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hontomo について

大阪府で小学校図書館司書をしています。学校司書歴7年目。1年目は右も左も分からず、2年目は読み聞かせに力を入れこの頃から個人的に読み聞かせのデータベースを作成をし始めました。3年目から勤めていた小学校・中学校の学校図書館改善に取り組み、サイト「ほんとも!〜学校図書館おたすけサイト〜」を立ち上げ。4年目以降は調べ学習に力を入れ始めました。その後異動し、現在の学校では1年生〜6年生を見通した調べ学習のカリキュラム・授業作りを研究中です。

「ほんともさんに聞いてみよう」無事?終了

先日(11/8)、ミヤザキケンタロウさん(@kentaro38z)と一緒に
「ほんともさんに聞いてみよう」と題して
Ustreamを行いました。
タイトル通り、ミヤザキさんがほんともに色々と聞いてみる、
という内容でした。
イベント告知がイベントの2日前という
「いくらなんでも唐突すぎるだろ」という告知でしたが、
それは二人とも忙しさのあまり準備を先延ばしに
しまくっていたからです…

また、当日も果たして時間通り合流できるか?
会場の電波状況が悪かったらどうするか?
(事前に確認するのを忘れていた)など、
ひじょーに綱渡りな状況だったのですが、
二人とも時間通りにお店に辿り着くことができ、
電波もちゃんと配信できる状態で、
無事イベントを行うことができてホッとしました。

放送時間は18:15〜19:00という
「どう考えても1番放送しちゃいけない時間帯だろ」という
時間帯でしたが、二人ともこれ以外の時間を取ることができない
状況でしたので、どうぞご容赦ください。
なお、放送は期間限定(ですよね…?)で
録画をご覧いただけますので、
見逃した方はラスト5分のところまでご覧ください。
ラスト5分は見てはいけません。

・録画配信アドレス
http://www.ustream.tv/recorded/40576764

この時間帯にも関わらず40人以上の方が
ご覧下さっていたようで、大変驚きました。
また事前にTwitterやFacebookで質問を募集したのですが
たくさんの方が質問をお寄せくださいました。
時間の制約上お答えできなかった質問が多々ありましたが、
それはまた次回以降にまたお答えしたいと思います。
次回…あるんですね…(生放送はどうも苦手)。
とういわけで、ご視聴ありがとうございました!


【Ust ほんともさんに聞いてみよう】

突然ですが、明日@kentaro38zさんとUstreamで生放送します!


【Ustream ほんともさんに聞いてみよう】
[日時]
2013年11月8日 18:15ごろ~19:00

[放送アドレス]
http://www.ustream.tv/channel/test-kentaro

[内容]
@kentaro38zさん、および皆さんからの質問にほんともが答えます!

[質問受付方法]
Twitterでは@typhoon516にリプライを送るか、
またはハッシュタグ「#ほんともに聞く」で受付。
Facebookではイベントページにて受付。
また、この記事へのコメントにて受付。


週末の夕方という、皆さんお忙しい時間で申し訳ありませんが、
時間の許す限りぜひお聞きください!

※コスプレはしません


中等教育における卒業研究カリキュラム:学校図書館サービスを視野に入れて 公開研究会 参加報告

2013年11月3日に行われた、
「中等教育における卒業研究カリキュラム:学校図書館サービスを視野に入れて」
公開研究会に参加してきました。
主催は東京大学大学院教育学研究科「イノベーション科研」。
内容は下記リンク先に詳しく載っています。

公開研究会
中等教育における卒業研究カリキュラム:学校図書館サービスを視野に入れて
http://panflute.p.u-tokyo.ac.jp/sotsukenpj.html

公開研究会の趣旨は

現学習指導要領で一定の位置づけがある探究型学習の総仕上げとして,「卒業研究」を行う学校があることが知られています。本研究会は,学習の総仕上げとしての卒業研究を中心にして,学校の探究型学習の位置づけ,指導方法,評価法,進学や就職との関係,そして学校図書館サービスの支援を現場の先生方や職員の方とともに総合的に検討します。その議事録を作成し、上記科研の報告書とする予定です。

となっていました。
午前中の市川伸一・東京大学大学院教育学研究科教授の講演と
根本彰・東京大学大学院教育学研究科教授の基調報告では
それぞれの演題通り、探究型学習がどのように位置づけられているか、
日本の教育環境の推移や現状の観点から述べられていました。

