この本は読み聞かせには向いてないのですが、節分の読み聞かせで一緒に紹介するとウケること間違いなし!鬼の村、衣服、食べ物や仕事、お祭りや結婚式や成人式まで、鬼の風習や生活を余すところなく絵と文で紹介しています。「山オニ族」「海オニ族」と部族ごとに分けて紹介されているのにも驚きです。そんな部族の違いがあったとは…。
前書き・後書きには、今はもうオニは姿を消してしまったけれど、各地の伝承や史跡を元に調べたこと、調べれば調べるほどオニの生活の面白さがわかったこと、また人間たちがオニの「強い」というイメージを悪用して悪者扱いしてきたことなども書かれています。惜しむらくは、その「どうやって調べたのか」の参考文献や史跡などのリストも載せて欲しかった…