-art.jp/
伊丹市立美術館
http://www.artmuseum-itami.jp/
逸翁美術館
http://www.itsuo-museum.com/top.html
大阪市立東洋陶磁美術館
http://www.moco.or.jp/
大阪市立美術館
http://www.city.osaka.lg.jp/museum/
国立国際美術館
http://www.nmao.go.jp/

[大阪府の歴史館](サブフォルダ)

歴史館いずみさの
http://www.city.izumisano.lg.jp/shisetsu/rekisi/rekisikan.html
大阪城天守閣
http://www.osakacastle.net/
大阪府立近つ飛鳥博物館
http://www.chikatsu-asuka.jp/
大阪府立弥生文化博物館
http://www.kanku-city.or.jp/yayoi/
大阪歴史博物館
http://www.mus-his.city.osaka.jp/
柏原市立歴史博物館
http://www.asahi-net.or.jp/~ke6n-isd/bai_yuan_shi_li_li_shi_zi_liao_guan/ji_ben_qing_baotoakusesu.html
関西大学博物館
http://www.kansai-u.ac.jp/Museum/index.html

【大阪府の市町村】

大阪府
http://www.pref.osaka.jp/
大阪市
http://www.city.osaka.lg.jp/index.html
(い)池田市
http://www.city.ikeda.osaka.jp/
(い)和泉市
http://www.city.osaka-izumi.lg.jp/
(い)泉大津市
http://www.city.izumiotsu.lg.jp/
(い)泉佐野市
http://www.city.izumisano.lg.jp/
(い)茨木市
http://www.city.ibaraki.osaka.jp/
(お)大阪狭山市
http://www.city.osakasayama.osaka.jp/
(お)大阪市
http://www.city.osaka.lg.jp/index.html
(か)貝塚市
http://www.city.kaizuka.lg.jp/
(か)柏原市
http://www.city.kashiwara.osaka.jp/
(か)交野市
http://www.city.katano.osaka.jp/
(か)門真市
http://www.city.kadoma.osaka.jp/
(か)河南町
http://www.town.kanan.osaka.jp/
(か)河内長野市
http://www.city.kawachinagano.lg.jp/
(き)岸和田市
http://www.city.kishiwada.osaka.jp/
(く)熊取町
http://www.town.kumatori.lg.jp/
(さ)堺市
http://www.city.sakai.lg.jp/
(し)四条畷市
http://www.city.shijonawate.lg.jp/
(し)島本町
http://www.shimamotocho.jp/
(す)吹田市
http://www.city.suita.osaka.jp/
(せ)摂津市
http://www.city.settsu.osaka.jp/
(せ)泉南市
http://www.city.sennan.osaka.jp/
(た)太子町
http://www.town.taishi.osaka.jp/
(た)大東市
http://www.city.daito.lg.jp/
(た)高石市
http://www.city.takaishi.lg.jp/
(た)高槻市
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/
(た)田尻町
http://www.town.tajiri.osaka.jp/
(た)忠岡町
http://www.town.tadaoka.osaka.jp/
(ち)千早赤阪村
http://www.vill.chihayaakasaka.osaka.jp/
(と)豊中市
http://www.city.toyonaka.osaka.jp/top/index.html
(と)豊能町
http://www.town.toyono.osaka.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
(と)富田林市
http://www.city.tondabayashi.osaka.jp/
(ね)寝屋川市
http://www.city.neyagawa.osaka.jp/
(の)能勢町
http://www.town.nose.osaka.jp/
(は)羽曳野市
http://www.city.habikino.lg.jp/
(は)阪南市
http://www.city.hannan.lg.jp/
(ひ)東大阪市
http://www.city.higashiosaka.lg.jp/
(ひ)枚方市
http://www.city.hirakata.osaka.jp/
(ふ)藤井寺市
http://www.city.fujiidera.lg.jp/
(ま)松原市
http://www.city.matsubara.osaka.jp/
(み)岬町
http://www.town.misaki.osaka.jp/
(み)箕面市
http://www.city.minoh.lg.jp/
(も)守口市
http://www.city.moriguchi.osaka.jp/contents/index.html
(や)八尾市
http://www.city.yao.osaka.jp/

【都道府県】

[地域順](サブフォルダ)

