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hontomo について

大阪府で小学校図書館司書をしています。学校司書歴7年目。1年目は右も左も分からず、2年目は読み聞かせに力を入れこの頃から個人的に読み聞かせのデータベースを作成をし始めました。3年目から勤めていた小学校・中学校の学校図書館改善に取り組み、サイト「ほんとも!〜学校図書館おたすけサイト〜」を立ち上げ。4年目以降は調べ学習に力を入れ始めました。その後異動し、現在の学校では1年生〜6年生を見通した調べ学習のカリキュラム・授業作りを研究中です。

新米学校司書さんが注意すべきこと その1 4月1日までに知っておいた方が良いこと

【新米学校司書さんが注意すべきこと】
その2 学校組織と学校図書館について
その3 とりあえずすべき目の前の仕事
その4 学校司書の基本的な仕事
その5 学校司書の立場
その6(最終回) 教職員・ボランティアさん・他校の学校司書さん・公共図書館との連携
新米学校司書さんに送るツイートまとめ
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以前、新米の学校司書さんに向けたTwitterのつぶやきを
まとめにしたことがありました。

・新米学校司書さんに送るツイートまとめ
http://togetter.com/li/281892

しかしこれを一から読むのも手間だしわかりにくいなぁ…
と思ったので、おおよそ4月1日から始業式までの間の、
学校の作業や会議の流れと
新米学校司書さんが注意しておくべきこと、
学校司書として働く上で確認しておくべきことなどを
もう少しわかりやすくまとめたいと思います(複数回で)。
なお、想定しているのは市町村雇用で、
新規採用された学校司書さんを想定しています。
私立学校の司書さんたちはまた違うと思います。

<4月1日、辞令交付式>
新規採用で学校司書になった場合、
まず市役所で「辞令交付式」に参加します。
スーツまたはできるだけフォーマルな服装で参加しましょう。
(ジーンズで参加しても誰も文句は言わないと思いますけど…)
他に新規採用の方がいらっしゃれば一緒に辞令を交付されますし、
雇用形態によっては前年度から引き続き勤務されている
先輩の学校司書さんたちも一緒に受ける場合もあります。
できれば自分の行く学校はどんな学校なのか
(辞令交付式で赴任する学校がわかります)、
パソコンシステムが入っているのかどうかや
新年度にすべき仕事にどんなものがあるかなどが聞ければ良いのですが
初対面だし辞令交付式が終わればすぐに学校に行くので
あまりお互い時間はありません。
しかし、せめて簡単に挨拶等して
可能なら連絡先を交換したりしましょう。

「初めてなので何もわからなくて…
聞きたいことも出てくるかもしれないので
連絡先教えていただいてもよろしいですか?」
などというようにお願いしてみましょう。
また、司書同士の連絡用にメールアドレスが割り当てられていれば
それを教えてもらうのも良いかと思います。

なお、辞令交付式に参加している全員が新任、
つまりその市町村がその年度から初めて学校司書を配置する場合は、
全員連絡先を交換しておきましょう。

絶対わからないことだらけで困ると思うので、
いつでも連絡を取り合えるようにしておくのが良いです。
学校司書経験者がいると良いのですが…

<辞令交付式後、学校に赴任>
辞令交付式が終わったら、赴任する学校に移動します。
教頭先生や校長先生が迎えに来てくださる場合もありますし、
教育委員会の方が送ってくださる場合もあれば、
もちろん自分で移動する場合もあります。
送り迎えがあれば送り迎えしてくださった方が
校長先生に紹介してくださるでしょうが、
自分で行った場合はまず校長室や職員室に行って
校長先生にご挨拶しましょう。
ただ、この時点で既に学校では職員会議をしているケースもあります。
職員会議中だとその場で全教職員に自己紹介…ということもあります。
また、午前中は会議が無くて、午後から新任教員と一緒に紹介、
などのパターンもあります。
いずれにせよどこかで自己紹介をする場面があると思うので、
事前に1分程度の自己紹介の内容を考えておきましょう。

