マサフミとイッチャンとケンチャンの町の図書館にやってきた、日本で始めての車イス司書、カワハラさん。本など読まないやんちゃな3人坊主たち、最初は興味本位でおんちゃん(カワハラさん)を見に来ていただけ。けれど、おんちゃんの頑張る姿を見たり、自分たちも手伝いをする内にだんだんと「なんか、自分で自分がすきに」なっていく3人。夏休み、おんちゃん企画の星を見る会が開催され、3人も参加することになった…
図書館がただ本を読めるだけの場所ではない、様々な「可能性」を感じさせてくれる作品。子どもたちの心を癒す場、大人と子どもの交流が生まれる場、誰しもが本を楽しむことのできる場…そんな場の全ての中心には「人」がいる。それがカワハラさんでもあり、子どもたちを含め図書館の「神さま」である利用者さんたちでもある。「図書館ってこんな素敵な場所なんだよ~」というのが伝わってくる絵本です。