(北海道)北海道
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/
(東北)青森県
http://www.pref.aomori.lg.jp/
(東北)岩手県
http://www.pref.iwate.jp/
(東北)宮城県
http://www.pref.miyagi.jp/
(東北)秋田県
http://www.pref.akita.lg.jp/
(東北)山形県
http://www.pref.yamagata.jp/
(東北)福島県
http://www.pref.fukushima.jp/
(関東)茨城県
http://www.pref.ibaraki.jp/
(関東)栃木県
http://www.pref.tochigi.lg.jp/
(関東)群馬県
http://www.pref.gunma.jp/
(関東)埼玉県
http://www.pref.saitama.lg.jp/
(関東)千葉県
http://www.pref.chiba.lg.jp/
(関東)東京都
http://www.metro.tokyo.jp/
(関東)神奈川県
http://www.pref.kanagawa.jp/
(中部)新潟県
http://www.pref.niigata.lg.jp/
(中部)富山県
http://www.pref.toyama.jp/
(中部)石川県
http://www.pref.ishikawa.jp/
(中部)福井県
http://www.pref.fukui.jp/index.html
(中部)山梨県
http://www.pref.yamanashi.jp/
(中部)長野県
http://www.pref.nagano.lg.jp/index.htm
(中部)岐阜県
http://www.pref.gifu.lg.jp/
(中部)静岡県
http://www.pref.shizuoka.jp/
(中部)愛知県
http://www.pref.aichi.jp/
(近畿)三重県
http://www.pref.mie.jp/
(近畿)滋賀県
http://www.pref.shiga.jp/
(近畿)京都府
http://www.pref.kyoto.jp/
(近畿)大阪府
http://www.pref.osaka.jp/
(近畿)兵庫県
http://web.pref.hyogo.jp/
(近畿)奈良県
http://www.pref.nara.jp/
(近畿)和歌山県
http://www.pref.wakayama.lg.jp/
(中国)鳥取県
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx
(中国)島根県
http://www.pref.shimane.lg.jp/
(中国)岡山県
http://www.pref.okayama.jp/
(中国)広島県
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/
(中国)山口県
http://www.pref.yamaguchi.jp/
(四国)徳島県
http://www.pref.tokushima.jp/
(四国)香川県
http://www.pref.kagawa.jp/
(四国)愛媛県
http://www.pref.ehime.jp/
(四国)高知県
http://www.pref.kochi.lg.jp/
(九州)福岡県
http://www.pref.fukuoka.lg.jp/
(九州)佐賀県
http://www.pref.saga.lg.jp/
(九州)長崎県
http://www.pref.nagasaki.jp/
(九州)熊本県
http://www.pref.kumamoto.jp/
(九州)大分県
http://www.pref.oita.jp/
(九州)宮崎県
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/
(九州)鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/
(沖縄)沖縄県
http://www.pref.okinawa.jp/index.html

[五十音順](サブフォルダ)

(あ) 愛知県
http://www.pref.aichi.jp/
(あ) 青森県
http://www.pref.aomori.lg.jp/
(あ) 秋田県
http://www.pref.akita.lg.jp/
(い) 茨城県
http://www.pref.ibaraki.jp/
(い) 石川県
http://www.pref.ishikawa.jp/
(い) 岩手県
http://www.pref.iwate.jp/
(え) 愛媛
http://www.pref.ehime.jp/
(お) 大分県
http://www.pref.oita.jp/
(お) 大阪府
http://www.pref.osaka.jp/
(お) 岡山県
http://www.pref.okayama.jp/
(お) 沖縄県
http://www.pref.okinawa.jp/index.html
(か) 香川県
http://www.pref.kagawa.jp/
(か) 鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/
(か) 神奈川県
http://www.pref.kanagawa.jp/
(き) 岐阜県
http://www.pref.gifu.lg.jp/
(き) 京都府
http://www.pref.kyoto.jp/
(く) 熊本県
http://www.pref.kumamoto.jp/
(く) 群馬県
http://www.pref.gunma.jp/
(こ) 高知県
http://www.pref.kochi.lg.jp/
(さ) 埼玉県
http://www.pref.saitama.lg.jp/
(さ) 佐賀県
http://www.pref.saga.lg.jp/
(し) 滋賀県
http://www.pref.shiga.jp/
(し) 静岡県
http://www.pref.shizuoka.jp/
(し) 島根県
http://www.pref.shimane.lg.jp/
(ち) 千葉県
http://www.pref.chiba.lg.jp/
(と) 東京都
http://www.metro.tokyo.jp/
(と) 徳島県
http://www.pref.tokushima.jp/
(と) 栃木県
http://www.pref.tochigi.lg.jp/
(と) 鳥取県
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx
(と) 富山県
http://www.pref.toyama.jp/
(な) 長崎県
http://www.pref.nagasaki.jp/
(な) 長野県
http://www.pref.nagano.lg.jp/index.htm
(な) 奈良県
http://www.pref.nara.jp/
(に) 新潟県
http://www.pref.niigata.lg.jp/
(ひ) 兵庫県
http://web.pref.hyogo.jp/
(ひ) 広島県
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/
(ふ) 福井県
http://www.pref.fukui.jp/index.html
(ふ) 福岡県
http://www.pref.fukuoka.lg.jp/
(ふ) 福島県
http://www.pref.fukushima.jp/
(ほ) 北海道
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/
(み) 三重県
http://www.pref.mie.jp/
(み) 宮城県
http://www.pref.miyagi.jp/
(み) 宮崎県
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/
(や) 山形県
http://www.pref.yamagata.jp/
(や) 山口県
http://www.pref.yamaguchi.jp/
(や) 山梨県
http://www.pref.yamanashi.jp/
(わ) 和歌山県
http://www.pref.wakayama.lg.jp/