市川教授のお話で特に印象に残ったのは、
「基礎学力がベースにある上で探究型学習が成り立つ」ということ。
卒業研究は情報活用スキルなども必要ですが、
何より文章やデータを読み解く力が必要であり、
基礎学力をしっかり育てておかなければ
卒業研究の実践は難しいと感じました。

また、根本教授のお話では
「大学の卒業論文=学術論文と卒業研究は異なる」ということに
考えさせられるものがありました。
当日分科会などでも議論されたのですが、
卒業研究の評価という点で、
果たしてどこまでのクオリティのものを求めるのか。
昨年度の実践を振り返り、自分は子どもたちに
高いクオリティを求めすぎたのかな…と反省しつつ、
卒業研究の完成度にどうやってラインを引くのか、
次にもし取り組む場合最初に考えておかなければならないと感じました。

午後は参加者を3グループに分けて
(司会・午前の講演者・報告者含め1グループ約20名)で
分科会を開き卒業研究について議論しました。
自分の参加した分科会では主に
卒業研究を取り組む上での学校の組織体制、
卒業研究の評価について議論されました。

卒業研究(またはそれに類するもの)に取り組んでいる学校が
多かったのが自分には意外だったのですが、
どの学校も組織的に行うことの難しさ、
評価方法を共有することの難しさをおっしゃっていました。
取り組んでいる学校はほとんどが高校だったのですが、
高校では「学校設定科目」を設けて実施してる学校が多かったです。
司書教諭などの先生が指導している学校もあれば、
指導時間をほとんど設けず全教員で取り組んでいる学校もあり、
小学校とは取り組み方がかなり異なるのにも目から鱗が落ちました。
公立小学校では年度をまたいで取り組むのが難しいのですが、
何か解決方法は無いものかと考えさせられました。

今回は卒業研究の指導方法や学校図書館の関わり方については
あまり議論されなかったのですが、
東大附属学校卒業生による卒業研究に取り組んだ経験の発表と、
分科会でも卒業生が参加していてどのように指導されたかをお聞きして、
卒業生たちのお話がかなり参考になりました。

東大附属学校では高1・高2で卒業研究に取り組んでおり、
それまでに論文の書き方、レポートの作成の仕方などが指導されており、
昨年の実践で自分の取り組みに抜けていた点が多々あったことに気付き猛省…
また、卒業生の発表で「先行研究をしっかりチェックすること」というのが
小学校で卒業研究を実践する上でかなりキーポイントになるのでは、
と感じました。

小学校で卒業研究を実践する上で昨年度最も難しかったのは

「子どもが自分で決めたテーマ・問いについて、
 子どもが自分の力で取り組めるかどうか
 どのように基準を設けて線引するか」

です。
この「線引の基準」を昨年度は明確にできず、
難しいテーマ・問いに陥ってしまった児童が多くいました。
特に困ったのが「そのテーマ・問いの児童書が無い」ケースで、
難しい大人の本を読まなければならない、
インターネットから写すだけで終わる、ということが多々ありました。

この「テーマ・問いの難易度の線引」を
「児童書があるかどうか」という基準で行い、
テーマ決定、問い立ての段階で指導するのが良いように感じました。
また、昨年度は

テーマ決定→百科事典等で基本を調べる→問いを立てる

という流れで行いましたが、

テーマ決定→先行研究=テーマに関する児童書を読む→問いを立てる

という手順で行うのも良いように思いました。

というわけで、以上散漫ではありますが参加報告です。


カボチャばたけのはたねずみ

・カボチャばたけのはたねずみ

(木村晃彦 さく、福音館書店、2011年8月、19cm×27cm、31p、こどものとも 305号)

おじいさんのカボチャばたけに、はたねずみの家族がやってきました。はたねずみの家族たちは良いカボチャを選んで食べることにしました。毎日ちょっとずつカボチャの中身を食べていき、中が空いたカボチャは、はたねずみの家に…

はたねずみの家族たちが協力してカボチャをくり抜いていき、カボチャを食べ、家を作っていく様子がとても温かい。美味しそうなカボチャ料理がたくさんでてきて、家もとんどん立派になっていくのもわくわくします。しかし読んでいく内にだんだん心配事も湧いてくるのですが、最後はハッピーに終わります。


