なっちゃんは岡三に黄色いかさを買ってもらいました。
歩いていると雨が降ってきて、うさぎさんを入れてあげ、りすさんを入れてあげ、ダックスフンドさんはさすがに入らないと思ったら…あれれ?
動物たちが傘に入らない…と思っていたら思わぬ展開に、聞いている子どもたちはびっくりしつつも楽しんで聞きます。小学校低学年か、もっと小さい子どもたち向けかな?雨の季節にぴったりです。
なっちゃんは岡三に黄色いかさを買ってもらいました。
歩いていると雨が降ってきて、うさぎさんを入れてあげ、りすさんを入れてあげ、ダックスフンドさんはさすがに入らないと思ったら…あれれ?
動物たちが傘に入らない…と思っていたら思わぬ展開に、聞いている子どもたちはびっくりしつつも楽しんで聞きます。小学校低学年か、もっと小さい子どもたち向けかな?雨の季節にぴったりです。
とってもさむがりやのねこは、寒さに耐え切れず南の国に向かいます。走っていくうちに体があたたかくなったねこは、途中お休みしますが…
さむがりやのねこの悲劇はかわいそうなものの、絵も猫が合う悲劇も面白すぎて大笑いしてしまします!寒い冬に笑いすぎて暑くなりそうな絵本です。
マックスは算数なら誰にも負けないと思っていました。しかし、トベル先生が時計を使って誰が早く問題を解けるか競わせるようになってから、算数ができなくなってしまいました。ちゃんと勉強もして算数もできるはずなのに、簡単な九九がとけない、時計で測られると頭がフリーズしてしまう。とうとう算数のことでパパとママと一緒に学校にも呼び出されますが…
算数障害の男の子が主人公の絵本。絵本の本編だけでは少しわかりにくいのですが、解説には算数障害についての説明がありこちらで理解が深まります。解説を入れながら読むのが良いかと思います。何より、算数障害について大人がこの本をきっかけに知識を持ち、子どもたちに応じられるようにしたいですね。
僕がまだ赤ちゃんに近い頃、おじいちゃんがまだ元気だった頃、僕とおじいちゃんはよく散歩に行きました。おじいちゃんと散歩に行くたびに、僕の世界はどんどん広がっていき、おじいちゃんは僕の心配ごとも「だいじょうぶだいじょうぶ」と言って和らげてくれました。
おじいちゃんという存在の大きさ、優しさを絵本にしたかのよう。散歩をする様子が描かれていますが、この散歩は広い世界へ踏み出すという意味に感じられます。広い世界での新たな出会いと不安、それをおじいちゃんと一緒に見つめることで成長する子ども。そして、その子が成長して…。高学年向けに敬老の日に読みたい絵本です。
昔々あるところにおおきなこぶのあるじいさまがいました。ある日じいさまはついつい山の深くまで木を切りに行ってしまい、帰れなくなってしまいました。しかたなくそこにあった山の神さまのお堂で眠っていると…
「こぶとりじいさん」の昔話。鬼たちが酒盛りし歌を唄って踊る様子には本来の鬼の怖さがあまり無く、一緒に最初のおじいさんが踊る様子もとても楽しげ。しかし踊りの節のところはどう読むか?読み手が悩むところです。松居直さんの再話と赤羽末吉さんの絵は、場面転換に合わせて文章がきちんと区切られており、絵はカラーとモノクロの絵が交互に続きます。不可思議なことが起こる場面ではモノクロになるようにしているのかな?淡い色遣いで、それでいて鬼やおじいさんたちの表情は豊かで、森の絵や墨絵がお話によく合っています。
デイヴィッドはいつもゴールスキー先生に怒られてばかり。「集中しなさい」と言われた時、集中しないといけないのはわかっているのに、他のことを考えてしまうともうそのことしか考えられなくなってしまいます。何か思いついたことや気になったことがあったら試さずにはいられません。どうしてボクはじっとしていられないのだろう、どうすれば集中できるのだろう…。その解決方法を、デイヴィッド自身が自分で見つけだします。
ADHD(注意欠如・多動性障害)が主人公の絵本。子どもたちだけでなく、大人も理解を深められる絵本です。
ローラは耳がよく聞こえません。友だちの声がよく聞こえなくて仲良く遊べなかったり、車が近づいて来ているのに気づかなくて危ないことも。けれど、そんなローラの耳を聞こえやすくする、すてきな耳をつけたら…
耳が聞こえにくい子どもが実際にどんなことに困っているのか、具体的に「こうしてくれたりいのに」というローラの解決策も描かれていて、「耳が聴こえない」「聞こえにくい」ということに対し理解が深まります。
場面緘黙(かんもく)についての絵本です。主人公のなっちゃんは、家では家族と声を出して話をすることができるのですが、学校ではどうしても声が出せません。そのため、クラスの子たちにもからかわれてしまいます。ある日、お母さんが学校に行った時に、クラスの子たちになっちゃんのことについて話をします。子どもたちはそこで初めて、なっちゃんのことを理解し、これまでの自分を見直しなっちゃんとの接し方を変えます。
巻末の解説では場面天目について詳しく書かれています。場面緘黙について子どもたちの理解を深めるのにも良く、場面緘黙に限らず気の弱い子や人前で話すのが苦手な子がクラスにいる場合にも読むと良さそうな絵本です。
タイトルと表紙からだと優しいおはなしなのかな?と感じるのですが、中身は壮大で深く、考えさせられるお話です。小さな種から大きな木が育ち、その木に暮らす様々な生き物と、そして人間…。人間の愚かさを痛烈に描く絵本です。もう少し木の大きさが伝わる絵だったら…読み聞かせするには少し絵が細かいので、読む際に注意が必要です。
クルドに伝わる昔話。カワには7人の息子がいて、カワと6人の息子で鍛冶をし、末っ子とお母さんは羊飼いをして幸せに暮らしています。しかしある日、国を治めていた王様が悪魔により悪い魔法にかけられ、肩から蛇が2匹生えてきました。蛇を大人しくするために最初は羊を食べさせていましたが、やがて羊ではなく男の子を食べさせるようになります。カワは息子たちが心配になり…
「肩から蛇が生える」というのがびっくりの、クルドの昔話。悪魔に騙され続ける王様が少し不憫な気が…けど、簡単に騙されてしまい子どもを生贄にさせるような王様だから、救われないのも仕方ないのでしょうか。そのあたりを子どもたちと一緒に考えても良いかもしれません。