ボブ・ディランの「forever young」という曲を絵本にしたもの。
「forever young」はボブ・ディランが自身の子どものために作った曲です。
とてもシンプルな言葉で、生きることについて
子どもへの優しさあふれるメッセージを送っています。
アーサー・ビナードさんの訳がまた良いですね。
卒業式や3学期最後の読み聞かせぴったり。
ただ、すごく短いので他の本とセットで読むのが良いように思います。
「月別読み聞かせ絵本リスト」カテゴリーアーカイブ
いるの いないの
おばあちゃんの家は古い。家の中なのに、とても暗い暗がりがある。そんな暗がりから何かが見ているような気がする。いるのかな…いないのかな…
お化けはそもそもいるのか?そしてお化けというものが存在するのはどうしてなのか?心理的な要素も交えつつ、ラストにおっそろしいものが…本当にラストは怖いので、この学年に読んで良いのか?よくよく考えて読む必要がありそうです。ふふふ…
おんなのしろいあし
ともだちはみんなお化けを怖がる。けど僕は全然怖くない。学校の使ってない倉庫でお化けを見たけれど、全然怖くなくて、もっと怖くなれよって言ってやった。そしたら帰り道…
前半は怖いというよりむしろ笑えてしまうのですが、それが一転して中盤からがらっと怖くなっていきます。ただし、途中も絵がどうにもポイントがズレてしまっていて、読み手が相当怖い雰囲気を出して盛り上げていかないと、子どもたちに怖さが伝わりません。そういった「絵本の世界を雰囲気を読み手が演技で作り出す」のを良しとするのかどうか、個々の判断が必要です。ラストも絵をよく見ればさらに怖さが増すのですが、それを聴き手の子どもたちが一瞬で判断できるかどうかが難しいところです。けど読み手と聴き手で場の雰囲気を一緒に作れると、本当に怖いです…
モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本
本が好きで、自分でも本を書くモリス・レスモア。ある日、風がごうごう吹き荒れて何もかもが吹き飛んでしまい、さまよい歩いていた時に、モリスはたくさんの本たちとともに空を飛んで行く女の人と出会った。モリスも本につかまって飛ぼうとしたが、モリスの本は飛ばない。しかし、女性が持っていた青い本がモリスの方に飛んできて、ついておいでも合図した。ついて行った先には…
「本を読む」ということの意味を、ファンタジックな物語の裏側に色々と示唆している絵本。本を愛し、本の世界を楽しんだ先には、こんなことが待っているんだよ、ということを教えてくれます。オリエンテーションや6年生最後の読み聞かせで読みたい絵本。
よにもふしぎな本をたべるおとこのこのはなし
ヘンリーは本がだいすき。けど普通の人が本を好きというのとはちょっとちがう…。ヘンリーは、ほんを「たべる」のが好き。しかも、食べた本の内容はとんどん頭に入る。ヘンリーは世界一頭の良い人になるためにどんどん本を食べるが…
絵がちょっと小さいのが難点ですが、ストーリーはとんでもなく面白い、読書にまつわる話。ラストがちょっと大人の考え方っぽいですが、最後のページのオチも面白いし、読書週間などに読むと良さそうな本です。
もみのき山のお正月
クリスマスも終わり、もみの木山にすむ山ねこたちはお正月飾りを作っています。町の広場で売るためです。飾りが売れた山ねこ一家はお正月の買い物をし、おせちを作ってお正月の準備をします。しかし、さぁいよいよ寝よう、という時になって大変な忘れ物を思い出しました…
お正月の準備をおはなしに盛り込みつつ説明はシンプルで冗長にならず、そしていよいよお正月というところで話が急展開するとともに、結果的には素敵なお正月になります。お正月の読み聞かせにぴったりな絵本。
月のみはりばん
まあるくなったり細くなったりするおつきさま。実はそのおつきさまにはみはりばんがいて、おつきさまが丸くなるために体重やウエスト(?)をはかったり、丸くなるためにたっぷりごはんを食べさせたり…その様子がなかなか面白い絵本です。絵本サイズが少し小さめです。
おつきさまはまあるくなくっちゃ
おばあさんが夜空を見上げると、月が細い!おつきさまはまあるくなくっちゃ!おばあさんはおつきさまのために料理を作り初めます。おつきさまはそれをいただいてだんだんまあるくなり…
美味しそうな料理でどんどん丸くなるおつきさま、そして最後は…だいたいオチが想像つきますね(笑)
おじいちゃんちでおとまり
お父さんもお母さんも出張で、初めておじいちゃんの家に1人でお泊まりすることになったぼく。でもぼくはおじいちゃんのことをよく知らない。そこで、おじいちゃんは僕をお風呂に連れていき、そうしておじいちゃんの冒険話をしてくれた…
お風呂屋さんで話しているおじいちゃんの冒険?譚の世界へと、絵が移り変わって行きます。お風呂でサメが追いかけてきて、そこからどこかの小さな島に辿り着き…。場面場面は現実の世界とおじいちゃんのお話の世界とが重なりあっていて、「おはなしを聞いている」という現実に在りつつも子どもがおじいちゃんの話に入りこんでいるのが伝わってきます。この絵がともかく面白く、おじいちゃんの冒険譚がより楽しく伝わってきます。こんなおじいちゃんがいると良いなぁ。絵が小さいので少人数 or おひざにだっこの読み聞かせ向き。
おじいちゃんのまち
おじいちゃんはひとりで暮らしている。僕たちの家族はおじいちゃんが心配で、「一緒に暮らそう」と言っても、おじいちゃんはそうしない。どうしてだろうとおじいちゃんに聞いても、はっきりと答えてくれない。ある日、僕はおじいちゃんとお風呂屋さんに行った。そしたら…
この絵本に出てくるおじいちゃんの境遇は、今の子どもたちには実感し難いかもしれません。こういう地域はもちろんまだ残っているかもしれませんが、読み聞かせをしてもわかりにくいかも。しかし、こういう絵本を読んで解説をしてあげると、逆に町の暮らしの本来の姿を知る良い機会になるかもしれません。また、高齢者の方に読み聞かせをするのにも良いように思います。