僕がまだ赤ちゃんに近い頃、おじいちゃんがまだ元気だった頃、僕とおじいちゃんはよく散歩に行きました。おじいちゃんと散歩に行くたびに、僕の世界はどんどん広がっていき、おじいちゃんは僕の心配ごとも「だいじょうぶだいじょうぶ」と言って和らげてくれました。
おじいちゃんという存在の大きさ、優しさを絵本にしたかのよう。散歩をする様子が描かれていますが、この散歩は広い世界へ踏み出すという意味に感じられます。広い世界での新たな出会いと不安、それをおじいちゃんと一緒に見つめることで成長する子ども。そして、その子が成長して…。高学年向けに敬老の日に読みたい絵本です。