月別読み聞かせ絵本リスト」カテゴリーアーカイブ

ニコラス・グリーブのゆうれい

ある年の暮れ、農家の主人ニコラス・グリーブが亡くなった。家族はニコラスを土に埋めたがら墓が浅かったため犬が骨を1本掘り出してしまった。その夜から農家には骨を探し求めるニコラスの幽霊が現れ…

このお話は幽霊の怖さよりも、掘り出された骨の奇妙な旅の方が面白いのですが、そこを子どもたちが楽しめるかどうかが難しいところ。お話も長く、読み聞かせに向くかどうか難しいところです。ハロウィンの日に部屋を暗くして雰囲気たっぷりにして読むと良いかも…。絵は暗闇で読むと雰囲気が出そうなので、夜のお話会に読むと盛り上がりそうです。


かぼちゃのおうち

ピーターさんは大きなかぼちゃのおうちで暮らしています。しかしある日、そのかぼちゃのおうちにいくつも穴が空いていました。ピーターさんが町に仕事に出かけると、あっちこっちでかぼちゃ料理を食べている人が…この中に犯人が…?

ハロウィンにぴったりなかぼちゃのお話、ジャックオランタンもちゃんと出てきます。最後のオチもなかなか微笑ましいもの。決して犯人探しにギラギラ目を光らせていないところが、優しい絵と合間って良いですね。


だって春だもん

つららから落ちるしずく、流れだす水、芽吹く木々…
春の訪れを感じさせるほんの小さな、
けど確かな春の兆候たちが、
美しい写真でその一瞬を切り取られています。
文章もそれほど変に色付けされておらず、
自然と読める文章になっています。
冬の終わりの頃に読みたい絵本です。


ツバメのたび―5000キロのかなたから―

だれかが僕を呼んでいる。行かなければ。
海を渡り、嵐を越え、彼方へ…

春になって日本にやってくるツバメ。
その壮大な旅をダイナミックなアングルで描いています。
文章がとてもシンプルで科学的な読み物というよりは物語的な絵本。
ちょっと退屈かな…?
ツバメの科学的な本と一緒に紹介すると良いかもしれません。


だってだってのおばああさん

おばあさんは98歳、おばあさんだから、
釣りに行ったりしません。
おばあさんらしく暮らしています。
ある日、おばあさんは99歳の誕生日を迎えました。
けど、誕生日ケーキのろうそくを猫に頼んだら、
5本しか用意できなくて、
おばあさんは5歳になりました(ここがすごい)。
すると、5歳になったおばあさんは…

年をとったら年寄りらしくせよという格言がありますが、
こういう歳をとったって元気で、
何事にも好奇心を持つのも良いじゃないか!と
心から思わせてくれる絵本です。


すてきなあまやどり

ぶたくんが雨の中を走って帰ってきました。
ヤギさんに雨宿りの話をしています。
あれ?雨宿りしてるのに、どうしてぶたくんは濡れてるの?
思わぬ楽しい雨宿りのお話もさることながら、
ラストのぶたくんが濡れて帰ってきた理由に
思わずほっこりしてしまうお話です♪


おじさんのかさ

おじさんは傘を持ち歩いてお散歩、
けれど、雨が降っても傘をさしません。
傘が大事だから濡らしたくないのです。
そんなおじさんが、公園で雨がふりだした時、
子どもたちが歌っている歌を聞いて…

雨の日はどうしても憂鬱になってしまいがちですが、
思わぬ雨の日の楽しみをおはなしにした絵本。
ちなみに、大型絵本もあるのでそちらでの読み聞かせも
きっと子どもたちは大いに楽しむでしょう。


あめふり

雨続きにうんざりのばばばあちゃん。
いつまで経っても雨は止みません。
どうやら、かみなりこぞうたちがいたずらに雨を降らせている模様。
ばばばあちゃん、とうとう我慢の限界!
雨はどんどん降ってきて洪水にまでなりますが、
ばばばあちゃんは構わず台所で何か作っている模様…
いったい今度はどんなものを創りだしちゃうんでしょう?

相変わらずのばばばあちゃんの手腕に笑ってしまう1冊、
雨の憂鬱な気分も吹き飛ばしてくれます。


あめふりのおおさわぎ

雨が降るとご機嫌斜めになる人も多いですね。
この絵本では雨の街で、ひとつのことがきっかけに
どんどんどんどん他の人が巻き添えになり、
街中大変な大騒ぎに…。
大騒ぎになっている様子が迫力ある絵から伝わってきます。
けどラストは…読んでのお楽しみ。


もくもくやかん

やかんに急須、ポットが集まってきました。
一体何をすることやら…えっ!?とびっくりすることうけあい。
雨と何が関係あるの?と読んだことがない人は思うかもしれませんが、
これが大いに関係あるのです!
段々と引いた絵になっていったり
真上からのアングルがあったりと、構図も面白い絵本です。