今日から学校に通う、うさぎのハンスとグレートヒェン。もちろん、人間の学校ではなく「うさぎの学校」です。勉強するのは食べられる野菜のこととか、怖いきつねのこととか。けど、イースターのたまご作りをしたり、詩や歌の勉強もしたり、人間の学校と同じようにとても楽しそうです♪ うさぎの学校、ちょっと通ってみたいですね。
出版年は2007年だけど絵を見た感じでは昔の絵本っぽい。子どもたちが使っているのは「石盤」と「石筆」だし(今の子どもたち知らないだろうな)…と思ったら、1924年に出版された絵本の翻訳でした。なんで今まで翻訳されなかったんだろう?絵といいストーリーといい、今読んでも遜色ない作品です。特にうさぎの絵が細かいところですごく写実的なんです。うさぎの足や手、毛のふさふさ感、校長先生のでっぷりとしたお腹が机にのっかてるところ…あ、これは普通のうさぎとは違うか(笑)ともかくうさぎの特徴をよく捉えてるいる良い絵です。ただ、表紙がなぁ~、もったいないなぁ~。中身の楽しさに相反して、表紙はうさぎの子が校長先生に起こられている絵…表紙から中身の楽しさが想像できない…。その点だけがちょっと残念ですが、中身は楽しいのでぜひ表紙に目をつぶって手に取ってください!小さいサイズの本なので、おひざにだっこの読み聞かせにオススメです。