ある村に、とても貧しい男の人がいました。ある日、食べ物を探しに山に入ると、道端にかぼちゃのたねが。男の人はその種を植えて育て、できた小さなかぼちゃでスープを作りました。取れた種でまたかぼちゃを作り、また種を植えて、と繰り返していくうちにかぼちゃはだんだん大きくなっていき…
かぼちゃからここまで話が膨らむとは!という想像力豊かな本。絵もストーリーの楽しさがよく伝わってきます。しかし大人の視点で深く読み取ると経済学的な面も考えてしまったり…高学年や中高の授業でも、産業のところで使えそう?
ある村に、とても貧しい男の人がいました。ある日、食べ物を探しに山に入ると、道端にかぼちゃのたねが。男の人はその種を植えて育て、できた小さなかぼちゃでスープを作りました。取れた種でまたかぼちゃを作り、また種を植えて、と繰り返していくうちにかぼちゃはだんだん大きくなっていき…
かぼちゃからここまで話が膨らむとは!という想像力豊かな本。絵もストーリーの楽しさがよく伝わってきます。しかし大人の視点で深く読み取ると経済学的な面も考えてしまったり…高学年や中高の授業でも、産業のところで使えそう?
おばけだけが住む村、ぴーかーぶー村。おばけは人を怖がらせるのが大好きなので、もう、500年も村を訪れる人はいません。そこに男の子がやってきて、なんと住み付き始めます。当然おばけたちは男の子をおどかそうとしますが…
おはわけたちの絵はそれほど怖すぎず、しかし大きく描かれていて迫力があります!そしてストーリーも上手い!おばけを全然怖がらない男の子に「すげ~!」と子どもたちは驚きますが、そのオチは…読んでのお楽しみ♪
10月は神無月と呼ばれていますが、出雲地方だけは「神在月」と呼ばれます。それは、神様たちはこの月に出雲に集まって相談事をするから。そこに現れたのは、なんと、神様のメガネ屋さん!神様たちの困り事を、色んなメガネで解決します!
出てくる神様がオリジナルなものだったりしますが、日本には八百万の神々がいらっしゃるのだから、こんな神様も中にはいるかな?話の本筋に関わる神様以外にも、絵の中にところ狭しと色んな神様が描かれています。そして最後のオチ、このオチのところの絵が面白い!どんなオチかは読んでのお楽しみ♪
もうすぐ神無月。オオクニヌシノミコトは日本中に響き渡る声で、神様集合の合図を出した!稲の神、かまどの神、七福神、天神さん…日本中の神様が出雲の国に大集結!
八百万の神々が集まり、縁結びの話し合いをする10月の神無月。子どもたちが知らなさそうな神様も出てきます。絵にも集合するスピード感と迫力があります。もうちょっと大きいサイズの絵本だとより迫力があったような?10月第1週に読むのにぴったりな絵本!
サブタイトルに「としをとるおはなし」と書いてあります。「歳を取るってのはねぇ…」となんだか真面目そうにおじいちゃん・おばあちゃんが人生を語るありがたいお話…と思ってたら、度肝を抜かれます。なんという波乱万丈でワイルドな人生!きっと子どもたちはこのお話を聞いたらびっくりすることでしょう。けど、そこには人生の楽しさがたくさん詰まっています。歳を取るって、楽しそう!と思える絵本。
お父さんもお母さんも出張で、初めておじいちゃんの家に1人でお泊まりすることになったぼく。でもぼくはおじいちゃんのことをよく知らない。そこで、おじいちゃんは僕をお風呂に連れていき、そうしておじいちゃんの冒険話をしてくれた…
お風呂屋さんで話しているおじいちゃんの冒険?譚の世界へと、絵が移り変わって行きます。お風呂でサメが追いかけてきて、そこからどこかの小さな島に辿り着き…。場面場面は現実の世界とおじいちゃんのお話の世界とが重なりあっていて、「おはなしを聞いている」という現実に在りつつも子どもがおじいちゃんの話に入りこんでいるのが伝わってきます。この絵がともかく面白く、おじいちゃんの冒険譚がより楽しく伝わってきます。こんなおじいちゃんがいると良いなぁ。
冬の国からきたペンギンたちは、しちめんちょうに雪景色をプレゼントしようと大量の雪を運んでいます。しかし、崖から落っことしてしまい、しかたなく板に積み上げて運びますが、運んでいる内に…
文章が少なく、絵でストーリーを見せている絵本。その絵が大きくて見やすく、そして起こっていることがわかりやすい構図なので、見ていると「あぁぁぁ(笑)」と思わず微笑んでしまいます。「いったいどうなっていくんだろう」という期待感が絵を見ている内に膨らんでいって、そして衝撃のラスト!クリスマスにウケること間違いなしな絵本です。
荒物問屋で奉公しているお春は道具屋さんで母親そっくりのお面を見つけます。道具屋さんのご主人さんの好意でそのお面を譲ってもらったお春は、寂しくなった時にタンスにしまったそのお面を眺めます。その様子を観ていた荒物問屋の若だんな、ちょっとしたいたずらを思いついて…
親思いのお春にちょっとお間抜けな若だんなの対比と、落ちに持っていく上手さが落語らしい1冊。ただ、読み聞かせするにはちょっと長いかな…?落語の単元の時に読むのも良いし、年末に読むのも良い落ちです。ただ、この落ちにも今の子には説明が必要?
約200年ものあいだ、おばあさんの元で家族や街の人たちを見守ってきたけやき。しかし、とうとうこのけやきを切らなければならないことになりました。おばあさんは、何とかこのけやきの生命を次につないで行くことができないかと考え、とある看板をけやきにかけました…
大樹の行く末を描くことで、人と人との繋がりが感じられる絵本。この大樹は切られる前も、切られた後も、人々の間で、人々を繋げながら生き続けているのだなぁ。この大樹に限らず、人もまた、生きていくことでこの大樹のような役割を果たしているのではないか、と思います。
この絵本は、自分の過去を思い出させてくれる絵本。「大きくなった後」には、自分がどんなに小さかったかわからないもの。小さかったころを思い出すことで、自分が大きくなったことに気付かされます。卒業前の子どもたちに読んで、君たちはこんなに大きくなったんだよ、成長おめでとう!というメッセージを込めて読んであげたい絵本です。