もうすぐクリスマスの劇に出るフランシス。しかし部屋の窓から見える、猿を連れたオルガン弾きが気になります。夜はどこで過ごしてるのかな…。劇の日、フランシスはオルガン弾きと猿に声をかけます。劇を見に来てくれるようにと。
フランシスのオルガン弾きに向ける優しさが、クリスマスという祝祭の日と、イエス・キリストの生誕劇と重なり、最後のフランシスの台詞が物語を美しく終えています。ただ、多少キリスト教や宗教というものについての認識が無いと難しいかもしれません。また、逆にこの本をきっかけにそういった話やクリスマスの話に他の本で繋げていく、という方法もありかもしれません。