きょうはハロウィン

・きょうはハロウィン

(平山暉彦 作、福音館書店、2013年10月、19cm×27cm、31p、こどものとも 691号)

新しい町に引っ越してきたケンちゃん。まだ引っ越してきたばかりで、隣の家の男の子とも遊んだことがありません。ある日、買い物から帰ってくると隣の家の玄関にへんなかおのカボチャが。お母さんが、「今日はハロウィンだからね」と教えてくれました。そこでケンちゃんとお母さんはハロウィンのカボチャ提灯作ることに。そうして、「トリック・オア・トリート!」といえに来た近所の子どもたちと一緒に、ケンちゃんもオバケの格好をして回ることに…

おそらく外国に引っ越してきた家族という設定の物語。一人寂しくしている主人公がハロウィンを通じて仲良くなりつつ、ハロウィンというお祭りのこともよくわかるようになっています。ハロウィンを知らない子どもたちにとてもわかりやすい絵本。


パンプキン

秋、畑はパンプキンでいっぱい。好きなパンプキンを選んで買って帰ろう。ハロウィンといえばパンプキン!ランタンを作って町を練り歩こう!

ハロウィンのかぼちゃの種植えか、収穫、そしてジャックオランタン作り、そしてハロウィンが終わってからの畑の様子までの絵本。ストーリー仕立てではなく、写真と説明文で話が進みます。写真がともかく綺麗で大きく、読み聞かせにぴったり。日本ではあまり馴染みのないハロウィンのランタン作りもよくわかります。


かぼちゃものがたり

ある村に、とても貧しい男の人がいました。ある日、食べ物を探しに山に入ると、道端にかぼちゃのたねが。男の人はその種を植えて育て、できた小さなかぼちゃでスープを作りました。取れた種でまたかぼちゃを作り、また種を植えて、と繰り返していくうちにかぼちゃはだんだん大きくなっていき…

かぼちゃからここまで話が膨らむとは!という想像力豊かな本。絵もストーリーの楽しさがよく伝わってきます。しかし大人の視点で深く読み取ると経済学的な面も考えてしまったり…高学年や中高の授業でも、産業のところで使えそう?


ぴーかーぶー!

おばけだけが住む村、ぴーかーぶー村。おばけは人を怖がらせるのが大好きなので、もう、500年も村を訪れる人はいません。そこに男の子がやってきて、なんと住み付き始めます。当然おばけたちは男の子をおどかそうとしますが…

おはわけたちの絵はそれほど怖すぎず、しかし大きく描かれていて迫力があります!そしてストーリーも上手い!おばけを全然怖がらない男の子に「すげ~!」と子どもたちは驚きますが、そのオチは…読んでのお楽しみ♪


2013年4月から10月までに購入して良かった本

タイトル通り、今年度購入して良かった本を一気にざっとご紹介します。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

<0類>

高いですが、1冊あれば昔調べなど色んな調べに使えるかと思います。

この記者だけでなく、カメラマンについてもちゃんと書かれているのも良い。
仕事調べにも使えそう。このシリーズはどれも良いです。

<1類>

安い!けどボリュームたっぷり。しかも利用が多いのになかなか破れない!
まだ1度も修理していません。

<2類>

世界の色んな国・民俗の文化、食べ物や服や住まいや言葉などが、
かわいい絵で紹介されています。わかりやすいし、
異文化理解を意識した文章も良い。

写真が素晴らしい写真絵本は多いですが文章が小学生向けに書かれていないものが多い中、
この本は文章も小学生にとても読みやすく書かれています。

<3類>

「このプロジェクトを追え!」シリーズ。これも仕事調べに使える。

「世の中への扉」は小学校にはなかなか難しいようにも思いますが、
これは小学生でも読めそうだし、平和・戦争学習にも使えます。
残念ながら著者の山本さんはシリア内戦の取材中に亡くなられてしまいました。
ジャーナリズムを考える本としても。

3年生国語「人をつつむ形」に合わせて購入しましたが、他の学年もよく借りていきます。
絵が綺麗で、文章もわかりやすく、また調べ学習にも使えそう。

妖怪・幽霊本から読み物につなげていくきっかけにならないかな?と。
常に借りられていって棚にありません。効果が出ているかな?

