投稿者「hontomo」のアーカイブ

hontomo について

大阪府で小学校図書館司書をしています。学校司書歴7年目。1年目は右も左も分からず、2年目は読み聞かせに力を入れこの頃から個人的に読み聞かせのデータベースを作成をし始めました。3年目から勤めていた小学校・中学校の学校図書館改善に取り組み、サイト「ほんとも!〜学校図書館おたすけサイト〜」を立ち上げ。4年目以降は調べ学習に力を入れ始めました。その後異動し、現在の学校では1年生〜6年生を見通した調べ学習のカリキュラム・授業作りを研究中です。

エリザベスは本の虫

読書好きを公言するひとは多々いますが、この絵本のエリザベスほどの読書好きはまずめったにお目にかかれないでしょう。まさに生活の全てが読書!この絵本、エリザベスが本を手にしていないページは数えるほどしかありません。晩御飯のおかずを買うのは忘れても、本を読むのは忘れない。服より恋人より本。そうしてどんどんどんどん家に本が増えていき、とうとう入りきらなくなった時にエリザベスが手にしたのは…。自分もエリザベスを見習って、もっと本を読まなくちゃなぁ…


みんなともだち

歌としても有名なこの絵本。幼稚園の卒園式を、思い出とともに描いています。その思い出の一つ一つのシーンに出てくる子どもたち、よく見るとそれぞれその子たちの性格や個性、そして成長がにじみ出ていて、う~ん、思わずじ~んときます。幼稚園はもちろんのこと、6年生に読んでも面白いかもしれません。あ、卒業シーズンに音楽室からこの歌が聞こえてきたら、ぜひ読んであげてください!


ともだち

けんかの強いあの子は、歌の上手いあの子は、絵の上手いあの子は、よく笑うあの子は、いったい20年後何になってるのだろう?そんな「ともだち」たちの20年後のお話…

まさに卒業シーズンぴったりの絵本。けんかの強い子やよく笑う子が出てきたところでは「あ、これは○○や!」とか言う声が出ます。「君たちは20年後、どうなっているのかな?」と言う話とともに最後をしめて、そこからこれから歩んでいく道につなげていき、『きみの行く道』につなげれば卒業読み聞かせはこれでオッケー!


ぜつぼうの濁点

ひらがなの国の「や」行の町にころがっていた濁点。濁点だけがころがっているなんて「読めもしない」椿事に何事かと「や」行の町の住人が集まり、濁点に訳をたずねてみると、濁点は「自分は『ぜつぼう』に長年使えた濁点でした」と語り始めた…

「濁点」というひらがなの特性を生かしたストーリーなんですが、これが良い話なんですよねぇ…途中ぷっと笑うところもありつつ、最後は見事なハッピーエンド。絵も独特の色使いと太い線のタッチで味があります。タイトルに引かれて興味を持った方、ぜひ読んでください。きっと期待通りの作品ですよ♪


きみの行く道

きみは、これから外の世界に飛び出して行く。きみには「脳みそ」がつまっていて、「足」がある。行きたいところへはどこへだって行けるし、きみは何でも知っている。だれよりも早く飛んでいくことができる!けれど…そうじゃない時もある。迷うこともある。立ち止まって動けなくなる時もある。けど、大丈夫。君ならきっと、また進んでいける!

いやはや、卒業シーズンにこれほどふさわしい絵本はそうなない(って『ともだち』でもおんなじこと書いてますが)。旅立つ子どもたちにぜひ送りたい絵本。あ、旅立っていく大人のともだちに送るのも良いかも。スタートする背中を力強く押してくれる物語です!


まめうしのおかあさん

ご存知まめうしくんシリーズ。ちっこいまめうしくんに対し、そのおかあさんの大きいこと!まめうしくんは大きなおかあさんの体で色んな遊びをします。とても楽しそうな遊びばかり♪まめうしくんは「このままずっとおまめでいられたらいいなあ」と思います。けど、その晩まめうしくんは夢を見ました…

ちっちゃなまめうしくんと大きなお母さんの対比が面白いのですが、それだけで終わる絵本ではありません。「息子の成長」というもうひとつのキーワードを交えてきて、結構ストーリーに深みがあるんです。まめうしくん、なかなかあなどれません!


だっこのおにぎり

おかあさんにだっこをせがむ女の子。けど、ただのだっこではありません。だっこのおにぎり!「だっこだっこ かあさんだっこ だっこのおにぎり してちょうだい♪おにぎり ぎゅっ♪」という節に合わせて、女の子はおにぎりになり、うめぼしを入れられたり、のりをまかれたり…このおにぎりになった女の子の絵がとってもかわいい♪幼稚園や保育所なら実際にこの「だっこのおにぎり」をやってあげたらとっても喜ぶでしょう!

作者の長野ヒデ子さんのお母さんは、即興でなんでも歌にしては楽しく口ずさんでくれたそうです。良いお母さんだなぁ。


だいすき、ママ!

ある朝の農場で、こぶたはママとはぐれてしまいました。ロバや犬やひつじたちがこぶたを遊びに誘ってくれますが、こぶたは「わたしママがいいの」と言って遊びません。なかなかママが見つからないこぶた。しかし、とうとうママと会うことができました。そうしてこぶたとママは…

色んな動物が出てきてはその度に断るこぶたくん。そのあたりはちょっと印象が悪いんですが…最後に「あぁ、そうだよね~断るよね~」と思わせるラストになります♪その絵がとっても楽しそうなんです。やっぱりママが一番!と思ってしまう絵本です♪


かあちゃんのせんたくキック

うちのかあちゃんは、どんなおんぼろでも気合一発で直す!動かなくなった洗濯機にはキック!映らなくなったテレビにはキック!あ、父ちゃんがグーグーいびきかいて寝ているぞ。まさかかあちゃん…

そう、昔はテレビが映りにくかったりしたら、バシバシ叩いてましたよね。けど、ここまで豪快にはやってなかった(笑)井上洋介さんの自由な画風が、かあちゃんのパワフルさをさらにアップさせてます♪ラストもなかなか良い終わり方なんですよ~。それは読んでからのお楽しみで…


うちのママってすてきなの

この表紙がまず良いですよね♪にっこり微笑みながらこのポーズ。すでにただのママじゃなさそうな雰囲気を醸しています。そして中身もやっぱりすごい!すんごいコックさんで、妖精のように楽しくて、チョウチョみたいに美しいかと思えば、サイのように頑丈。そしてママはマリリン・モンローにも、宇宙飛行士にもなれちゃう!そのそれぞれの絵がまたとっても楽しい!ママの楽しさ・優しさがいっぱい詰まった絵本です♪