はちかづきひめ

子どものいない夫婦が毎晩観音様に子どもが授かるようお願いをきていると、観音様が枕元に立ち、「間もなく女の子生まれる。女の子にははちをかぶせておくように。さすれば子どもは幸せになれる」と言いました。間もなく子どもは生まれ、夫婦は約束通り娘にはちをかぶさて育てましたが…

はちをかぶらされることで周りのりものにさげすまれ、継母には厳しくされついには捨てられ…と不遇の現代の虐待に通じるものも。その後の境遇もなかなか厳しく、またはちかづきもその境遇にただただ耐えるばかりです。こんな育てられ方をしたら耐える以外の方法が思い浮かばないのかもしれません。結局は運の良さのみで生き残り最後の大逆転で幸せになるはちかづき。「生きていればいつかは良いことが」と言いたいところですが、現代はそこまで甘くは無いかもしれません。それでも生き残ることの大切さは現代にも通ずるのかもしれません。


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