4年生が社会見学に行くのに合わせて、他にも色々目を通しましたがこの2冊が良いかな、と。
他の本も順次買い足していきたい。

これはわかりやすい!文章も読みやすく、メディアの見かたについて学べる本です。
子どもにも人気。

高いですが、セット本を買うよりは安いし内容はとてもわかりやすいです。

<4類>

実験方法だけでなく、原理も説明されているのが良いです。
確か、中も全部カラーで見やすかったような…(うろ覚え、ご確認ください)。

このシリーズは鉄板です。写真が綺麗で、文章もわかりやすくページ構成も観やすい。

低学年向けの本ながら、星座だけでなく光の速さや明るさなどの解説も、
かわいい絵ととてもわかりやすい文章で書かれています。
高学年でも良さそう。

良い本なんだけど、あまり借りていかれない…卒業研究をや3年生の研究レポートを見越して。

「ふしぎいっぱい写真絵本」も鉄板なので全て買っています。

天気の本が手薄だったので。毎日小学生新聞の連載を元にしていて、
写真が綺麗でわかりやすい。

小学生向けではあまりないのですが、
3年生の植物調べで使えるので。しかしそれでもあの調べ学習は難しい…

この値段でこの内容は買い!色分けなので図工などでも使えそう。
絵もビビッドでとても良い。

水族館って子どもがよく興味を持つテーマです。
卒業研究でもテーマにしている子が何人か。
仕事の調べ学習でも使えそう。

かたつむりだけを取り上げてる本はなかなかないような。

この「ナショナルジオグラフィック 動物大せっきん」は全巻購入。
高いんですがその分写真の迫力も素晴らしく、
また巻末の解説も調べ学習に使えそうだったので。

あまり借りていかれない…絵も文章も素晴らしいんですが、紹介が必要。
表紙も良いのになぁ?何故借りていかれないのだろう…?

鳥の本も手薄…というか4類全て手薄なんですが、
この2冊はお値段安く内容も充実。
特に「365日〜」の方は写真も豊富で季節ごとに調べられて便利。

買うかどうか迷ったのですが、算数手薄だし、他に良い本あまりないし…と購入。
幸い、よく動いています。しかし「親子向け」というタイトルだけれど、
どちらかというと「親」向けに書かれているような。

「宇宙の暮らしはどんなものか」を「宇宙ステーションに転校した小学生」という設定で書いていて、
小学生の身近なことで書かれているのでとてもわかりやすい。

卒業研究で「進化」をテーマにする子に良いかなぁ、と。
良い本だけれどあまり借りていかれません…

「あさがお」が以前出ていましたが新しく「ひまわり」が。
今回も素晴らしい絵本です。ウチでは4類に分類。

<5類>

ウチでは読み手がいるのですが、子どもの読書力をよく考えて入れる必要があるかな?

少し高めのように感じますが、絵がかなり詳細で解説も豊富で、
色んな物が図解で載っているのでお値段相応、むしろ安い?

数少ない、小学生向けで読みやすい建築の本。層が薄い分類なので貴重な存在。

スカイツリーフィーバーもあってか、高学年がよく借りていきます。
行った子が結構借りて行くかな?

1年生の乗り物調べ用に。調べやすい乗り物の本ってなかなか無いのですが、
これは目次・索引・読みがな全て有り。

上は高学年の鉄ちゃん向け。
下は低学年も借りていきます。

絵がかなり細かくて少し小学生はとっかかりにくいかも…
高学年に手渡してあげると読みそうかな?