なお、残念ながら教職員に紹介されないケースもあります。
そういう酷い学校も中にはあります。
管理職がそこまで考えが至らないのでしょう。

そういう場合は教頭先生にこっそりお願いする…などの手もありますが、
なかなか自分から言い出すのは難しいかと思います。
また、そういう学校は得てして学校司書に対する理解が低かったりもします。
自己紹介が無い場合は様子見をしつつ、
なるべく先生たちとコミュニケーションを取って
打ち解けて自分の存在を知ってもらいましょう。

(自己紹介の有無に関わらず大事なことですが…)

<職員室の机移動作業>
初日は職員室の机移動作業が必ずあります。
なお、職員室に学校司書の机がある場合とない場合があります。
そのあたりは管理職の先生(教頭先生)に確認してみましょう
(あればこの時点で既に教えてくださってると思いますが)。
机移動は掃除も兼ねていて結構汚れてしまいます。
ジャージを持参しておくとスーツを汚さずに済みます。
軍手もあると何かと便利です。
着替え場所はこれも教頭先生に更衣室の場所を聞きましょう。

なお、4月2日以降も何かと汚れる作業があったりするので、
ジャージは2日目以降も更衣室のロッカーに入れる(あれば良いのですが…)
などして学校に置いておくと良いでしょう。

<学校で使う備品>
はさみ、のり、ペン、セロテープ等々…学校で使う備品は、
常識的な学校ならば学校から支給されます。
事務の方や教頭先生が管理されていることが多いです。
自分愛用のものを持って行っても良いですが、
事務の方や教頭先生に聞いてみましょう。
また、図書館に前任の方が置かれている場合も多いかと思います
(前任の方がいれば)。


清教学園研究報告会「入学時からはじめる読書生活の習慣化」

3月8日(土)に行われた
学校法人清教学園文部科学省委託研究報告会
「入学時からはじめる読書生活の習慣化―学校図書館と学校司書の役割―」
に参加させていただきました。
研究報告会の詳細はこちら(※PDFファイル)です。

当日は報告会の開始前に1時間、
清教学園の学校図書館「リブラリア」の見学時間がありました。
清教学園は中学・高校の私立学校ですが、
探究型学習に力を入れており、
特に中学校2年生〜3年生で行う卒業研究、
高校2年生〜3年生で行う卒業論文が有名です。
当日は生徒さんが作成された卒業研究や卒業論文も展示されていました。

卒業研究は私が勤める学校でも昨年度の6年生で行ったのですが、
その際のトップ5クラスの完成度のものが
この清教学園の中等部の卒業研究では平均レベル。
さすが中学生、また巻末の引用文献も小学校とは異なり
専門的な資料が多い印象です。
また、後頭部の卒業論文は大学生顔負けの内容です。
研究テーマも難しそうなものが多く、
テーマの定義から始まり、先行研究をしっかり読んで分析し、
フィールドワークも時間を書けて行っている印象でした。
また、卒業論文を書いた生徒さんにパスファインダーを作成してもらっており、
パスファインダーは参考文献やサイトだけでなく
マインドマップも掲載されていて、
後輩の生徒さんたちに大いに参考になるものでした。
パスファインダーだけでなく生徒さんの作品も開架にあり貸出もしていて、
研究を積み重ねてブラッシュアップされているのだと思います。
また、卒業研究・卒業論文を支える蔵書は
学校図書館とは思えない・公共図書館でもこれほどではない、
生徒の探究を支える充実した蔵書でした。
書架を眺めていると並んでいる本がまるで「プチ大学図書館」
というような印象です。
どの分類もテーマに親しむきっかけになる簡単な内容の本から
研究をするための論理的な本まで幅広い蔵書でした。
見学タイムは1時間だけでしたが、
この見学だけで既にお腹いっぱいになりそうでした。