【省庁】

[子ども向け省庁ページ](サブフォルダ)
e-Gov 子供向けページ集
http://www.e-gov.go.jp/link/kids/index.html
首相官邸 for Kids
http://www.ikm-art.jp/
内閣府キッズページ
http://www.cao.go.jp/kids/kids.html
金融庁子ども向けパンフレット「くらしと金融」
http://www.fsa.go.jp/teach/kurashi/index.html
楽しく学ぼう 独占禁止法のこと
http://www.jftc.go.jp/kids/index.html
なるほど統計学園(総務省統計局)
http://www.stat.go.jp/naruhodo/index.htm
How to 統計
http://www.stat.go.jp/howto/index.htm
行政相談 for KIDS
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/kids/index.html
こどもぼうさい e-ランド
http://www.e-college.fdma.go.jp/eland/index.html
法務省 キッズルーム
http://www.moj.go.jp/KIDS/index.html
法テラスキッズページ
http://www.houterasu.or.jp/kids_page/
キッズ外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/world/index.html
ぞうへいきょく探検隊
http://www.mint.go.jp/kids/
国立印刷局キッズコーナー
http://www.npb.go.jp/ja/kids/index.html
ファイナンスランド(財務省)
http://www.mof.go.jp/kids/index.php
税の学習コーナー
http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/gakushu/kyousitu.htm
文部科学省こどもページ
http://www.mext.go.jp/kodomo/index.htm
厚生省 映像でみてわかるQ&A
http://www.mhlw.go.jp/kids/index.html
農林水産省 こどものためのコーナー
http://www.maff.go.jp/j/kids/
こども森林館
http://www.rinya.maff.go.jp/kids/top.html
経済産業省キッズページ
http://www.meti.go.jp/intro/kids/index.html
国土交通省キッズコーナー
http://www.mlit.go.jp/kids/
国土地理院子どものページ
http://www.gsi.go.jp/KIDS/
はれるんランド(気象庁)
http://www.jma.go.jp/jma/kids/index.html
海上保安庁キッズコーナー
http://www.kaiho.mlit.go.jp/kids/index.htm
環境省 こどものページ
http://www.env.go.jp/kids/index.html
防衛省・自衛隊キッズサイト
http://www.mod.go.jp/j/kids/index.html
海上自衛隊キッズ
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/family/kids/index.html
航空自衛隊のキッズ・ワールド
http://www.mod.go.jp/asdf/special/kids/top.htm
会計検査院 きっずぺーじ
http://www.jbaudit.go.jp/kids/index.html

首相官邸
http://www.mext.go.jp/
内閣法制局
http://www.clb.go.jp/
人事院
http://www.jinji.go.jp/top.htm
内閣府
http://www.cao.go.jp/
国家公安委員会
http://www.npsc.go.jp/
警察庁
http://www.npa.go.jp/
金融庁
http://www.fsa.go.jp/
消費者庁
http://www.caa.go.jp/
復興庁
http://www.reconstruction.go.jp/
総務省
http://www.soumu.go.jp/
消防庁
http://www.fdma.go.jp/
法務省
http://www.moj.go.jp/
外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/
財務省
http://www.mof.go.jp/
国税庁
http://www.nta.go.jp/
文部省
http://www.mext.go.jp/
文化庁
http://www.bunka.go.jp/
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/
農林水産省
http://www.maff.go.jp/
林野庁
http://www.rinya.maff.go.jp/
水産庁
http://www.jfa.maff.go.jp/
経済産業省
http://www.meti.go.jp/
資源エネルギー庁
http://www.enecho.meti.go.jp/
原子力安全・保安委員会
http://www.nisa.meti.go.jp/
特許庁
http://www.jpo.go.jp/indexj.htm
中小企業庁
http://www.chusho.meti.go.jp/
国土交通省
http://www.mlit.go.jp/
国土地理院
http://www.gsi.go.jp/
観光庁
http://www.mlit.go.jp/kankocho/
気象庁
http://www.jma.go.jp/jma/index.html
海上保安庁
http://www.kaiho.mlit.go.jp/
環境省
http://www.env.go.jp/
防衛省・自衛隊
http://www.mod.go.jp/