去年この本を買っていたら…!
卒業研究でお菓子の歴史をテーマにする子がどんなにたくさんいたか…!
小学生向けにお菓子の起源が書かれている貴重な本。

安くて薄いのだけれど、写真がとても見やすく作る過程がわかりやすい。

<6類>

「犬を責任持って最後まで飼うこと」をテーマにした絵本。
あえて6類畜産に分類。

農林水産業の本がそろそろ買い換え時で手薄だったので色々見た結果これを選択。
本当は農業、林業、水産業それぞれ1セットずつ買いたいのですが、
林業は去年買ったけど、水産業は良いセットが無い…

で、その代わりではないですが。
4類に分類するかかなり悩んで、漁法なども書いているし
水産の内容も半分くらいはあるので、後々の利用方法も考えて6類に分類。

これも分類に悩む本ですが、やはり6類かなぁ、と。
この本に目が入って、6類に興味を持ってくれれば。

同じく仕事調べを想定して。

<7類>

高いですが美術の本はセット本以外で
なかなかわかりやすく面白い本が少ないので、貴重な存在の本。
美術関連のセット本は微妙なものも多いですし…

こちらも購入しました。
予算が無ければこちらだけでも良いかと思います。

高いですが…5年生の偉人調べで使えるかと考えて。
卒業研究で芸術をテーマにした子も想定して。
しかし、普段は借りていかれない…

コマ撮り写真で身体の動きがわかりやすいです。

スポーツ好きな子が読み物に目覚めますように、と。
ざっと読んだだけですが読みやすかった、と思う(すみません、うろ覚え…)。

漫画でまずは導入をざっと説明したあと、
かなり詳しくそれぞれの釣法が書かれています。
小学生向けの釣り本は古いのが結構あってわかりやすくて良いのだけれど、
そこからさらに本格的に入り込めればな、と。

<8類>

昨年までに結構買っていたのですが、今年度は良いのがなく0冊…
ただ、さすがに0冊はバランス悪いので、何か探さねば。

<9類小説以外>

教科書に出てくるので。先生の紹介もあってか、4年生に常に借りていかれています。
9類文学以外はこれだけ…けど詩の寄贈本を大量にいただいたし、
良い本がなかなか無いしなぁ…

<9類文学>

前々から気になっていたのですが、読んでみたら面白かった!
ちょっとSF的でもあるようなファンタジー設定を
物語に上手く組み込んでいます。
主人公が自分の弱点に向きあいつつ、
ちょっとずつ成長していくのも良い。

シュークリームに苦しむ魔女の召使いと、
シュークリーム大好きな主人公とのギャップが笑えます。

帰り道に出会ったしゃべる猫との宝探し。
低学年・中学年向けの肩肘張っていない面白い話。

これは低学年向け。文章量が多くなく、取っ付き易いかな?

宗田理さんは凄い。
何が凄いって、80歳を越えてこれだけ自由奔放でしたたかな子ども像を描けるのが凄い。

少しSFチックな怪談集。
特集展示に置いているからか、常に出払っています。
表紙のインパクトも良い。

図書館でふたりっきりで秘密裏に調べ物をする男の子と女の子の物語
しかし単なる恋愛物語に終わらず、
凄い深くまで入り込んでいきます。
福田隆浩さんはどの作品も面白いなぁ。

ちょっと教訓じみたところもあるけれど、
わかりやすく読みやすいかな?

内容は言うまでもなく良いのですが、紹介しないとなかなか動かない。
それでも、表紙が良いし、他の名作ものよりはよく動きます。
面置きしておくとよく動く。

<絵本>

歌うのが好きだけれど、弟の前では歌うけれど他では恥ずかしいお兄ちゃんのお話。
良い話です。

表紙がすでにおかしく、内容も突然に男の子がさかさんぼに行動しはじめて、
そしてすんなりそれを受け入れちゃう家族もまた素晴らしい。

一見大人向け絵本?と思ってしまいそうだけれど、
子どもたちもきっとわかると思う。
深いけれど子どもたちに向けてわかりやすく書かれている絵本。
絵も変に怖すぎずに良い。

こんなサンタさんがいても良いですよねw

面白いんだけれど、もうちょっとサイズが大きければ…!

シングルファーザーの話かな?と思ったんですが、
ちょっとお父さんと距離を置きたくなった年頃の女の子の話にも見える?
女の子の視点からの複雑なお父さん像のおはなし。
こういうのが1冊学校にあっても良いかなぁ、と。

爆笑しましたw

まさに「すてきなせかい!」最後がまた面白いです。

1類に分類するかどうか迷った絵本。
絵もストーリーもとても引きつけられます。

東日本大震災を描いた絵本の中ではこれがもっとも
小学生にとって文章がわかりやすく、
そして黒井健さんの絵が…残酷さも美しさも描ききっています。

8類に分類するかどうか迷った、おしりに関する慣用句から始まり、
人間の身体におけるおしりの役割も書かれている絵本。
やっぱり絵本の分類かな?