見学が終わり、いよいよ研究報告会。
文科省委託研究のテーマは「入学時からはじめる読書生活の習慣化」。
おそらくどこの学校も抱える課題だと思います。
発表では

「探究型学習には読書力が欠かせない」

にも関わらず

子どもたちの抱える課題として

「テーマが決められない、知的関心の乏しさ、
 計画性の欠如、知識・語彙力の読解力の低さ」

が挙げられていました。
以前東京大学中等部の卒業研究に関する公開研究会でも
同じような課題が上がっており、
私の勤める学校で卒業研究を行った時も
似たような課題が出ました。
どこの学校も抱える課題がこれだけ似ているとなると、
その原因が果たしてどこにあるのか。
清教学園ではその原因として

「知識を仲立ちするメディアに対する信頼感の欠如、
 肯定的な学習観の欠如」

を挙げられていました。
そしてその原因の解決のためには
「入学時からはじめる読書生活の習慣化」が必要と考え、
「すくど文庫」と「おためし読書」の2つの実践を行われており、
その発表がこの研究報告会で行われました。

「すくど文庫」とは入学したての新1年生向けの文庫。
2013年度時点で合計約2300冊、
内文学が約1400冊で残りがノンフィクションです。
フィクションは中学校の司書教諭の先生が、
ノンフィクションは館長であり高等部司書教諭の先生が
選書されています。
フィクション・ノンフィクションともに選書方針も決めておられ、
本の難易度も読みやすいものから難しい物まで幅広く選書されているとのこと。
すくど文庫のねらいは「おもしろい本と出会う機会」を作ることであり、
カウンター近くに置き司書教諭や司書との
コミュニケーション作りも目的にされています。
また、そういった面白い本との出会いや職員との接点を作ることで、
図書館への信頼を増すことも目的にされているとのことでした。
すくど文庫設置後は1年生の貸出冊数も順当に伸びていました。
また、学級文庫への貸出も来年度から予定されているそうです。
すくど文庫のリストは冊子として生徒さんに配られ、
冊子には読書記録を付けるページもついています。
小学校で読書教育を受けていない、読書に馴染みのない生徒さんには
本と出会う良いきっかけになるように感じました。

そしてこの「すくど文庫」を活用した
「おためし読書」という授業が行われているのですが、
その前に「カウンターから見える学校司書の任務」として
清教学園における学校司書さんの業務の説明がありました。
高校の全クラスでの利用案内、新刊案内の配布、
コーナー展示やブッカー選手権、図書館クイズ、
クリスマス会(クリスマスの工作をされていました)
などを行われているとのことでした。
図書委員会もこれらの活動に関わっているようでした。
また、カウンター・フロアワークの統計を取り、
生徒さんとの対応がどのようなものがあり
どのような対応をしているかを分析されていました。
約1ヶ月間強の間に対応件数は100件、
読書案内やレファレンス・利用案内から、
利用マナーの悪い生徒さんの対応なども
詳細にどのように対応しているか報告されていました。
生徒さんから悩み相談などされることもあるのは
中高両方の生徒が利用する図書館ならではかなと感じました。
ただ、一方で利用案内が利用マナーの向上につながっていないのか?
また探究型学習と学校司書の関わりはどのようなものなのか?
読書相談やレファレンスが読書生活の習慣化や
探究型学習にどのように貢献しているのかが
少し見えてこなかったのが残念でした。

休憩を挟んで(なんと飲み物とお茶菓子が出ました)、
最後は冒頭の「すくど文庫」を活用した「おためし読書」の発表でした。
「おためし読書」とは総合学習の時間に行われる授業。
フィクションならば2冊を7分間で、
ノンフィクションならば3冊を5分で、
拾い読みや冒頭を読むなどしてともかく短い時間で
本を「おためし」で読み、時間がきたら読んだ本を4段階で評価。
1回目が終わったら本を回し、また違う本を読んで評価し…
というのを授業1時間の間に繰り返す、という内容です。
この「おためし読書」のために「すくど文庫」から
フィクションの本87冊、ノンフィクション129冊を選び出し
「おためし読書」に使用されています。
フィクションは司書教諭の先生が選ばれたものと
評価の定まっている作品が、
ノンフィクションは中学生の読書ニーズにあったものを
選書されているとのことでした。
リストを見みてみるとフィクションは確かに
ここ数年で評価の高かった作品や何十年も読み継がれている名作が、
ノンフィクションは多種多様な作品やマンガも入っています。
「おためし読書」の生徒さんの評価は回収して
データ分析し、1冊1冊の評価点数や
男女別の傾向や共通の人気作品などを観て、
さらにリストをブラッシュアップされているようです。
ただ、ここでもこの選書に学校司書さんが
どのように関わっているのかが不明でした。