【インターネットについて】

情報通信白書 for Kids
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/kids/
キッズ・パトロール
http://www.npa.go.jp/cyberpolice/kids/
小学生のための情報セキュリティ対策
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/enduser/shogaku00.htm

以上、これだけICT支援員さんに登録をお願いしました。
とりあえず最低限のサイトなので、あまり実用的ではないかも…
もっと教科や探究型学習に関するサイトも必要ですね。
オススメのサイト等ありましたらぜひお教えください。


学校司書は忙しい?

某氏が学校で「先生って暇そうだよね〜」と言われた、
という日記を書いていらっしゃった
そういえば、こないだ某大学で授業をした時に事前質問で
「学校司書の仕事にはどんなものがあるのですか?」と聞かれたので
具体的にどんな仕事があるか紹介したのだけれど、
その授業後の感想でも

「学校司書は暇そうなイメージでしたけどすごく忙しいことがわかった」

と書かれた学生さんがいらっしゃいました。

何故こんなイメージを持たれやすいのか?
たぶん、学校図書館の場合(というか他の館種もそうかもしれないけれど)、
生徒と接する機会は圧倒的にカウンター及び開架フロアが多く、
そこでの生徒とのやり取りは貸出・返却、または本探し、
「オススメの本無い〜?」という質問への対応、
それかレファレンス(図書館用語でとあるテーマや課題に関する本探し)
などが圧倒的に多くて、
これら「だけ」しか学校司書の仕事として認識されず、
結果として「暇そう」というイメージになってしまうのかなぁ、と思ったり。
どんな仕事でもバックヤードの仕事というものはあるのになぁ。

しかし「暇そう」と思われるのはやはり心外なので、
前述の某大学の授業で話した「学校司書の仕事」という部分を抜粋して、
簡単に学校司書の仕事を列挙してみる。

(1)休憩時間の開館
「いや、それは知ってるよ」と思う事なかれ。
「休憩時間の開館」というのは学校司書にとっては
当然しなければならない仕事ではあるけれど、
実はこれが結構な悩み(特に小学校司書)なのである。
というのも、休憩時間というのは本来なら
「先生にとっても」休憩時間、なのである。
普通の先生たちはこの時間にちょっと職員室戻って
次の授業の準備したり、トイレ行ったりするのである。
が、学校司書は開館があるのでそれができない。
特に小学校の場合、「図書の時間」(後述)があるので
授業して、休憩になって開館して、休憩終わったらまた授業が入っていて、
あれ?トイレいつ行ったら良いの?という問題が生じる。
休憩時間の開館も侮ってはいけない。

(2)貸出・返却・予約の対応
これもまぁ当たり前の仕事ではあるが、
これらの仕事は「カウンターに縛られる」仕事である。
他にたくさん仕事があっても、
休憩時間や図書の時間これらの対応している間はカウンターから離れられない
(図書委員の当番がいたって目を離すわけにはいかない)。
予約についてはコンピュータ処理の必要もあり、
一日何十件と予約がきたらそれだけでも結構な仕事量である
(これが旧式でカード貸出だったりするともっと恐ろしいことになる)。

(2)図書の時間
これは小学校限定だけれど、小学校では「図書の時間」というものがある。
頻度は様々だけれど(ウチは1・2年が毎週、3〜6年が隔週)、
図書館に来て読み聞かせやブックトークをしたり、
場合によってはオリエンテーション(利用指導)や
調べ学習の事前指導(百科事典の引き方とか)をしたりもする。
当然、この図書の時間の「授業準備」も仕事に含まれる。
この準備がかなりの仕事量になる。
読み聞かせやブックトークについては毎週10〜20冊くらい(もっと多い時もある)
本を探して準備して(学校にある本を読むこともあるが
大抵市立図書館から借りたりする、市立図書館から本を配達してくれるところもあるが
たいていは市立図書館に借りに行く必要がありそれも仕事の内、
平日行けなくて週末休みに行ったりすることも多い)、
そしてそれらを読んで「これだ!」という本を決めて
読んだり紹介したりするのである。
小学校司書は毎週これに追われ続ける仕事である。
おまけに「1回読んだ本は次の年使えない」ので、
毎年毎月毎週本探しに追われ続けるのである。
利用指導や調べ学習に関連した事前指導の方がまだ楽に感じる。
また、当然図書の時間をしている間はほとんど他の仕事ができない。
クラス数が多い学校などは、図書の時間が山ほど入っていて
他の仕事をする時間が取れない、なんてところもある。