本の世界と触れ合うことをファンタジーストーリーで描く絵本。
高学年に読書週間に読み聞かせしたい。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

以上です!


MARUZEN&ジュンク堂梅田店で見つけた本

大阪にはMARUZEN&ジュンク堂という7階建ての巨大書店があります。
児童書は7階の1フロア半分を占めており、
特に新刊の取り扱い数が多く新刊チェックにはとても便利です
(チェックするだけで買えないのが申し訳ないのですが…)。
定期的に店を訪れて普段の新刊チェックでは漏らした新刊情報を仕入れています。
で、以下は先日行った時に見つけた本。

新刊ではないですが…
子どもの生活力、現場で見ていると雑巾の絞り方を知らないとか
箒の掃き方を知らない子とかを見ていると心配になります。
一家に1冊あっても良いような。

昆虫採集と飼育に特化した昆虫の本。
「とりかた・みつけかた」には昆虫標本の作り方も
(個人的には標本は好きではないですが)のっています。
「くっらしとかいかた」は昆虫によって割かれているページ数が少なかったりしますが、
蜘蛛などあまり他の本には載っていない昆虫の飼い方が載っていて
学校図書館では重宝しそうです。

ひところ話題になったダイオウイカ本。
ただ、生態というよりあの映像撮影に至るまでの
ドキュメンタリータッチな本です。
生態があまりわかっていないのでそれは仕方が無いとして、
肝心のダイオウイカの写真が大判の割りに小さくて
迫力に欠けるのが少しもったいない。

こちらはサイズの小さい読み物版。
文章量が多いので、調べ学習に使えそうです。
今回は児童書コーナーしかチェックしていないので、
大人向けでもっと写真の大きい良いのがあるかもしれません
(でも読み仮名ついていないのはやはり小学校では買いづらい…)。

これ、すごく隙間を埋めてくれる本のように感じました。
児童書で電気を絵も使ってわかりやすく取り上げている本ってなかなか無い。
ただ、これは中高向けな気が…小学生にはレベルが高すぎる。関数も出てきます。
中高にはとても良いと思います。

偉人の調べ学習で近現代の偉人をリストアップした時に
ウォルト・ディズニーを入れてみたものの児童向け伝記が無くて
(正確には1冊あったけれどとてつもない難易度だった)困ったのですが、
文章量は多いけど比較的読みやすそうなものがありました。
今年はディズニーをリストに復活させようかな。

同じくジョン・レノンもリストに入れているのですがやはり伝記は少ない。
出版年がかなり古いですがこれは良さそうでした。

平和・戦争の調べ学習を行う際に「読み物を1冊読んで基本的な知識を身につける」という
松江市立揖屋小学校の実践を真似て行ったのですが、
平和・戦争関連の読み物がかなり不足しており、チェック。
どれもざっと目を通しただけなのでしっかりまた読んで検討しないといけませんが、
とりあえず高学年向けのものをリストアップ。
「小型武器よさらば」は読み物ではなく調べ学習向け。
素晴らしい内容なんですが出版年が古いのが難点…改訂版出してほしいなぁ。
戦争関連の読み物は、最近装丁を替えて新装版を出す出版社が多いですね。
新しい書き手や作品が出なくなってきている…?
時代が進み新しい世代に書き手が少なくなっているのでしょうか。
「三つの願い」はAmazonはなぜ書影がモノクロなのだろう…

これは導入が上手くお話も読みやすくて面白かった!
4類に入れるより絵本に入れた方が手に取られやすくて良さそう。

子ども向け名言集。
教科書に出ていて授業でも資料が必要になることが多いのですが、
数を揃えるとなるとこういった「調べ学習セット本ではない」資料はありがたい。
セット本って高い割りに情報量が少なかったり…
こういった1冊ものの方がよほど情報量が多くて使えることも多いです。

装丁がとても軽い感じですが、侮ってはいけません。
作り方の手順がよくわかる写真が載っていて、
子ども向けの作りやすいものも多く掲載されています。
そして何より安い!どこぞの調べ学習セット本なんて高いだけで
写真は少ない、手順はわからないと酷いものもありますが、
こちらを購入する方がよっぽど良いです。
読んでいて子どもたちも楽しいでしょうし。

続いて物語の本。

ユリシーズ・ムーアのセカンドシーズン、完結してたんですね…
しかしあまり読まれない…最後まで買うか迷うところ。
けど、買っちゃってたらどうしても最後まで買わないといけないように思う…

続編が出ていたんですね!「悪ガキ7」。
御年85歳、宗田理さんの執筆意欲はまだまだ止まらない!