「おためし読書」は参加者で実際にやってみたのですが、
読書好きな自分としては未知の本と出会う楽しみがあり、
次にどんな本が回ってくるか?どの本を読もうか?と、
楽しく読むことができました。
これが読書嫌いの子の立場になって考えてみると…
判断が難しいところです。
これを5回も6回も繰り返されると苦痛ではないか?
一方で選書が上手くいけば面白い本との出会いが確実に作れて
読書を好きになるきっかけ作りができるのでは?と感じました。
それだけに、選書が非常に難しいように思いました。
フィクション作品はともかく冒頭が面白い作品、
超有名な作品や映画化された作品などを意識して選ばれているのかな?
とリストを見て感じました。
ノンフィクションはおそらく卒業研究や卒業論文で
子どもたちがよく選ぶテーマの分類の本で、
中学生でも読みやすそうなものを選書されているように思いました。
た詩歌の本がどちらにも1冊も入っていないのが少し気になりました。
また、この「おためし読書」は学期に1回行ったとのことですが、
何回も続けて行うのは厳しいなと感じました。

発表終了後の質疑応答は無し、研究報告会に関するアンケート解答は
紙とともに「REAS」という無料のアンケートサイトも利用されていました。
REASを使って解答しようとしたのですが
書き終わって送信しようとしたらタイムアウトに…
あらかじめログインしていて長時間経っていたのが原因かと思います。
ただ、これなら後日家に帰ってからゆっくり解答できるのが
良いかなと感じました。

「読書生活の習慣化」は学校図書館が長年抱えている課題かと思います。
清教学園の「すくど文庫」はオーソドックスな取り組みではあるものの、
「おためし読書」でさらにもう一歩踏み込んだ取り組みをしている印象です。
朝の読書も行われているとのことなので、
学級文庫での「すくど文庫」の活用も効果的なように感じました
(学級文庫には感想ノートも一緒に置かれていました)。
ノンフィクションの本も幅広く入っているので、
卒業研究や卒業論文にも繋がっていくのだと思います。
またこの「すくど文庫」や書架に並んでいる蔵書を見ると
ともかく選書にとても力を入れられているのが伝わってきました。
ただ、そこに学校司書がどう関わっているのか?
というのをもう少し聞いてみたかったところです。
また、図書館自体は蔵書は素晴らしいのですが
中高の生徒さん約2000名に対して狭すぎる、
閲覧席も少なすぎるように感じました
(ウチも人のこと言えないのですが…)。

以上、研究報告会の感想でした。
読書教育や探究型学習を考える上で、
やはり清教学園の取り組みはいつも大変参考になるなぁ、と
改めて感じました。
清教学園関係者の皆様、発表ありがとうございました。


読み聞かせカレンダー

遅ればせながら、みなさま明けましておめでとうございます。
昨年はたくさんの研修に参加させていただき、
たくさんの方のお世話になり勉強させていただきました。
また、TwitterやFacebook等でもたくさんの方に
色々なことを教えていただいた一年でした。
今年度もほんとも!をよろしくお願いいたします。

さて、新年1回目の更新は新コンテンツ追加です。
「読み聞かせカレンダー」というコンテンツを追加いたしました。

・読み聞かせカレンダー
http://hontomo.net/%E8%AA%AD%E3%81%BF%E8%81%9E%E3%81%8B%E3%81%9B%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8/

