きなこをつけたりあんこをつけたり、お正月にはついつい食べ過ぎてしまうおもち。しかし、おもちの側に立って考えてみると、果たしておもちのきもちは…?
おもちの独白で語られる、おもちの気持ち。そのストーリーだけでも十分面白いのですが、それに加えて絵が面白い!杵でつかれているおもちの気持ち、のしぼうで伸ばされてるおもちの気持ちがよ〜く伝わってくる絵です。そして中盤からさらにお話は意外な展開に!どの学年でも笑いが出る絵本です。
きなこをつけたりあんこをつけたり、お正月にはついつい食べ過ぎてしまうおもち。しかし、おもちの側に立って考えてみると、果たしておもちのきもちは…?
おもちの独白で語られる、おもちの気持ち。そのストーリーだけでも十分面白いのですが、それに加えて絵が面白い!杵でつかれているおもちの気持ち、のしぼうで伸ばされてるおもちの気持ちがよ〜く伝わってくる絵です。そして中盤からさらにお話は意外な展開に!どの学年でも笑いが出る絵本です。
読み聞かせには向いていませんが、「鬼」の伝承について、子ども向けにとてもわかりやすく、そして多くの写真や資料を元に紹介されている本です。日本人にとって「鬼」がどういった存在であったかを縁起絵巻や仏像や各地の伝承などを元に正確に分析されていて、節分の固定的な鬼のイメージを払拭してくれます。節分の読み聞かせと一緒にどうぞ。
この本は読み聞かせには向いてないのですが、節分の読み聞かせで一緒に紹介するとウケること間違いなし!鬼の村、衣服、食べ物や仕事、お祭りや結婚式や成人式まで、鬼の風習や生活を余すところなく絵と文で紹介しています。「山オニ族」「海オニ族」と部族ごとに分けて紹介されているのにも驚きです。そんな部族の違いがあったとは…。
前書き・後書きには、今はもうオニは姿を消してしまったけれど、各地の伝承や史跡を元に調べたこと、調べれば調べるほどオニの生活の面白さがわかったこと、また人間たちがオニの「強い」というイメージを悪用して悪者扱いしてきたことなども書かれています。惜しむらくは、その「どうやって調べたのか」の参考文献や史跡などのリストも載せて欲しかった…
毎年節分の豆まきでオニのふりをしたおじさんを退治していた豆たち。しかし、今年は本物のオニを退治しよう!と飛び出して行きました。泥棒や密猟者など、世界中にいる「本物のオニ」たちをいざ退治!
「鬼」を災いと捉えるのではなく、「鬼と化した人間」と捉えているところが面白いですね。ラストのオニには驚きですが(笑)けど、ラストのオニ、人間の中にもいますよね。
母親と子どもと鉄砲打ちのおとうが、親子三人で仲良く暮らしていた。ある日、そのおとうが鉄砲打ちから帰って来ると、なんと炉端に鬼が座っていた。母親も子どももどこにもおらず、怒ったおとうは山刀で鬼の首を切り落とした。しかし、鬼は首だけでおとうの肩に噛み付いて…
のっけからなかなか壮絶な展開ですが、途中には鬼の首との面白いやり取りもあったりと、昔話の怖い面と面白い面の両方が垣間見える絵本。ラストの鬼の首に追いかけられるシーンは絵にも迫力があり、結構怖いです。ラストに鬼と菖蒲の話が出てくるので、端午の節句に合わせて読み聞かせに良いですね。
今日は節分。おばあちゃんと孫のきりちゃんはふたりでえほうまきを作ります。玄関のヒイラギにはイワシの頭を飾って、えほうまきには七つの具を入れて…もちろん豆まきもします。今年一年、幸せに過ごせますように!
この季節の行事を紹介する「おばあちゃんの…」シリーズ、今回は節分です。恵方巻きは関西の習慣だそうですが、長年食べているけれど中身の具の数にまで意味があるとは知りませんでした。暦の話、ヒイラギやイワシの頭の意味、恵方巻きの食べ方や豆の食べ方まで、節分の行事の行い方とその意味をお話としてスムーズな流れの中に自然に挿入されていて、あまり説明的になっておらず、読み手として読みやすそうだし聞く子どもたちにも自然に頭に入りそうです。おばあちゃんのお願いごとが面白い(笑)
毎年節分の豆まきで子どもたちに負けてしまう鬼たち。今年こそは子どもたちに勝つぞ!と「ロボットおに」を作りました。果たして勝負の行方は?
節分で実際に鬼たちと子どもたちが対決している、という面白さもさることながら、怪力自慢である鬼たちが勝つためにロボットに頼る、という鬼なのになんだか弱々しい設定が普通の鬼が出てくる絵本とは異なって面白いですね。さぁ、鬼たちはロボットを駆使して勝つのでしょうか?それは読んでのお楽しみ!
歌としても有名なこの絵本。幼稚園の卒園式を、思い出とともに描いています。その思い出の一つ一つのシーンに出てくる子どもたち、よく見るとそれぞれその子たちの性格や個性、そして成長がにじみ出ていて、う~ん、思わずじ~んときます。幼稚園はもちろんのこと、6年生に読んでも面白いかもしれません。あ、卒業シーズンに音楽室からこの歌が聞こえてきたら、ぜひ読んであげてください!
けんかの強いあの子は、歌の上手いあの子は、絵の上手いあの子は、よく笑うあの子は、いったい20年後何になってるのだろう?そんな「ともだち」たちの20年後のお話…
まさに卒業シーズンぴったりの絵本。けんかの強い子やよく笑う子が出てきたところでは「あ、これは○○や!」とか言う声が出ます。「君たちは20年後、どうなっているのかな?」と言う話とともに最後をしめて、そこからこれから歩んでいく道につなげていき、『きみの行く道』につなげれば卒業読み聞かせはこれでオッケー!
ひらがなの国の「や」行の町にころがっていた濁点。濁点だけがころがっているなんて「読めもしない」椿事に何事かと「や」行の町の住人が集まり、濁点に訳をたずねてみると、濁点は「自分は『ぜつぼう』に長年使えた濁点でした」と語り始めた…
「濁点」というひらがなの特性を生かしたストーリーなんですが、これが良い話なんですよねぇ…途中ぷっと笑うところもありつつ、最後は見事なハッピーエンド。絵も独特の色使いと太い線のタッチで味があります。タイトルに引かれて興味を持った方、ぜひ読んでください。きっと期待通りの作品ですよ♪