母親と子どもと鉄砲打ちのおとうが、親子三人で仲良く暮らしていた。ある日、そのおとうが鉄砲打ちから帰って来ると、なんと炉端に鬼が座っていた。母親も子どももどこにもおらず、怒ったおとうは山刀で鬼の首を切り落とした。しかし、鬼は首だけでおとうの肩に噛み付いて…
のっけからなかなか壮絶な展開ですが、途中には鬼の首との面白いやり取りもあったりと、昔話の怖い面と面白い面の両方が垣間見える絵本。ラストの鬼の首に追いかけられるシーンは絵にも迫力があり、結構怖いです。ラストに鬼と菖蒲の話が出てくるので、端午の節句に合わせて読み聞かせに良いですね。