これは、読み聞かせで読む絵本の選書の参考となるよう、
Googleカレンダーに読み聞かせのテーマや
行事・記念日等をイベントとして入れたものです。
リンク先ページで見られる他、
トップページには右側のサイドバーに1週間分のスケジュールが
表示されるようにしてみました。

また、この読み聞かせカレンダーは公開設定にしているので、
以下のURLからカレンダーを誰でも見ることができます。

https://www.google.com/calendar/embed?src=qnrt0vlddk8uo3a54o6mr1tq3o%40group.calendar.google.com&ctz=Asia/Tokyo
(新しいウィンドウでカレンダーが開かれます)

また、以下のリンクを使用すると、
iPhone等のカレンダーアプリなどに読み聞かせカレンダーを登録することもできます。
ただし、ご自身の仕事やプライベートのGoogleカレンダーを使用している場合、
そこにさらに読み聞かせカレンダーのイベントが追加されるので、
ご自身のスケジュールが見にくくなってしまうかもしれません。
別途読み聞かせカレンダー用にアプリを入れるなどして、
カレンダーを使い分けるのが良いかと思います。

https://www.google.com/calendar/feeds/qnrt0vlddk8uo3a54o6mr1tq3o%40group.calendar.google.com/public/basic
(リンクをコピーしてカレンダーアプリでの登録にご利用ください)

今のところ、1月と2月の読み聞かせに使えそうなイベントを登録しています。
今後3月以降を随時、また歴史系のイベントも可能な限り
追加していきたいと思います。
どうぞ、読み聞かせの選書にご利用ください。


Jcrossさんのインタビュー「なかの人たち」の取材を受けました

図書館運営支援会社「ブレインテック」さんが運営している
図書館と図書館に関わる人たちのサイト「Jcross」さんの、
図書館に関わる人たちに話を聞く企画「なかの人たち」の取材を受け、
本日その記事が掲載されました。

[browser-shot url=”http://www.jcross.com/person/05hontomo_index.php” target=”_blank” width=”200″]

今回は主に「ほんとも!」の管理人として取材を受けました。
自分の幼少の頃からの来歴、「ほんとも!」誕生秘話から
学校司書として今取り組んでいることの話、
今後やっていきたいことや望んでいること、
はたまたプライベートな話まで多岐にわたった内容になっています。

取材時間は3時間?もっとだったかな…?
かなり長い時間インタビューしていただき、
あっちこっちに飛んでいた話題をこんなにわかりやすく
1つの記事にまとめてくださったJcrossさんの
「なかの人」のみなさま、本当にありがとうございました!

なかの人たち」は図書館で頑張る人たちを紹介する企画で、
リンク先を見ていただくとわかるように
勤務されている図書館を会場に働かれている様子や
図書館の写真が多く使いながら、
インタビュー形式でその「なかの人」の本質に迫っていく企画です。

しかし今回は僕はあくまで「ほんとも!」のなかの人として取材を受けたので、
顔は出せない、インタビュー会場も勤務している学校図書館は使えない。
これ、取材が成り立つんだろうか…?
いったい会場はどうすれば?自宅の自室…?
Mac使って更新している写真とかを使ってもらう…?
と取材を受ける前からきっとJcrossさんは前途多難だったのでしょうが、
幸いまちライブラリー@大阪府立大学を会場に使わせていただくことができ、
僕の話している内容はともかく写真は良い写りになりました。
まちライブラリーさん、快く使わせてくださりありがとうございました!

ちなみに実際にお会いしたみなさんはわかるかと思いますが
実物に比べて写真の見栄えがかなり良いのは、
こちらでアングルとか色味とかを恐れ多くも指定して
Jcrossさんに見栄え良く撮っていただいたからです…

今回初めて本格的な取材というものを受けたのですが
(取材を受けたは先日のUstreamよりも前)
インタビュアーの方に話を聞かれたり一緒に話をしていると、
自分でも知らなかった自分自身の一面が見えてきたり、
「あぁそうか、自分はこういう考え方をしていたのだな」と
自分の頭の中を整理しながら話ができたり、
話している僕もインタビュアーの方も思わぬ方向に
話が展開していったりと、とても楽しくて勉強になりました。
そんな雰囲気が記事からも伝わるかと思いますので、
ぜひご一読くださいませ!