(3)選書、発注、受入作業
「選書」とは図書館に入れる本選びである。
予算は学校によってマチマチなので一概にどれくらいの仕事量、
ということは示せないけれど、子どもの読書傾向や
授業の利用などを鑑みて数多ある本の中から
「これは!」というものを探しだして選ぶ、
これまた毎年毎年悩ましい仕事である。
学校によっては買う時期が決まっていてそれまでに
発注しないといけなかったり、
突然50万とか100万とかいう図書費が降って湧いてきて
「再来週までに買う本リストアップしてね」という
無茶な締め切りがあったりもする。鬼か。
発注は事務を通したり学校司書が直接書店にしたりするが、
発注書の作成という作業も当然しないといけない。
そして本が届いたら受入作業である。
納入書の値段が間違っていないかチェックし、
装備をし(ブッカーをしないといけないところもある!)、
登録作業(PCのところもあれば紙のところもある)もする。
ちょ、まだ3項目目なのに文字数が2千近くなってるぞ。

(4)図書だよりの作成
図書だよりは毎月1回のところが多いだろうけれど、
学校司書によっては月に何度も発行する人もいるし、
職位向け図書だよりを発行している学校も多い。
図書だよりは児童への情報発信はもちろんのこと、
普段学校司書は接する機会の少ない「保護者」が
目を通す可能性が高いので、保護者へのアピールの機会でもある。
これも気の抜けない仕事である。

(5)図書委員会の支援
基本的に委員会の指導は先生の職務だが、
図書委員たちの支援は学校司書もする必要がある。
カウンター当番などの仕事は学校司書が教えたり
見守ったりしないといけないし、
何かイベントごとをする場合でも当番の時にしたり
委員会の時間にしたりする際はやはり
学校図書館に関わる者として放っておくわけにはいかない。
そしてあってはならないことだけれど、
支援というより指導そのものを全て学校司書がしているところもある。

(6)調べ学習の資料準備、授業づくり、授業の指導
調べ学習をする、と先生たちから言われたら、
これまでは「じゃあそのテーマの本を用意しときますね」と
学校図書館の本を抜いておいたり
市立図書館からごそっと借りてきたり、
というのがこれまでの調べ学習のスタイルだったけれど
最近はこのスタイルも変わってきていて、
学校司書が積極的に授業づくりの段階から関わって
先生たちと一緒に授業の内容を話し合ったり、
それに合わせて資料を選定して準備したり、
授業に入って児童の支援をしたり場合によっては
学校司書という立場として説明すべきところを説明したり、
というスタイルに変わりつつあるように思う。
これはこれでなかなか大変な仕事量になるが、
しかし学校司書がやり甲斐を感じるところでもある。

(7)会議や研修への参加
会議に出席することも当然仕事の内である。
有名なのは「職員会議」だけれど、学校内では
これ以外にも様々な会議がある。
職位朝礼、放課後の連絡会などがある学校もあるし、
「部会」といって学校内の職務によって先生たちをグループ分けして
(生徒指導部会や授業研究部会など、学校図書館部会もあったりする)、
その部会で会議が開かれたりもする(月に1回のところが多いかな?)
だが、これらの会議に学校司書が「参加できる」なら良いけれど、
学校司書の雇用条件によっては会議が雇用時間外にあって
参加できないところもある。
「会議に出なくて良いから楽」と思うかもしれないけれど、
会議というのは学校内の情報共有や取り決めを話し合うので、
会議に参加できないと学校司書はそういった情報から取り残されてしまう。
研修も同じで、学校司書対象の研修が開かれているなんていうのは
かなり良い方で、実際には研修が開かれていない、
外部の研修への参加も保障されていない、などの雇用条件のところも多い。

というわけで、こんな風な話をしました。
ざっと大急ぎでリストアップしてみましたが、
さて、いかがでしょう?(書き忘れあるかも)
学校司書は忙しい?忙しくない?