@karatelibrarianさんの所属する大学図書館問題研究会兵庫支部、
通称ダイトケン兵庫支部のラーコモ見学後編は、
兵庫教育大学附属図書館ラーニングコモンズPAOの見学でした。
第一印象は「シックなデザインで物静かなスペース」。
ともかくデザインへのこだわりが感じ取られます。
黒い木製の高い書架が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
全体的に、照明も少し暗めに設定されています。
なお、このラーコモスペースのデザインは全て「自前」。
兵庫教育大学の先生がデザインされたとのこと。
照明は全てLED。省エネだけれど交換に相当なお金がかかるとのこと。
けれど、それでもコストパフォーマンスは良いそうです。
椅子にもこだわりが見られます。
学生さんが座られてたので全体像を写せませんでしたが、
この閲覧机は150cm×400cm四方の大型閲覧テーブル。
天板の板にかなりこだわったとのこと。
椅子はこのように蓋をあけると中に荷物が入れられます。
時計にもこだわりが。本当、細部までデザインに凝っておられます。
丸い時計の上にあるのは無線LAN。
鳩時計は見学中に鳴っていました。なかなかかわいい鳴り方でした(笑)
Facebookもされているのですが、そのアピールも上手い。
パンフレットだけでなくアイコンをこんなふうに置いているのは、
見た目の良さはもちろんとても目を引きます。
とかく全体的に落ち着いたシックなデザインで
どちらかというと自学自習スペースのように見えがちですが
(実際、見学の日は土曜日ということもあってとても静かでした)、
ちゃんと学生同士が共学できるスペースもあります。
ラーコモスペース内にあるプレゼンコーナー。
画面に映像を写しつつ、マーカーで液晶に書き込みもできます。
一番目を引く場所にあるので、自習している学生さんたちも
何かイベントをしていると目を止めそう。
中庭にはテラス席があるのですが(ちょっと夏は暑そう…)、
このテラス席でもイベントが開かれます。
音楽科の先生が演奏会を開かれたそうで、
多くの学生が観覧されたとのこと。
上からテラス席を見下ろすこともできます。
上から見ると、結構広いスペースなことがわかります。
以上が1階部分で、地下にはグループ学習の部屋もあります(写真撮り忘れた)。
壁一面がホワイトボードの部屋や、小グループ活動ができる小部屋もありました。
ただ、地下だと窓が無く少し閉鎖的で、
1階とは完全に隔たれているので
学生さん同士の学びの交流が生まれにくいような印象を受けました。
なお、兵庫教育大学は名前の通り教育大なので、
図書館に教材文化資料館が併設されています。
この日は音楽に関する教材資料が展示されていました。
昔の古い足踏みオルガンが置かれていて実際に演奏することもできます
(写真撮り忘れた…)。
図書館部分には古今東西様々な教科書が所蔵されていて、
仕事柄大変興味深かったです。
というわけで、2校ののラーコモ見学を終えて。
実はウチの学校の調べ学習室をなんとか使いやすくして
「小学校版ラーコモ」のようにしたいなぁ、
と考えていてそれもあって見学に参加させていただいたのですが、
両校のラーコモに共通していたのは
「自分の大学にあったコンセプト」を元にラーコモを創りあげていること。
関西学院大学には関西学院大学にあったラーコモを、
兵庫教育大学は兵庫教育大学にあったラーコモを、
各大学の実態に合わせて創りあげておられた印象でした。
ウチにもし「小学校版ラーコモ」を作るとしたら、
大学の良いところを真似しつつも、
あくまでウチの児童の実態に合わせて創らねば、と実感しました。
最後になりましたが(そして大変遅くなりましたが)
関西学院大学・兵庫教育大学に案内をしてくださった職員の皆様、
並びに畑違いながら見学を歓迎してくださったダイトケン兵庫支部のみなさま、
お世話になりありがとうございました!