ひとりぼっちのちいさなエルフ

小さなエルフが小さな家にたった一人で住んでいました。家の隣には立派な木立があり、エルフは季節によって表情を変えるその木立が大好きでした。冬、エルフはもうすぐクリスマスがくることを思い出しました。そして、お客さんを呼んでパーティをすることにしました。お客さんを呼ぶためにエルフは色んなアイデアを思いつきますが、しかしどれも失敗してしまい、お客さんは来ません。寂しくなったエルフですが…

あらすじ紹介が長くなりましたが、それほど長い物語ではありません。けれど、その短い中に季節の移り変わりの美しさ、エルフの寂しさや喜び、クリスマスの幸せな一夜が詰まっています。物語の展開も起承転結があり楽しい。ただ、静かに淡々と進んでいくので、微妙な緩急をつけて読むテクニックが要求されそうです。クリスマスの静かな夜に読みたい絵本。


ゆきのまちかどに

もうすぐクリスマスの劇に出るフランシス。しかし部屋の窓から見える、猿を連れたオルガン弾きが気になります。夜はどこで過ごしてるのかな…。劇の日、フランシスはオルガン弾きと猿に声をかけます。劇を見に来てくれるようにと。

フランシスのオルガン弾きに向ける優しさが、クリスマスという祝祭の日と、イエス・キリストの生誕劇と重なり、最後のフランシスの台詞が物語を美しく終えています。ただ、多少キリスト教や宗教というものについての認識が無いと難しいかもしれません。また、逆にこの本をきっかけにそういった話やクリスマスの話に他の本で繋げていく、という方法もありかもしれません。


ピヨピヨハッピーバースデー

おかあさんとケーキ屋さんにきたひよこちゃんたち。ケーキをどれにしようか迷っていると、あれ!?おかあさん、ケーキ屋さんから箱を受け取っちゃいました。このやり取りが面白い!そして、シーンはお父さんに移り変わり、お父さんはおもちゃ屋さんで大きな箱を受け取って…。ベーシックな誕生日の一日なのですが、ところどころ笑える要素があって、読み聞かせで盛り上がりそうな絵本です♪


おたんじょうびのおくりもの

今日はティモシーとサラのおたんじょうび。郵便屋さんがおっきな荷物を届けてくれました。中にはおじいちゃんとおばあちゃんからの誕生日プレゼント!しかも手作りのプレゼント。おじいちゃんは家具作りの名人で、おばあちゃんは料理と編み物が得意で、と話が広がっていきます。プレゼントを喜ぶ二人と、とっても楽しそうで幸せそうな誕生日の一日。絵が細かいので集団での読み聞かせには向いてなさそうですが、誕生日におひざにだっこでぜひ!


おたんじょうびのひ

あしたはよしふみくんの6歳のおたんじょうび。先生はよしふみくんに「おかあさんにうまれたときどんなあかちゃんだったかきいてきなさい」と言われ、それを聞いてみんなも自分があかちゃんだったころのことを聞いてくることにしました。

みんなあかちゃんだったころがあって、お母さんお父さんたちはみんなの赤ちゃんだったころのことをおぼえていてくれて、大変なことも可笑しなことも全部が良い思い出で…可笑しくて、それでいて愛情あふれる絵本です。最後に「おたんじょうびのひ」の歌の楽譜が載っています。楽器のできる人は歌もぜひ!


いま、なんさい?

今日はゆきちゃんの5歳の誕生日。ゆきんちゃんは幼稚園の園長先生や他の先生に「わたしはいまなんさいでしょうか?」と聞いてまわります。しかし先生たちの答えは…

先生たちのユーモラス(?)な答えと、そのユーモラスさをさらにアップする絵が、もう爆笑ものです!ただし、終わったあと「せんせーなんさい?」と聞かれるので、絵本に出てくる先生たちのような答えを用意しておきましょう(笑)