朽木祥さんもヒロシマをテーマにした作品をまた執筆されていました。

とつながりがあるのかな?「八月の光」は素晴らしい作品だったので、
「光のうつしえ」も読まなければ。

これは児童書ではなく、上橋菜穂子さんの物語を書く論。
千円という価格にびっくりしました。

読み物は以上。読み物の棚はどうも新刊よりも1〜3年内の良作か、
過去の名作が面置きされていることが多い印象でした。
続いて絵本。

新刊ではないですが、買うかどうかずっと迷っていた本。
しかし「子どもにとって面白いかどうか」を考えると、
やはりこういう本も学校にあった方が子どもたちは楽しいのかな、と。
大人が読んでも楽しいですし…絵がリアルでちょっと怖いですが。

両親から誕生日プレゼントにナースの服や聴診器や包帯をプレゼントされて、
ナースになりきる女の子の話。
パパやママが何か調子が悪いと言ったら包帯グルグル巻きにしてしまうのがかわいい…♪
オチも単純ではなくて面白かったです。

待ちに待ったサンタさんからのプレゼントの小ささに文句を言う男の子。
「もっと大きなプレゼントが欲しい!」とお願いしたらプレゼントがどんどん大きくなって…
結末がちょっと大人向けな結末かなぁ?

Amazonの書影が凄いことに…表紙はもっと普通なんですが、
しかし中身はこの書影通り凄い。しかけ絵本です。
タイトル通り想像力をじゃんじゃん刺激する内容で面白かったです。

これは完全にアイデア勝ちですが、読んでて思わず笑いましたw
読み聞かせにぴったりです。

これもアイデアが面白いですが、ストーリーはまぁまぁかな…?
ラストのオチは、読んでから図書館でゲーム的にできそう。

ひこ・田中さんの「ひこ棚か」で紹介されていた本。
そうか、そうだそうだと納得の内容。
実はこの12月の冬休みに二人目の甥っ子が生まれるのですが、
冬休み明けにその話からつなげて読んでみようかな。

ハナクソの「ハーナン」と「クーソン」。
それぞれ女の子と男の子の鼻の穴で一人寂しく暮らしていたけれど…
という発想が凄いなぁ。

鉛筆たちの書き間違いを一生懸命消すゴムタ。
そんなゴムタの元に突如ぴかぴかの新品の消しゴム、
ゴムゾーがやってきて…子どもたちにとって身近な文房具なので、
親しみの湧きそうなストーリーです。

北国の冬の暮らしの厳しさと春の喜びを絵本で描いています。
小泉るみ子さんって、こんなに凄い絵を描く人だったのかと驚き。
冬の厳しさとその中で生きる人々の自然との向き合い方が伝わってきます。

5ひきのすてきなねずみシリーズの続編が!
このシリーズはねずみたちの「ありていのものからなにか創りだす」という
生きる力を感じさせるストーリーと、
生き生きとした絵の構図が良いんですよねぇ。
この前の

もとても素敵なお話です。

「いちにち」シリーズの最新刊。
前巻はちょっとマンネリで強引な感じがありましたが、
今回は動物の生態と絡めて少し方向転換して面白くなった感じがします。

長田弘さんの詩に伊勢英子さんの絵。
詩がとても良く伊勢さんの絵も素晴らしいのですが、
小学校向けではない構成…読みがながほとんど無い。
中高にはとても良い絵本だと思います。

というわけで以上です。
今回は時間と体力が無く児童書フロアしかチェックできませんでした…。
しかしそれでもこの冊数、予算足りるかな?

ちなみにチェックするだけでは悪いので

など何冊か購入しました。
水曜どうでしょうは最近ビジネスライクになってきたので
ちょっと………だったのですが、山積みになっているのを見たら
やっぱり買っちゃった…。